ヒルドイドとジェネリック ビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違いは添加物成分

アンチエイジングクリームとしてネットで話題のヒルドイドにはジェネリックがあり、ビーソフテン(ヘパリン類似物質)という名前で販売されています。

「ビーソフテン」は独自名称で、「ヘパリン類似物質」と言う名前に変更になりつつあります。現在、両方の名前のジェネリックが混在しています。

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)はヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は生物学的に同等です。

しかし、添加物成分が違うため塗り心地に違いがあり、全く違う薬のようにも感じるのも事実です。

同じ名前のビーソフテン(ヘパリン類似物質)であっても、製造メーカーが違えば別の薬です。

※本記事のビーソフテン(ヘパリン類似物質)は持田製薬と日医工の薬のことを指します。

2016年12月9日に、ヒルドイドジェネリックの泡スプレーが発売されました。
評判も上々です。
記事の最後に紹介します。

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先発ヒルドイドとジェネリックビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違い

表の左:先発
表の右:ジェネリック

ヒルドイドソフト軟膏 ヘパリン類似物質油性クリーム
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドローション ビーソフテンローション
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドなし ヘパリン類似物質外用スプレー
先発なし ビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質外用スプレー)
薬価:16.5円
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル (ヘパリン類似物質ゲル)
薬価:13.6円 薬価:6.3円

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーの違い

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーの違いは2点です。

  1. スプレーボトルに入っているか
  2. 薬価
    (ローション:  9.0円/ml)
    (スプレー :16.5円/ml)

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーは、添加物成分も含めて全く同じです。

しかし、値段にかなり違いがあります。

ヘパリン類似物質外用スプレーは、スプレーボトルに入っているというだけで、薬価がビーソフテンローションの1.8倍で、かなり割高です。

 

メーカーは推奨していませんが、ヘパリン類似物質外用スプレーにビーソフテンローションを詰め替えての使用もできなくはありません。
(衛生上好ましくありませんが)

ヒルドイドとジェネリック ビーソフテン(ヘパリン類似物質)
添加物成分の違い

有効成分と添加物成分

添加物成分とは、薬の有効成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)などのことで、広い意味で基剤と呼ばれています。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、0.3%が有効成分で、残りの99.7%は添加物成分です。

ヒルドイドやビーソフテン(ヘパリン類似物質)が基剤に溶けている

塗り薬の塗り心地や安定性を決める添加物成分の選択は、有効成分の選択と同じくらい重要です。

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける
使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療は、有効成分と同じくらい基剤の選択が重要です。軟膏とクリームの効果の優越はあるのでしょうか。

ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの添加物成分の違い

ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの添加物成分の違いは、セラシミツロウの有無です。

  • ヒルドイドソフト軟膏:セラシミツロウあり
  • ジェネリック:セラシミツロウなし

塗り心地は好き嫌いがありますが、ビーソフテン油性クリームの方が伸びがよく、ヒルドイドソフト軟膏ほどべったりしません。

メーカーの方は、吸着感と安定性の向上のためにヒルドイドソフト軟膏にセラシミツロウを添加していると言っていました。(べったりではないそうです)

ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームの添加物成分の違い

ヒルドイドクリーム
グリセリン、ステアリン酸、水酸化カリウム、白色ワセリン、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物、ミリスチルアルコール、チモール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、イソプロパノール
ビーソフテンクリーム
セタノール、ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸マクロゴール、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、D-ソルビトール

ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームは全く違うの添加物成分を使用しています。

これだけ違うと、先発とジェネリックでは効果が同等とはいえ、全く別の薬といわざるをえません。

塗り心地はどちらもクリームのため良好です。どちらもヒルドイドソフト軟膏と比べると伸びはいいです。

さらに、ビーソフテンクリームの方がさらに伸びがいい感じです。

ヒルドイドローションとビーソフテンローションの添加物成分の違い

ヒルドイドローション
グリセリン、白色ワセリン、スクワラン、セタノール、還元ラノリン、セトマクロゴール1000、モノステアリン酸グリセリン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、カルボキシビニルポリマー、ジイソプロパノールアミン
ビーソフテンローション
カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル

ヒルドイドローションとビーソフテンローションは、添加物成分を見なくても、薬の外見のみで全く別の薬であることがわかると思います。

  • ヒルドイドローションは、粘度のある乳液状
  • ビーソフテンローションは、さらっとした液状

先発とジェネリックの保湿剤効果の違い
ヒルドイド>ビーソフテン(ヘパリン類似物質)?

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、ヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は同等です。

保湿剤ヒルドイドの効果をひきだそう! 使い方と副作用(塗り方、順番、量)
ネットではアンチエイジングクリームとして話題のヒルドイド。ヒルドイドは保湿効果にすぐれ、顔、首、全身に使えます。塗り方、量、回数を守ればもっと効果を引き出せます。

しかし、医師・薬剤師の中には、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果を比較すると、ヒルドイドの方が勝るという意見もあります。

日本皮膚科学会雑誌(2012年)に先発(ヒルドイド)とジェネリック(ヘパリン類似物質)を比較した論文が掲載されていました。おそらく、この論文の影響かと思います。

論文を要約すると

皮膚を乾燥させた状態の5人に同じ量のヒルドイド、ヘパリン類似物質(ジェネリック)を1日2回10日間塗り、角層中水分量を測定する。
その結果、ヒルドイドとヘパリン類似物質(ジェネリック)では、ヒルドイドの方が水分量の増加が多く、8日後及び10日後に有意差がみられた

ただ、被験者5人のみのデータでは・・・。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果

軟膏、クリーム、ローション、同じ量を同じところに同じ回数だけ塗れば、保湿剤としての効果は理論上同じになるはずです。

しかし、塗った後のしっとり具合などが感覚的な違いがあるため、保湿剤としての効果にも違いがあるように思えて仕方ありません。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果の順番は次の通りです。(主観)

  1. ヒルドイドソフト軟膏
  2. ヘパリン類似物質油性クリーム
  3. ヒルドイドクリーム
  4. ビーソフテンクリーム
  5. ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
  6. ヒルドイドローション
  7. ビーソフテンローション
    ヘパリン類似物質外用スプレー

ヒルドイドソフト軟膏は、正式には軟膏ではなくクリームです。
しかし、油性成分ベースのため、肌の上にのっている感覚が持続します。

ビーソフテンローションは、さらっとして塗り心地は一番ですが、すぐに乾くため保湿剤としての効果の満足度は低いです。

ヒルドイド市販(ビーソフテン、ヘパリン類似物質)はHPローションがおすすめ
ヒルドイドの市販はドラッグストアなどで販売されています。ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の塗り心地に近いだろうと考えられる市販をおすすめとして紹介します。

季節ごとのヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の使い分け

季節毎のヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の選択方法

濃厚色:おすすめの季節

は汗などによる乾燥が少ないため、さらっとしたローションがおすすめです。
夏に、軟膏を塗ると逆にべとべとして気持ちが悪いです。

は乾燥しやすい季節のため、しっとりと塗った感じが持続する軟膏クリームをおすすめします。

乾燥肌対策 ヒルドイド、白色ワセリン(プロペト)、混合薬の違い
皮膚科で使用される乾燥肌対策の薬、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)。同じように使っている方が多いと思いますが、違う性質を持つ保湿剤です。混合と塗る順番についても触れます。

まとめ

  1. ビーソフテン(ヘパリン類似物質)はヒルドイドのジェネリックのため、保湿剤としての効果は生物学的に同等だが、塗り心地に違いがある
  2. ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の塗り心地が違う原因は、使っている添加物成分の違い
  3. ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)を保湿剤としての効果で比較すると、ヒルドイドの方が勝るという意見があるが、塗り心地で選べは良い
  4. ただし、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)では、塗った後のしっとり具合などが感覚的に違いがあるため、保湿剤としての効果には違いがあるように感じてしまう

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー発売

ヒルドイドの新ジェネリック、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが2016年12月9日に発売されました。

自分の腕、足などに塗ってみたところ、かなりの好感触でしたので個人的感想などを記したいと思います。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの使用感

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、ヘアケアのムースのような容器(100g)の形をしています。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー

振って使いたい感情にかられますが、振る必要はありません。
容器にも「振らないでください」と記載があります。

さっそく手にワンプッシュしてみました。意外と出る量は少ないです。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの1プッシュ分

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはノンガスタイプですので、ヘアケアのムースのようにジュワッとでません。ダラダラダラ~っと泡がでます。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー1プッシュ分の泡を上と横から眺めてみます。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー1プッシュ分の泡 上からの写真

上からの写真

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー1プッシュ分の泡 横からの写真

横からの写真

3プッシュほどした泡を腕に塗ってみたところ、真っ白になってしまいました。
塗りすぎのようです。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーを腕に塗布

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、ヒルドイドソフト軟膏並みにしっとりした塗り心地です。泡の伸びもよく、赤ちゃんや子供に塗ってあげるのに最適と感じました。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの添加物成分

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの添加物成分には、精製ヒアルロン酸ナトリウム(いわゆるヒアルロン酸)が配合されていています。

これは、ヒルドイドとジェネリック(ビーソフテンとヘパリン類似物質)には含まれないしっとり成分です。肌のしっとり感に一役買いそうです。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの季節別使い分け

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーもヒルドイドのジェネリックです。
保湿効果は他のジェネリックと同様にヒルドイドと同等です。

夏は、ヘパリン類似物質霧状スプレーを使って(冷たくて気持ちいい)、冬はヘパリン類似物質泡状スプレーがよさそうです。

また、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、1℃~30℃の室温保存です。
冷蔵庫保存が可能ですので夏は冷やしてひんやり使えます。一年を通して使用できるかもしれません。

価格(薬価)は、ヘパリン類似物質外用スプレーと同じ16.5円です。
1本1650円。3割負担で550円です。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの評判

  • 伸びがよく使いやすい
  • 出る量が少ない
  • また使ってみたい
  • 意外としっとりする
  • ついつい振ってしまう