赤ニキビ薬の市販(硫黄)とイオウカンフルローション 効果、使い方、副作用

鏡を見る女性

硫黄を含むイオウカンフルローションは昔からある赤ニキビ薬です。

今日では、ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲルなど、健康保険が使えるニキビ薬は多くあり、皮膚科ではそれらの薬が優先的にニキビに使用されます。

しかし、赤ニキビ薬の市販は硫黄(イオウ)を含む薬がメインです。

そこで今回は、赤ニキビの硫黄を含む市販に医療用のイオウカンフルローションを交えて解説します。

赤ニキビとは
ニキビが炎症を起こして赤くなったニキビ
スポンサーリンク

イオウカンフルローションとは

イオウ・カンフルローションのイオウとカンフルを説明した図

イオウカンフルローションは、イオウ(硫黄)とカンフルを有効成分とするローション剤です。

イオウカンフルローションは古典的な赤ニキビ薬で、新しいニキビ治療薬が登場するにつれ皮膚科での使用頻度は減っています。

イオウカンフルローションの効果

ベピオゲルは背中ニキビもOK!ディフェリンとの効果、副作用、使い方の違い
ニキビの塗り薬ディフェリンゲルが有名です。2016年4月に発売されたベピオゲルは、患者さんからの評判も比較的良いです。効果、副作用、使い方を中心に解説します。

硫黄の効果

硫黄には、ニキビに対して3つの効果があります。

効果
(作用)
効果の詳細
殺菌効果 毛穴の中のアクネ菌などの増殖を抑える
角質軟化効果 角質をやわらかくして、毛穴がふさがるのを抑える
脱脂効果 過剰な皮脂が作られないようにする

カンフルの効果

イオウカンフルローションの効果のほとんどは、硫黄によるものです。

硫黄ほど効果を期待できませんが、カンフルには弱い抗炎症効果鎮痛効果があり、赤ニキビの腫れをおだやかに抑えます。

また、イオウカンフルローションのスッとするようなさわやかな塗り心地は、カンフルの効果です。

イオウカンフルローションの使い方

1日2回(朝夕)洗顔後、赤ニキビとその周辺に塗ります。

イオウカンフルローションは、置いておくと黄色い硫黄が下に沈みます。

イオウカンフルローションは朝は振らずに上清液を赤ニキビとその周辺に塗り、夕は振って混濁液を赤ニキビに塗ります。

イオウカンフルローションは水っぽいローションのため、めん棒を使うと塗りやすいです。

イオウカンフルローションの副作用:皮膚の乾燥

イオウカンフルローションが肌にに合わない場合は、かぶれ、かゆみなどの副作用が出ます。そして、多くの方は皮膚が乾燥感(パリパリ感)を感じます。

乾燥感はイオウカンフルローションの脱脂効果が原因です。

脱脂効果は主作用でもありますが、副作用としても作用します。

副作用ではないのですが、イオウカンフルローションの硫黄は臭いがキツイです。

硫黄を含む赤ニキビ薬の市販

新薬ゼビアックスローションはニキビに1日1回でOK!効果と副作用
ゼビアックスローションは2016年1月7日発売のニキビ薬です。アクアチムクリーム、ダラシンTゲルと同じ抗菌薬で、赤ニキビの薬として期待されています。比較してみていきましょう。

硫黄を使った赤ニキビ薬の市販は、今も昔もあります。

クレアラシル、アクネス、ビフナイト…。

昔は、ニキビを病院で治すという考え方が広まっていなかったため、思春期にはこれらの赤ニキビ薬の市販を使っていたものです。

今日では、医療用成分をそのまま市販に応用することは珍しくなくなりましたが、赤ニキビ薬の市販はいまだに硫黄が中心で、硫黄を3%配合した薬です。

イオウカンフルローションの硫黄は6%ですので、赤ニキビ薬の市販はイオウカンフルローションの半分の含有量です。

硫黄以外にさまざまな成分をプラスして、硫黄の含有量の少なさをカバーしています。

赤ニキビ薬の市販の成分と効果

成分名 効果 効果の詳細
硫黄 3つの効果 殺菌効果、角質軟化効果、脱脂効果
イソプロピルメチルフェノール 殺菌効果 アクネ菌などを殺菌する
イブプロフェンピコノール 抗炎症効果 赤ニキビの腫れ、赤みを抑える
レゾルシン
グリチルリチン酸
アラトイン
トコフェロール酢酸エステル ビタミンE誘導体 血行を良くして肌を整える
サリチル酸 角質軟化効果 皮膚の角質をやわらかくして毛穴のつまりを抑える

硫黄を含む赤ニキビ薬の市販の使い方

デュアック配合ゲルはベピオよりニキビに効果あり?使い方と副作用
2015年4月ベピオゲル、7月デュアック配合ゲルが立て続けに販売され、ニキビの世界標準治療に一歩近づきました。日本でのニキビ標準薬はディフェリンですが、その牙城を崩すことができるのでしょうか?

赤ニキビ薬の市販は、赤ニキビの上にピンポイントに塗ります。

赤ニキビ薬の市販の説明書には、ほとんど1日数回と記載されています。
数回とは微妙な表現ですが、1日2回朝と夜の洗顔後で試してみてください。

薬によっては、塗ったところが白くなり目だつ場合があります。
そのときは、洗顔後1日1回で様子を見てください。

大人ニキビと硫黄を含む赤ニキビ薬の市販

「イオウカンフルローションの副作用:皮膚の乾燥」の項目でも触れましたが、硫黄の脱脂効果のために、皮膚が乾燥します。

思春期の肌はオイリーなので、肌が乾燥してもすぐに油分が肌をおおいます。
さらに、思春期の赤ニキビは過剰な皮脂が原因であることが多いです。

硫黄を含む赤ニキビ薬の市販は、思春期の赤ニキビにはちょうどいいのかもしれません。

しかし、

大人ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌ではなく
肌の乾燥や肌代謝の低下による毛穴のつまりが原因であることが多いです。

つまり、硫黄の脱脂効果で起こる肌の乾燥は、大人ニキビを悪化させる原因です。

大人ニキビの肌に、保湿成分のある化粧水や乳液を使うのは、こういう理由があるのです。

保湿剤ヒルドイドの効果を最大にする使い方(塗り方、順番、量)と副作用
ヒルドイドは、ネットではアンチエイジングクリームとして紹介されています。ヒルドイドは保湿効果に優れますが、塗り方、量、回数を守ることで最大の効果を発揮します。

まとめ

  1. イオウカンフルローションは、イオウ(硫黄)とカンフルを有効成分とする昔からあるローション
  2. イオウカンフルローションの効果は、抗菌効果、皮膚軟化効果、脱脂効果、(抗炎症効果・鎮痛効果)
  3. イオウカンフルローションは朝は振らずに上清液、夜は振って混濁液を赤ニキビに塗布。
  4. 赤ニキビ薬の市販のほとんどは、硫黄を3%配合した薬。
  5. 赤ニキビ薬の市販は、赤く化膿した赤ニキビの上にピンポイントで塗布
  6. 赤ニキビ薬の市販は、大人ニキビには不向き。
  7. 大人ニキビは、皮膚科に行ってディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲルなどを処方してもらおう