ナゾネックス点鼻薬の効果的な使い方と副作用(花粉症、副鼻腔炎、風邪?)

スポンサーリンク

ナゾネックスなどのステロイド点鼻薬は効果が出るのに時間がかかります。

花粉症の症状が出てからだと、さらに効果が出るのに時間がかかります。

しかし、継続してナゾネックス点鼻薬を使い続ければ、花粉症薬(抗アレルギー薬)に匹敵するくらい花粉症に効果があります。

ただ、次のような理由でナゾネックスなどのステロイド点鼻薬はあまり人気がないようです。

  • 効かない(効いた気がしない)
  • 点鼻後の鼻の違和感がイヤ
  • 点鼻薬が喉に落ちてくるので気持ち悪い

※ナゾネックス点鼻薬の正式名称は、ナゾネックス点鼻です。

スポンサーリンク

花粉症の症状が起こるメカニズム

  1. 花粉(異物・アレルゲン)が鼻粘膜に侵入

  2. 多量の花粉が鼻に入り込むと、花粉を排除する仕組みができる
    (花粉に対する免疫機能の完成)

  3. 次に花粉が鼻に入ってきたとき、免疫機能が働いてヒスタミンロイコトリエンなどのケミカルメディエーターを放出する

ヒスタミンやロイコトリエンが鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、くしゃみを起こす犯人です。

スポンサーリンク

花粉症の鼻症状

花粉症はアレルギー性の病気で、スギやヒノキなどの花粉が原因です。

花粉症は、正確には季節性アレルギー性鼻炎といいます。

1年中花粉症のような鼻症状が起こる病気が通年性アレルギー性鼻炎です。

鼻汁(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)、くしゃみ発作(くしゃみ)は、アレルギー症状の3主徴といわれ、

鼻内そう痒感(鼻のかゆみ)を足した4症状が花粉症のつらい鼻症状です。

ナゾネックス点鼻薬は大人も子供もOK

ナゾネックス点鼻薬はモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物を有効成分とするステロイド点鼻薬です。

ナゾネックス点鼻薬には56噴霧用(14日分)と112噴霧用(28日分)の2種類があります。

ナゾネックス点鼻液56噴霧用と112噴霧用

左:ナゾネックス点鼻薬56噴霧用
右:ナゾネックス点鼻薬112噴霧用

ステロイド点鼻薬は、アラミスト点鼻薬、フルナーゼ点鼻薬、エリザス点鼻薬がありますが、

花粉症でよく使用されるステロイド点鼻薬は、ナゾネックス点鼻薬アラミスト点鼻薬です。

どちらも1日1回の点鼻で済むからです。

【花粉症ステロイド点鼻薬】アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス 効果と使い方
ステロイド点鼻薬(アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス)は正しく使用すれば、内服薬に匹敵するくらい花粉症に効果があります。点鼻薬の使い方についても解説します。

ナゾネックス点鼻薬は小児用フルナーゼ点鼻液のように小児用がありませんが、子供も噴霧量を調整して使用できます。
(後述「ナゾネックス点鼻薬の使い方」参照)

ただし、推奨年齢は3歳以上です。

発売当時のナゾネックス点鼻薬は特異な臭いがありましたが、2010年からは改善されています。

スポンサーリンク

ナゾネックス点鼻薬の使い方

花粉症にナゾネックス点鼻薬を使う場合、花粉が飛び始める前から使い、花粉が飛び終わるまで点鼻を続けるのがポイントです。

花粉症がよくなったからといって途中でナゾネックス点鼻薬を止めてしまうと、花粉の飛散量が急増したときに花粉症が再発します。

花粉症予防薬と治療薬 薬(目薬、点鼻薬)は花粉飛散前のいつから?
毎年花粉症の目のかゆみ、鼻水、鼻づまりの症状が出るならば、予防などの対策をとるべきです。通常、症状が出てから薬を開始しますが、症状が出る前からの薬の服用が重要です。

ナゾネックス点鼻薬の用量用法

12歳以上の小児・成人の使い方
各鼻に1回2噴霧ずつ、1日1回点鼻

3歳以上12歳未満の小児の使い方
各鼻に1回1噴霧ずつ、1日1回点鼻

ナゾネックス点鼻薬を使い始めても、症状が出てからではなかなか効かないため、1日2回使ったり、1回に4噴霧する使い方をする方がいます。

期待とは裏腹に、ナゾネックス点鼻薬は決められた用法用量以上に点鼻しても効果は同じです。

ナゾネックス点鼻薬 2週間点鼻後の効果

ナゾネックス点鼻薬の効果(大人)

国内臨床試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎患者(成人)

アラミスト点鼻薬は子供(小児)にもおすすめ!使い方、効果、副作用
アラミスト点鼻薬は効果が長時間続くようにに改良されたフルナーゼの進化型点鼻薬で、ナゾネックスに続く2番目の1日1回タイプのステロイド点鼻薬です。

ナゾネックス点鼻薬の点鼻方法

ナゾネックス点鼻液の使い方(点鼻方法)

グラクソスミスクライン社HPより画像引用
(画の番号と下記番号はリンク)

  1. 点鼻前に鼻をかんで鼻のとおりを良くする
    (鼻水が多いと、薬液が鼻水に吸収されて効かない)

  2. ナゾネックス点鼻薬を使用前によく振る

  3. キャップはひねらず、できるだけまっすぐ引き抜く

  4. 新品は10回空噴霧して、薬が一定量噴霧されるようになったのを確認する
    (新品のシャンプーが初回しっかり出ないのと同じ)

  5. 点鼻後の液だれ防止のため、ナゾネックス点鼻薬は交互の鼻に1噴霧を2回行う
    (例:左右左右)

  6. 点鼻後は1回鼻で息を吸って、液が鼻の奥までいきわたるようにする
    (鼻が気持ち悪いからといってすぐに鼻をかまない。
    理由は「ナゾネックス点鼻薬と口腔カンジダ」)

  7. 使用した点鼻薬の先端をティッシュで拭きとり、清潔に保つ

ナゾネックス点鼻薬は14日(28日)以上使えるが…

ナゾネックス点鼻薬は、空噴霧10回+56回(112回)以上噴霧できます。
(使用開始日を点鼻容器に書くと便利)

ただし、メーカーが定量噴霧を保証している回数は66回(122回)です。

それ以上は少なく噴霧され、ナゾネックス点鼻薬が十分に効かない可能性があります。

花粉症の最後の砦 セレスタミン(ステロイド)の効果と副作用(眠気)
花粉の飛散量が多い日や体調変化などが原因で、一時的な花粉症症状の悪化は多くの方が体験します。切り札としてのセレスタミン配合錠の使い方、効果、副作用の解説。

ナゾネックス点鼻薬の効果

ナゾネックス点鼻薬の花粉症に対する効果は90%以上です。
(季節性アレルギー性鼻炎(中等度改善頻度)15日目以降)

通年性アレルギー性鼻炎に対しても、大人・子供問わず花粉症の4鼻症状(鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、くしゃみ)に優れた効果を発揮します。

ナゾネックス点鼻薬の大人への効果
(4鼻症状スコア平均:低い→鼻症状少ない)

ナゾネックス点鼻薬の効果(大人)

長期投与試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎(成人))

ナゾネックス点鼻薬の子供への効果
(4鼻症状スコア平均)

ナゾネックス点鼻薬の効果(子供)

長期投与試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎(小児))

花粉症点鼻薬の市販は血管収縮剤NG!?ステロイド点鼻薬がおすすめ
血管収縮剤入り点鼻薬の長期使用は、後で問題になる場合があります。短期的使用に制限しましょう。おすすめの花粉症点鼻薬市販はパブロン、ナザールなどのステロイド点鼻薬です。

ナゾネックス点鼻薬VSフルナーゼ点鼻薬
効果の違い

フルナーゼ点鼻薬は1日2回点鼻するタイプのステロイド点鼻薬です。

ナゾネックス点鼻薬は1日1回点鼻するだけで、フルナーゼ点鼻薬(1日2回)と同等の効果があります。

点鼻2週間後の4鼻症状スコア

ナゾネックス点鼻薬とフルナーゼ点鼻薬の効果の比較

  • ナゾネックス1日1回・1回各鼻に2噴霧
  • フルナーゼ1日2回・1回各鼻に1噴霧

第Ⅲ相試験を参考に作成
(対象:通年性アレルギー性鼻炎患者(成人))

トラマゾリン、プリビナ、コールタイジンの使いすぎはNG!鼻づまり点鼻薬に依存しない使い方
点鼻薬で人気があるのは、コールタイジン、トラマゾリン、プリビナなどの鼻づまり点鼻薬です。しかし、使いすぎると点鼻薬依存になることがあり、使い方に注意が必要な薬です。

ナゾネックス点鼻薬の副作用

点鼻薬がなかなか受け入れられないのは、主に3つの理由です。

  1. 効かない(効いた気がしない)
  2. 点鼻後の鼻の違和感がイヤ
  3. 点鼻薬が喉に落ちてくるので気持ち悪い

ナゾネックス点鼻薬の副作用

副作用 副作用頻度
大人 子供
鼻の刺激感・痛みなど 2.3% 1.7%
喉の刺激感・不快感など 1.6%
鼻出血(鼻血) 1.0%
副作用全体 7.2% 2.7%

鼻喉の刺激感の次に出やすい副作用は、鼻血です。

花粉症を患っている方の鼻粘膜は、荒れていて鼻血が出やすいです。
(ちょっと鼻をかんだだけで、ティッシュに血がにじんだことはありませんか?)

そこへ点鼻薬の刺激が加わり、鼻血が出てしまうというわけです。

反復性鼻出血の患者には慎重投与

ナゾネックス点鼻液添付文書より

ナゾネックス点鼻薬と口腔カンジダ

喘息に使うステロイド吸入薬は、口腔カンジダを防止するために吸入後のうがいが欠かせません。
(ナゾネックス点鼻薬と同じ成分のステロイド吸入薬にアズマネックスがあります)

局所的な副作用(口腔カンジダ症又は嗄声等)を予防するため、本剤吸入後に、うがいを実施するよう患者を指導する

アズマネックスツイストヘラー添付文書より

口腔カンジダ薬フロリードゲル経口用の使い方、効果、副作用、禁忌
口腔カンジダは赤ちゃんと高齢者が比較的発症しやすいため、塗って飲んで効くフロリードゲルが多く使用されています。

ナゾネックス点鼻薬はステロイド点鼻薬です。

ステロイド吸入薬と同様に、ステロイドが鼻から喉に残った場合口腔カンジダを起こす可能性が0とは言い切れません。

ステロイド吸入薬は肺(気管支)に薬を届けるのが目的で、喉についたステロイドは不要です。

だから、口腔カンジダ防止のため不要なステロイドをうがいで流します。

同様にナゾネックス点鼻薬の点鼻液が喉に流れてくるようであれば、口腔カンジダ防止のため、余分なステロイドをうがいで流すべきです。

ただ、ナゾネックス点鼻薬使用後に鼻をかむように言われたことはないと思います。

その理由は、ナゾネックス点鼻薬は鼻粘膜から吸収するため、使用後にすぐに鼻をかむと効かないからです。
(ナゾネックス点鼻薬は点鼻後15分~30分で吸収されるらしい)

口腔カンジダ薬 ファンギゾンシロップ 希釈うがい液の使い方
口腔カンジダはフロリードゲルが多く使用されていますが、併用禁忌が多いです。そのようなときには、ファンギゾンシロップが使われますが、使い方と扱いがいろいろ大変な薬です。

ナゾネックス点鼻薬は副鼻腔炎と鼻茸にも効果があるが…

ナゾネックス点鼻薬は、海外では急性副鼻腔炎鼻茸(はなたけ:鼻ポリープ、鼻キノコ)の点鼻薬として使われていますが、

日本の健康保険では、ナゾネックス点鼻薬はアレルギー性鼻炎にしか使えません。

しかし、耳鼻科を中心にひそかに使われています。
(ナゾネックス点鼻薬は副鼻腔炎(蓄膿)や鼻茸にも効果がある)

次の併用処方は、副鼻腔炎or鼻茸である可能性がある使い方です。

  • アレグラ・アレロック・ザイザルなど
    (抗アレルギー薬)

  • キプレス・シングレア・オノン
    (抗ロイコトリエン薬)

  • ムコダイン・ムコソルバンなど
    (鼻粘膜保護:鼻腔内の粘りを抑える)

  • クラリス・クラリシッドなど
    (抗生物質:鼻腔内の炎症を抑える)

プラス

ナゾネックス・エリザス・アラミスト
キプレス、シングレアは花粉症鼻づまりに効果良好!副作用と飲み合わせは?
キプレス、シングレア、オノン、モンテルカスト、プランルカストは、もともとは喘息薬ですが、花粉症の鼻づまりに特に効果がある薬としても知られています。

ナゾネックス点鼻薬と風邪

ナゾネックス点鼻薬を風邪の鼻水・鼻づまりに使っている方もいるそうですが、ナゾネックス点鼻薬は純粋な風邪には効果がありません。
(「風邪」は通称名で、正しくは風邪症候群

なぜならば、風邪の原因の多くはウイルス感染だからです。

風邪ウイルスにはステロイドは効果がありません。

風邪ウイルス
RSウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、コロナウイルスなど

花粉の時期は、
痰がサラサラならば花粉症で、痰がドロドロもしくは黄色ならば風邪といわれる場合もありますが、必ずしもそうとは限りません。

鼻水、鼻づまり、痰、熱っぽい、だるい、喉の痛み…。
どれも花粉症や風邪で起こりうる症状で、症状が似ています。

そのようなときには、ナゾネックス点鼻薬が試験的に使われる場合もあります。

クラビットなどの抗菌剤、クラリスなどの抗生物質が風邪薬のだと思っている方が、いまだに多くいますが、現在風邪ウイルスに効果のある風邪薬はありません。

抗生物質(抗菌剤)が効果があるのは細菌感染症です。

マイコプラズマ肺炎薬(子供) 抗生物質クラリス、ジスロマック、オゼックス
2000年くらいからマクロライド耐性マイコプラズマが増え、マイコプラズマ肺炎の治療が思うように進まない例が見られるようになっています。

まとめ

  1. 花粉症の4鼻症状とは、鼻汁(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)、くしゃみ発作(くしゃみ)、鼻内そう痒感(鼻のかゆみ)
  2. ナゾネックス点鼻薬はすぐには効かないが、使い続ければ花粉症薬(抗アレルギー薬)に匹敵するくらい花粉症に効果がある
  3. ステロイド点鼻薬は、1日1回の点鼻で済むアラミスト点鼻薬とナゾネックス点鼻薬がよく使用される
  4. ナゾネックス点鼻薬はもともと大人用であったが、子供も噴霧量を調整して使える
  5. 花粉症にナゾネックス点鼻薬を使う場合、花粉が飛び始める前から使い、花粉が飛び終わるまでは点鼻を続ける
    (症状がなくなっても花粉シーズン中は止めない)
  6. ナゾネックス点鼻薬は決められた用法用量以上に点鼻しても効果は同じ
  7. 点鼻前は、鼻をかんで鼻のとおりを良くする
  8. ナゾネックス点鼻薬は、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)と通年性アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻茸に効果があるが、風邪には効果がない