シナール(ビタミンC)の美白効果でシミ、紫外線(日焼け)対策

頬に手を当てる女性 日焼けと紫外線対策
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  • ビタミンCは、風邪にいいらしい
  • ビタミンCは、肌にもいいらしい
  • ビタミンCは、ガンにもいいらしい
  • ビタミンCは、ストレスにもいいらしい

 

「らしい」ばかりですが、ただの噂ではありません。

ビタミンCは体のさびの原因と言われる活性酸素の働きを抑え、細胞や組織を守り、老化を防止するからです。

 

ビタミンCはさまざまな効果が期待され、サプリメントにも使用されています。

美白クリームにもビタミンC誘導体が含まれ、肌のキメを整える成分として使用されています。

そして、医療用ビタミンCであるシナールは、内科では滋養強壮薬、皮膚科・美容皮膚科では美白系の薬としても知られています。

 

※本記事では、シミが目立たなる効果、色素の沈着がうすくなる効果を「美白効果」と記載します。

紫外線対策でシミを予防

シミができる原因の多くは紫外線と加齢で、シミの正体はメラニン色素の沈着物です。

 

メラニン色素は、紫外線から細胞を守るため皮膚にあります。

体に悪いものではありませんが、多量に作られ沈着するとシミとなるため美白の天敵です。

紫外線でメラノサイトがメラニン色素を生成

紫外線を浴びると、メラニン色素生成工場であるメラノサイトが活動を開始します。

紫外線とターンオーバー

通常量の紫外線量で生成されたメラニン色素は、肌のターンオーバー(新陳代謝)で肌の表面からはがれます。

肌のターンオーバー(新陳代謝)

 

しかし、多くの紫外線を浴びると、メラニン色素は過剰に作られ、ターンオーバーが追い付かず少しずつたまっていきます。

皮膚のターンオーバーが不十分

 

その蓄積がシミとなり、美白の天敵となるのです。

紫外線対策で日焼けから美白を守る

紫外線による日焼けには、赤い日焼け黒い日焼けがあります。

  • 赤い日焼けは、紫外線を浴びた直後から見られる日焼けで、肌が赤く炎症を起こしています。
  • 黒い日焼けは、赤い日焼けが消えた後から起こり、肌が黒くなるのが特徴です。

赤い日焼けと黒い日焼け

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赤い日焼けと美白

赤い日焼けは紫外線を浴びてすぐに赤くなり、1日くらいでピークを迎えます。
その後2.3日で赤みが取れてきます。

赤い日焼けはヒリヒリとした痛みを伴い、強い紫外線を短時間で浴びた場合、水ぶくれができたり皮がめくれる場合もあります。

後で、皮膚科を受診しなくてはならなくなるのは、赤い日焼けです。

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黒い日焼けと美白

赤い日焼けが取れて、数日後から少しずつ肌が黒くなるのが黒い日焼けです。

黒い日焼けは、数週間から数カ月肌の黒さを保ち、自然に元の肌色へ戻ります

黒い日焼けは紫外線に対する防御反応ですが、美白志向の高い女性にとっては余計なお世話かもしれません。

美白薬シナールとは

シナールは、ビタミンCパントテン酸(ビタミンB5)の配合剤です。

シナール錠とシナール顆粒

シナールは錠剤と顆粒剤があります。

どちらも酸っぱいですが、シナール顆粒はさらに酸味が強いです。

 

シナールはシミ、肝斑、色素沈着、美白などでも使用され、シナールは美容分野では美白ビタミンとも言われています。

シナールの美白効果はビタミンC

シナールのシミ・肝斑への美白効果は、ビタミンCの抗酸化作用のおかげです。

美白ビタミンシナールに含まれる微量のパントテン酸カルシウムは、ビタミンCが皮膚へ与える美白効果を高める目的で添加されています。

パントテン酸カルシウムは、腸を動かす作用があるため、シナールをたくさん飲みすぎると腹痛や下痢などの副作用が起こる場合があります。
(後述「シナールの副作用」)

1.メラニン色素の生成を抑制する美白効果

紫外線(日焼け)でシミができる仕組みは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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シナールは、メラニン色素が過剰に作られないようにして、シミの生成をおさえる美白効果があります。

日ごろの紫外線(日焼け)対策は、シミを作らないためには必須です。

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2.メラニン色素を薄める美白効果

すでにできてしまったシミは、残念ながら自然に治りません。

シナールは、すでにできたシミを薄めて、目立たなくする美白効果も期待できます。

3.コラーゲンの生成効果と保存効果

固い肌、やわらかい肌と表現されることがありますが、

肌の弾力を決定するひとつはコラーゲンの含有量です。

 

シナールはコラーゲンを作り、肌から逃げないように保存します。

肌のハリを良くし、しわも目立たなくしてくれる効果があります。

ビタミンCは、ハリのあるみずみずしい美肌作りには必須の成分です。

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ビタミンCの1日摂取量

日本人の食事摂取基準2015年版によると、成人のビタミンCの1日摂取推奨量は100mgで、上限量は1000mgです。

ただし、妊婦さん、授乳中のお母さん、喫煙者は、必要とするビタミンCが増大します。

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推奨量は次の表の通りです。

ビタミンCの推奨摂取量/1日
妊婦 115mg
授乳中 145mg
喫煙中 135mg以上

 

2014年の国民健康・栄養調査によると、ビタミンCは通常の食品から男性で平均92mg/日、女性で平均96mg/日摂取できています。

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シナールの飲み方と接種量

ビタミンCは、生命維持機能に優先的に使われます。。

例えば、ストレスや喫煙などがあれば、必要とするビタミンCは増大します。

 

シナールの美白効果を期待するとき、シナールは1日3錠から9錠(ビタミンCとして600mgから1800mg)の大量摂取が多いです。

ただし、シナールを1日3錠飲んだ時と、9錠飲んだ時の効果の差は不明です。

シナールは大量摂取で下痢の副作用

ビタミンCを大量摂取(5000mg ~10000mg/日)したとき、胃不快感下痢などの副作用が出たとの報告があります。

しかし、ビタミンC5000mg ~10000mgとは、シナール25錠以上に相当します。
(そんなに飲みませんよね)

 

シナールは水溶性ビタミンですので、体が必要としている量のみ吸収して、尿中に排泄されます。

普通にシナールを服用する限りは、副作用は問題にならないでしょう。

シナール(ビタミンC)とフェロミア(鉄剤)の併用

貧血に悩まされる女性も少なくありません。

シナール(ビタミンC)と鉄欠乏性貧血薬フェロミアの併用もよく行われます。

鉄剤はビタミンCと併用すると吸収率がよくなるからです。

 

しかし、シナール(ビタミンC)とフェロミア(鉄剤)を併用しても、鉄欠乏製貧血症状の改善効果は変わらないというデータもあります。

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シナールの美容目的使用は保険適用外

シミ、肝斑、美白でシナールを飲むことは美容目的です。健康保険が使えません。

ただし、紫外線による炎症後の色素沈着(日焼けなど)でシナールを使用するときは、健康保険が使えます。

本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)、炎症後の色素沈着

シナール添付文書(効能効果)より

 

シナールは肝斑薬トランサミン(トラネキサム酸)との併用も多いです。

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トランサミン(トラネキサム酸)は、プラスミンの働きをブロックして肝斑を引き起こす原因を取り除きます。シナール(ビタミンC)との併用も多いです。

まとめ

  1. ビタミンCは、活性酸素の働きを抑え老化を防止する
  2. シミができる原因の多くは紫外線と加齢で、シミの正体はメラニン色素の沈着
  3. 紫外線による日焼けには、赤い日焼けと黒い日焼けがあるが、どちらも美白の天敵
  4. シナールは、ビタミンCとパントテン酸(ビタミンB5)の配合剤だが、美白効果はビタミンCによるものが大きい
  5. ビタミンCの1日摂取推奨量は100mgであるが、シナールの美白効果を期待するときは大量摂取(600mg~1800mg)が多い
  6. シナールは水溶性ビタミンのため、副作用らしき副作用はない
  7. シナールを美容目的で使用するときは、健康保険が使えない
  8. シナールは、紫外線による炎症後の色素沈着(日焼けなど)にも効果がある

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