アラミスト点鼻薬は子供(小児)にもおすすめ!使い方、効果、副作用

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アラミスト点鼻薬は効果が長時間続くようにに改良されたフルナーゼの進化型点鼻薬で、ナゾネックスに続く2番目の1日1回タイプのステロイド点鼻薬です。

もともとアラミスト点鼻薬は大人専用のステロイド点鼻薬でしたが、2014年からは子供(小児)も使えるようになりました。

※正式な製品名はアラミスト点鼻ですが、アラミスト点鼻薬で認知されています。
本サイトではアラミスト点鼻薬で統一します。

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花粉症の鼻症状

花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因のアレルギー性の病気です。

正確には季節性アレルギー性鼻炎といいます。

1年中花粉症のような鼻症状が起こる病気が通年性アレルギー性鼻炎です。

鼻汁(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)、くしゃみ発作(くしゃみ)は、花粉症によるアレルギー症状の3主徴といわれ、

鼻内そう痒感(鼻のかゆみ)を足した4症状が花粉症のつらい鼻症状です。

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花粉症の症状が起こるメカニズム

  1. 花粉(異物・アレルゲン)が鼻粘膜に侵入

  2. 多量の花粉が鼻に入り込むと、花粉を排除する仕組みができる
    (通常、少しの花粉は問題にならないが、免疫機能が花粉を完全なる異物と認識するようになる:花粉に対する免疫機能の完成)

  3. 次に花粉が鼻に入ってきたとき、免疫機能が働いてヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターを放出する

ヒスタミンやロイコトリエンが鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、くしゃみを起こす犯人です。

鼻の炎症を抑えて鼻症状を緩和するためにステロイド点鼻薬を使います。

ステロイド点鼻薬(アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス)

左から

  • アラミスト点鼻薬
  • ナゾネックス点鼻薬(56噴霧用)
  • 小児用フルナーゼ点鼻薬(56噴霧用)
  • フルナーゼ点鼻薬(28噴霧用)
  • エリザス点鼻薬

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アラミスト点鼻薬は子供にもおすすめ

ナゾネックスは56噴霧用(14日分)と112噴霧用(28日分)の2種類、フルナーゼは大人用と子供用の2種類がありますが、

アラミスト点鼻薬は56噴霧用のみです。

アラミスト点鼻薬

アラミスト点鼻薬は、子供には噴霧量を調整して使用します。
(後述「アラミスト点鼻薬の使い方」参照)

アラミスト点鼻薬とフルナーゼ

アラミスト点鼻薬はフルチカゾンフランカルボン酸エステルを有効成分とするステロイド点鼻薬です。

アラミスト点鼻薬はフルナーゼの進化型点鼻薬でもあります。

フルナーゼ点鼻薬(成人用、小児用)
左:小児用フルナーゼ点鼻液
右:フルナーゼ点鼻液

アラミスト点鼻薬発売後、フルナーゼは発売中止になるかと思っていましたが、

1日1回では効いた気がしない(使った気がしない)という意見もあり、現在もフルナーゼは活躍しています。

アラミスト点鼻薬の点鼻容器

アラミスト点鼻薬は、点鼻容器の使い方(点鼻方法)が特徴的です。

アラミスト点鼻薬は、レバー(グリップ)が横に付いているため、容器を握るようにして点鼻します。
(メーカー曰く、この点鼻容器は人間工学に基づいて設計されている)

アラミスト点鼻薬の使い方(大人)
出典:グラクソスミスクライン社HP

アラミスト点鼻薬はレバーが若干硬く使いにくい。という意見もありますが、

子供に点鼻するときは非常に使いやすい形をしています。

アラミスト点鼻薬のレバーをギュッとにぎるとシュッっと点鼻できます。

アラミスト点鼻薬の使い方(子供)
出典:グラクソスミスクライン社HP

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アラミスト点鼻薬の使い方

花粉症にアラミスト点鼻薬を使うときは、

花粉飛散前から使い、花粉が飛び終わるまでは継続して点鼻を続けるのがポイントです。

症状が良くなったからといって花粉シーズン中にアラミスト点鼻薬を止めてしまうと、花粉飛散量が急増したときにまた症状が出てしまいます。

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アラミスト点鼻薬の用量用法

大人の使い方
各鼻に1回2噴霧ずつ、1日1回点鼻

2歳以上15歳未満の小児の使い方
各鼻に1回1噴霧ずつ、1日1回点鼻

アラミスト点鼻薬を使い始めても、症状が出てからではなかなか効かないため、1日2回使ったり、1回に4噴霧する使い方をする方がいますが、

アラミスト点鼻薬は、決められた用法以上に点鼻しても効果はさほど変わりません。

アラミスト点鼻薬の点鼻方法

  1. 点鼻前に鼻をかんで鼻のとおりを良くする
    (鼻水が多いと、薬液が鼻水に吸収されて効かない)

  2. アラミスト点鼻薬を使用前に上下によく振る
    (アラミスト点鼻薬は懸濁液のため、振らないと定量噴霧できない)

  3. 新品は6回以上空噴霧して、薬がしっかり噴霧されるようになったのを確認する
    (新品のシャンプーが初回しっかり出ないのと同じ)

  4. 点鼻後の液だれ防止のため、アラミスト点鼻薬は交互の鼻に1噴霧を2回行う
    (例:左右左右)

  5. 点鼻後は1回鼻で息を吸って、液が鼻の奥までいきわたるようにする
    (気持ち悪からといってすぐに鼻をかまない)

  6. 使用した点鼻薬の先端をティッシュで拭きとり、清潔に保つ

アラミスト点鼻薬の使用期限

開封前のアラミスト点鼻薬は、点鼻容器記載の日まで使えます。
(室温保存(1度~30度))

ただし、アラミスト点鼻薬開封後2カ月以内に使用してください。

ときおり去年の花粉症シーズンの残りを使う方がいますが絶対ダメです。汚染された薬液を使うと、感染症を起こす原因になります。

アラミスト点鼻薬は14日以上使えるが…

アラミスト点鼻薬は空噴霧6回+56回以上噴霧できます。

ただし、メーカーが定量噴霧を保証している回数は62回です。

それ以上は薬液の噴霧量が少なくなり、アラミスト点鼻薬が効かない可能性があります。

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アラミスト点鼻薬の効果

アラミスト点鼻薬は、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)と通年性アレルギー性鼻炎の3鼻症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)に優れた効果を発揮します。
(大人と子供問わず効果がある)

さらに、アラミスト点鼻薬は目のかゆみにも効果があったというデータもあります。

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アラミスト点鼻薬の花粉症に対する効果(大人)

2年以上のスギ花粉症を患っている16歳以上の大人に、2週間プラセボ(偽薬)とアラミスト点鼻薬を点鼻した結果は次の通りです。

3鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の平均スコア
(スコアが低いほど鼻症状は少ない)

アラミスト点鼻液の花粉症への効果(大人)
国内第Ⅲ相試験を参考に作成
(対象:季節性アレルギー性鼻炎患者(成人))

アラミスト点鼻薬は花粉症に効果があるのが確認できます。
(プラセボは花粉症が悪化)

アラミスト点鼻薬の通年性アレルギー性鼻炎に対する効果(子供)

通年性アレルギー性鼻炎を患っている6歳以上15歳未満の子供、2週間プラセボとアラミスト点鼻薬を点鼻した結果は次の通りです。

3鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の平均スコア

アラミスト点鼻液の通年性アレルギー性鼻炎に対する効果(子供)
国内第Ⅲ相試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎患者(小児))

アラミスト点鼻薬は通年性アレルギー性鼻炎にも効果があることがわかります。

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アラミスト点鼻薬は効かない?

メーカーの方は、アラミスト点鼻薬点鼻薬は24時間以内に効果がある言いますが、そんなにすぐに効かないという方が大半です。

実際は、満足した効果が実感できるには2週間程度の期間を要します。

3鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の平均スコア

アラミスト点鼻液の効果(小児長期試験)
国内長期投与試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎患者(小児))

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アラミスト点鼻薬VSフルナーゼ
効果、効果時間、臭いの違い

アラミスト点鼻薬の有効成分はフルナーゼより長時間作用します。

1日1回でフルナーゼを1日2回点鼻するのと同等の効果があります。

フルナーゼにあった点鼻液の変な臭いも解消されています。

アラミスト点鼻薬とフルナーゼ点鼻薬の効果の違い
比較試験を参考に作成
(対象:季節性アレルギー性鼻炎の患者)

  アラミスト点鼻薬 フルナーゼ
成分 FF FP
親和性 1.7倍
回数 1日1回 1日2回
効果 同等  
効果時間 長い 短い
臭い 無臭 有臭
ジェネリック なし スカイロン
ミリカレット
フルチカゾン
(参考)
喘息吸入薬
レルベア
アニュイティ
アドエア
フルタイド

FF:フルチカゾンフランカルボン酸エステル
FP:フルチカゾンプロピオン酸エステル

アラミスト点鼻薬の副作用

継続してアラミスト点鼻薬などのステロイド点鼻薬を使い続ければ、花粉症薬(抗アレルギー薬の飲み薬)に匹敵するくらい花粉症の症状を緩和できます。

しかし、次のような理由(副作用)により点鼻薬はなかなか受け入れられていません。

  1. 効かない(効いた気がしない)
  2. 点鼻後の鼻の違和感がイヤ
  3. 点鼻薬が喉に落ちてくるので気持ち悪い

アラミスト点鼻薬の副作用は、鼻・喉の違和感。そして鼻出血(鼻血)です。

アラミスト点鼻薬と鼻血

花粉症を患っている場合、鼻の粘膜は荒れているためもともと鼻血が出やすくなっています。
(ちょっと鼻をかんだだけで、ティッシュに血がにじんだことはありませんか?)

そこへ点鼻薬の刺激が加わり、鼻血が出てしまうというわけです。

さらに、ステロイドは傷の治癒を遅延します。

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アラミスト点鼻薬と口腔カンジダ

喘息に使うステロイド吸入薬は、口腔カンジダを防止するために吸入後のうがいが欠かせません。

本剤吸入後に、うがいを実施するよう患者を指導すること
(口腔咽頭カンジダ症又は嗄声の予防のため

レルベアエリプタ添付文書より

アラミスト点鼻薬はステロイド点鼻薬です。

ステロイドが鼻から喉に残った場合、口腔カンジダを起こす可能性があります。

報告された副作用は、くしゃみ発作、鼻出血及び口腔カンジダ症であった。

アラミスト点鼻液 特定使用成績調査より

ステロイド吸入薬は肺(気管支)に薬を届けるのが目的で、喉についたステロイドは不要です。

だから、口腔カンジダ防止のため不要なステロイドをうがいで流します。

同様にアラミスト点鼻薬の点鼻液が喉に流れてくるようであれば、口腔カンジダ防止のため、余分なステロイドをうがいで流さなくてはなりません。

アラミスト点鼻薬使用後に鼻をかむように言われたことはないと思います。

その理由は、アラミスト点鼻薬は鼻粘膜から吸収するため、使用後にすぐに鼻をかむと効かないからです。

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まとめ

  1. 花粉症の4鼻症状とは、鼻汁(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)、くしゃみ発作(くしゃみ)、鼻内そう痒感(鼻のかゆみ)
  2. アラミスト点鼻薬はすぐには効かないが、使い続ければ花粉症薬(抗アレルギー薬)に匹敵するくらい花粉症に効果がある
  3. アラミスト点鼻薬1日1回の点鼻でフルナーゼ(1日2回)と同等の効果を発揮する
  4. アラミスト点鼻薬はもともと大人用であったが、子供も噴霧量を調整して使える
  5. そして、アラミスト点鼻薬の点鼻容器は子供が使うには使いやすい
  6. 花粉症にアラミスト点鼻薬を使う場合、花粉が飛び始める前から使い、花粉が飛び終わるまでは点鼻を続ける
    (症状がなくなっても花粉シーズン中は止めない)
  7. アラミスト点鼻薬は決められた用法用量以上に点鼻しても効果は同じ
  8. 点鼻前は、鼻をかんで鼻のとおりを良くする
  9. アラミスト点鼻薬は、鼻喉の違和感と鼻血が主な副作用。口腔カンジダにも注意