ニキビは白黒赤黄の4種類 ニキビ跡を残さないで治す薬のハウツー

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ひとむかし前までは「ニキビは青春のシンボル」とされ、あまり積極的に治すという意識がありませんでした。

20年ほど前になりますが、私の青春時代もそうでした。

とりあえず市販のニキビ薬を塗ってはみたけれど、ニキビは治らなかったと記憶しています。

今は、皮膚科を中心に「ニキビは薬で治す」という考え方に変わっています。

ニキビといえば、赤いぷちっとした吹き出物のイメージがあると思います。

すべてのニキビが赤いわけではなく、中には目にみえないニキビや、白色や黒色のニキビだってあり、主に4種類(微小面皰も数えると5種類)に分けられています。

ニキビは白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビの順に悪化していき、状態によって治し方も異なります。

種類 通称名 正式名 ニキビの状態
1種類目 白ニキビ 閉鎖面皰
へいさめんぽう
皮脂が毛穴につまっている
2種類目 黒ニキビ 開放面皰
かいほうめんぽう
つまった皮脂の酸化が原因で黒ずんでいる
3種類目 赤ニキビ 紅色丘疹
こうしょくきゅうしん
アクネ菌などが繁殖して炎症が起こっている
4種類目 黄ニキビ 膿疱
のうほう
炎症が悪化してとなって表面に出てきている

それでは、目にみえないニキビ(0種類目?)から解説します。

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微小面皰とは

微小面皰(びしょうめんぽう)とは、目に見えない毛穴の中にあるニキビのことです。

肌の空気に触れている最も外側の層を角質と言います。

  1. 角質に汚れや余計な油分がある状態が続くと、皮膚が硬くなり柔軟性が低下します。
  2. 皮膚の柔軟性が低下すると、毛穴の出口が狭くなります。

この毛穴の中に、汚れや余計な油分がつまっている状態が微小面皰です。

微小面皰を治す方法

微小面皰があるだけでは、見えないため治すことはできません。

ニキビがある方には無数の微小面皰があると言われています。
たいていの場合は、ニキビを治す薬の使用で一緒に微小面皰も治療されています。

微小面皰が続くと、次の第1ステージ(1種類目:白ニキビ)になります。ここからがニキビの治療を開始するときです。

1種類目:白ニキビとは

白ニキビ(閉鎖面皰)のイメージ写真

白ニキビはニキビの第1ステージ(1種類目)で、閉鎖面皰(へいさめんぽう)といいます。

微小面皰は、毛穴の中に汚れや余計な油分がつまっている状態でしたが、白ニキビになると、毛穴の表側(外側)にも皮脂がつまってきます。

毛穴が大きくなって、皮膚が白くプツっとふくらんで見えるので白ニキビと呼ばれています。

白ニキビはアクネ菌の増殖が始まっていないので、まだ炎症は起きていません。

ニキビはアクネ菌が増える前の白ニキビの間に治してしまいたいです。

白ニキビで治すことができれば、ニキビ跡も残りません。

白ニキビを治す方法

白ニキビを治す主な方法は、外科的な処置とニキビ薬の2種類です。

白ニキビを外科的に治す方法:面皰圧出

皮膚科で行われる面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)は原始的ですが、今も行われている治し方のひとつです。もちろん保険が使えます。

白ニキビの表面に針で穴を開け、アクネプッシャー(面皰圧出器)というスプーンのような専用の道具を使い、白ニキビがつまる原因となった皮脂や油分と白ニキビを取り除きます。

そのため、面皰圧出は出血するなどの痛みを伴います。

白ニキビのひとつひとつを手作業で処置するため、治療に時間がかかります。

さらに、白ニキビの状態によっては、一時的にニキビ跡のような出血跡が残る場合があり、最近では面皰圧出は積極的に行われていません。

アクネプッシャー(面皰圧出器)は、ネットでも簡単に手にいれられますが、正しく使わないとニキビが化膿してニキビ跡が残る原因になります。

自分での処置はおすすめできません。

アクネプッシャーの値段が気になる方は、こちらをどうぞ

白ニキビを薬で治す:
ディフェリン、ベピオ

ベピオゲルは背中ニキビもOK!ディフェリンとの効果、副作用、使い方の違い
ニキビの塗り薬ディフェリンゲルが有名です。2016年4月に発売されたベピオゲルは、患者さんからの評判も比較的良いです。効果、副作用、使い方を中心に解説します。

白ニキビに使うニキビの塗り薬は主に2種類です。

ニキビ塗り薬ディフェリンとベピオは、白ニキビだけではなくニキビ治療全般において重要な薬です。

ディフェリンは、ピーリングに似た効果があり、皮脂や余計な油のつまりを改善し、さらにニキビになっていない皮膚が皮脂でつまるのも防いでくれます。

ベピオには、ディフェリンと同じような効果にプラスして、抗菌効果と抗炎症効果があります。

白ニキビで治すことができれば、ニキビ跡も残りません。

2種類目:黒ニキビとは

黒ニキビ(開放面皰)のイメージ写真

若かりし頃、鼻が黒ずんだので鼻パックを使用したけれど、全然よくならなかったのを思い出します。

鼻などにできた黒ニキビは、皮膚が汚れて黒くなっているだけのように見えます。黒ニキビは鼻にできやすいため、鼻ニキビといわれることもあります。

毛穴に皮脂がどんどんたまり、大量の皮脂が空気に触れて酸化すると黒くなり、黒ニキビとなります。黒ニキビは、白ニキビが悪化によっておこるニキビの第2ステージ(2種類目)です。

黒ニキビは黒いゴミが顔に付いているようで目立つので、ニキビの種類の中ではかなり嫌われているニキビと言えます。

ゴミ(黒ニキビ)を取ろうとして、爪で掻いていると皮膚がガリっとはがれてニキビ跡のような跡が残る場合があります。ご注意を。

黒ニキビも白ニキビと同様に、アクネ菌の増殖が始まっていないため、まだ炎症は起きていません。治す方法も白ニキビと似ています。

黒ニキビを治す方法

デュアック配合ゲルはベピオよりニキビに効果あり?使い方と副作用
2015年4月ベピオゲル、7月デュアック配合ゲルが立て続けに販売され、ニキビの世界標準治療に一歩近づきました。日本でのニキビ標準薬はディフェリンですが、その牙城を崩すことができるのでしょうか?

白ニキビの治し方と同じで、面皰圧出、ニキビ塗り薬ディフェリン、ベピオが使用されます。

3種類目:赤ニキビとは

赤ニキビ(紅色丘疹)のイメージ写真

赤ニキビの原因

赤ニキビは、白ニキビ、黒ニキビに続くニキビの第3ステージ(3種類目)です。白ニキビ、黒ニキビを放置すると、この第3ステージ(3種類目)まで進行してしまいます。

  1. 白ニキビや黒ニキビのつまった毛穴の中で、皮脂を栄養源にしてアクネ菌などの細菌が集まってきます。
  2. アクネ菌などの細菌の増殖が原因でニキビは赤く炎症を起こし、赤ニキビになります。

赤ニキビより先はニキビに炎症が伴います。

炎症を伴うニキビはニキビ跡を残しやすいため、ニキビ跡を残さないためには炎症をできるだけ早くとります。

赤ニキビとニキビ跡

赤ニキビまで進行してしまうと、炎症がひどくなってしまったり、赤ニキビの周辺に微小面皰が増えたりと、全般的にニキビが治りにくくなります。

赤ニキビを長引かせると、ニキビ跡が残る可能性が高まります。

赤ニキビはプチプチして気になるので、ついつい触ってしまいがちです。指で触ると細菌が指から赤ニキビに付着して、アクネ菌の炎症が悪化する原因となります。

赤ニキビは、気になっても我慢です。

アクネ菌はニキビの悪者か?

アクネ菌は毛穴に普通に存在します。

アクネ菌は、肌を弱酸性に維持したり、その他の細菌の繁殖を抑えて、肌バランスを取ってくれる細菌です。

しかし、アクネ菌が増殖すると炎症を起こし、ニキビなどの肌トラブルを起こします。

赤ニキビを治す薬

ニキビ抗生物質塗り薬 アクアチムクリームVSダラシンTゲル 効果、副作用、使い方
ニキビ新薬(ディフェリン、ベピオ、デュアック)発売後も、ダラシン、アクアチムは、化膿したニキビに使われています。ディフェリン、ベピオとの併用で、相乗効果が期待できます。

赤ニキビまで進行してしまうと、市販のニキビ薬も自己流のケアも手に負えません。
皮膚科を受診して、薬の処方と正しいニキビケアを教えてもらってください。

赤ニキビの治療で大切なことは、ニキビ跡を残さないために、速やかに赤ニキビの炎症の原因を取り除くことです。
そして、次の第4ステージ(4種類目:黄ニキビ)までいかないことです。

白ニキビや黒ニキビで使っていた、ディフェリンやベピオはそのまま継続して塗布します。

アクネ菌などによる炎症を抑えるために、4種類の抗生物質の飲み薬、3種類の塗り薬のいずれかを追加することが多いです。

  抗生物質
飲み薬 ミノマイシン
ビブラマイシン
ルリッド
ファロム
塗り薬 ダラシンT
アクアチム
ゼビアックス

新薬ゼビアックスローションはニキビに1日1回でOK!効果と副作用
ゼビアックスローションは2016年1月7日発売のニキビ薬です。アクアチムクリーム、ダラシンTゲルと同じ抗菌薬で、赤ニキビの薬として期待されています。比較してみていきましょう。

ディフェリン、ベピオと、ダラシンT、アクアチム、ゼビアックスを併用する場合は、
先に、ディフェリン、ベピオを赤ニキビを含むニキビ周辺(写真の赤)に塗ってから、ダラシンT、アクアチム、ゼビアックスを赤ニキビの上(写真の青)に塗るのがポイントです。

ディフェリン、ベピオ、アクアチム、ダラシンT、ゼビアックスの塗り方

出典:ポーラHP(一部変更)

4種類目:
黄ニキビとは

黄ニキビ(膿疱)のイメージ写真

ニキビの第4ステージ(4種類目)が黄ニキビです。黄色ニキビともいいます。

黄ニキビは、ニキビ跡が残る化膿性の高いニキビです。

赤ニキビの炎症がさらに悪化し、毛穴の中の炎症が収まりきらなくなり、赤ニキビの周辺にまで炎症が起こります。

広範囲に起こった赤ニキビに黄色ブドウ球菌などが感染し、をもって黄色に見える状態が黄ニキビです。

黄ニキビまでニキビが進行してしまうと、気になるだけではなく痛みを伴うようになります。

黄ニキビは触ってもいけません。
つぶれようものならば、クレーターのようなニキビ跡が残る原因になります。

黄ニキビを治す薬

皮膚科推奨ニキビ飲み薬 抗生物質ミノマイシン、ビブラマイシン、ルリッドの効果と副作用
皮膚科でよく使われるニキビの抗生物質の飲み薬は、ミノマイシン、ビブラマイシン、ルリッドです。学会の推奨度もBランク以上で、効果もお墨付きです。

基本的には赤ニキビの治し方と同様ですが、抗生物質の飲み薬が必須です。

黄ニキビの炎症を抑える漢方薬、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、 黄ニキビの膿の排泄を促す漢方薬、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)などが使われる場合もあります。

黄ニキビの原因である、炎症と膿を速やかに鎮めて、ニキビ跡が残らないようにしなくてはなりません。

まとめ

ニキビを放置すると

  1. 微小面皰
  2. 面皰(白ニキビ・黒ニキビ)
  3. 紅色丘疹(赤ニキビ)
  4. 膿疱(黄ニキビ)の順に悪化する

白黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの写真

画像出典:大塚製薬HP(一部改変)

  1. ニキビは白黒赤黄の4種類(微小面皰も数えると5種類)
  2. 白ニキビは、毛穴の表側(外側)に皮脂がつまるのが原因
  3. 黒ニキビは、毛穴に皮脂がどんどんたまり、大量の皮脂が空気に触れて酸化するのが原因
  4. 赤ニキビは、細菌の増殖が原因
  5. 黄ニキビは、赤ニキビに黄色ブドウ球菌などが感染し、膿を持つのが原因
  6. ニキビ跡が残りやすいのは、赤ニキビと黄ニキビ
  7. 白ニキビと黒ニキビの治す方法は、面皰圧出とニキビ塗り薬(ディフェリン、ベピオ)
  8. 赤ニキビと黄ニキビは、白ニキビと黒ニキビの治療法にプラスして、抗生物質の飲み薬や塗り薬が使用されることが多い

本記事の出典の記載のない画像は、マルホ社資料を一部改編して使用しています