ヒルドイドとジェネリックのビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違いは成分と塗り心地

face

ネットではアンチエイジングクリームとして紹介されているヒルドイドには、ジェネリックがあり、ビーソフテン(ヘパリン類似物質)という名前で販売されています。

「ビーソフテン」は旧式名称で、「ヘパリン類似物質」と言う名前に変更になって行きつつあります。現在、両方の名前のジェネリックが混在するややこしい状態です。

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、ヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は生物学的に同等です。

しかし、添加物成分が違うため塗り心地の違いがあり、全く違う薬のようにも感じます。

同じ名前のビーソフテン(ヘパリン類似物質)であっても、メーカーが違えば別の薬です。

本記事のビーソフテン(ヘパリン類似物質)は持田製薬と日医工の薬のことを指します。

2016年12月に、ヒルドイドジェネリックの泡スプレーが発売予定です。記事の最後に紹介します。

スポンサーリンク

先発ヒルドイドとジェネリックビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違い

表の左:先発
表の右:ジェネリック

ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム
(ヘパリン類似物質油性クリーム)
ヒルドイドソフト軟膏

ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)

薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
(ヘパリン類似物質クリーム)
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドローション ビーソフテンローション
(ヘパリン類似物質ローション)
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドなし ビーソフテン外用スプレー
(ヘパリン類似物質外用スプレー)
先発なし ビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質外用スプレー)
薬価:16.5円
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル
(ヘパリン類似物質ゲル)
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル (ヘパリン類似物質ゲル)
薬価:13.6円 薬価:6.3円

ビーソフテンローションとビーソフテン外用スプレーの違い
(ヘパリン類似物質ローションとヘパリン類似物質外用スプレーの違い)

ビーソフテンローションとビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質ローションとヘパリン類似物質外用スプレー)の違いは2点です。

  1. スプレーボトルに入っているか
  2. 薬価
    (ローション:  9.0円/ml)
    (スプレー :16.5円/ml)

ビーソフテンローションとビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質ローションとヘパリン類似物質外用スプレー)は、添加物成分も含めて全く同じです。

しかし、ビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質外用スプレー)は、スプレーのボトルに入っているというだけで、薬価がビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)の1.8倍するため、かなり割高です。

値段にかなりの違いがあります。

メーカーは推奨していませんが、ビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質外用スプレー)にビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)を入れて使用もできなくはありません。
(衛生上好ましくありませんが)

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の添加物成分の違い

有効成分と添加物成分

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける
使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療においては、有効成分と同じくらい基剤の選択がキーポイントになります。軟膏とクリームのどちらがよく効くのでしょうか?

添加物成分とは、薬の有効成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)などのことで、広い意味で基剤と呼ばれています。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、0.3%が有効成分で、残りの99.7%は添加物成分です。

ヒルドイドやビーソフテン(ヘパリン類似物質)が基剤に溶けている

塗り薬においては、添加物成分の選択は、有効成分の選択と同じくらい重要です。

ヒルドイドソフト軟膏とビーソフテン油性クリーム(ヘパリン類似物質油性クリーム)の添加物成分の違い

ヒルドイドソフト軟膏とビーソフテン油性クリーム(ヘパリン類似物質油性クリーム)の添加物成分の違いは、セラシミツロウが入っている(ヒルドイドソフト軟膏)か入っていないかです。

塗り心地は、好き嫌いがありますが、ビーソフテン油性クリームの方が伸びがよく、ヒルドイドソフト軟膏ほどべとべとしません。

メーカーの方は吸着感と安定性の向上のためにセラシミツロウを添加していると言っていました。(べとべとではないそうです)

ヒルドイドクリームとビーソフテンクリーム(ヘパリン類似物質クリーム)の添加物成分の違い

ヒルドイドクリーム
グリセリン、ステアリン酸、水酸化カリウム、白色ワセリン、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物、ミリスチルアルコール、チモール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、イソプロパノール
ビーソフテンクリーム
(ヘパリン類似物質クリーム)

セタノール、ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸マクロゴール、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、D-ソルビトール

ヒルドイドクリームとビーソフテンクリーム(ヘパリン類似物質クリーム)は全く別の添加物成分を使用しています。

これだけ違うと、先発とジェネリックでは効果が同等とはいえ、全く別の薬といわざるをえません。

塗り心地はどちらもクリームのため良好です。どちらもヒルドイドソフト軟膏と比べると伸びはいいです。

さらに、ビーソフテンクリームの方がさらに伸びがいい感じです。

ヒルドイドローションとビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)の添加物成分の違い

ヒルドイドローション
グリセリン、白色ワセリン、スクワラン、セタノール、還元ラノリン、セトマクロゴール1000、モノステアリン酸グリセリン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、カルボキシビニルポリマー、ジイソプロパノールアミン
ビーソフテンローション
(ヘパリン類似物質クリーム)

カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル

ヒルドイドローションとビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)は、添加物成分を見なくても、薬の外見のみで全く別の薬であることがわかると思います。

  • ヒルドイドローションは、粘度のある乳液状
  • ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)は、さらっとした液状

先発とジェネリックの保湿剤としての効果の違い
ヒルドイド>ビーソフテン(ヘパリン類似物質)?

保湿剤ヒルドイドの効果を最大にする使い方(塗り方、順番、量)と副作用
ヒルドイドは、ネットではアンチエイジングクリームとして紹介されています。ヒルドイドは保湿効果に優れますが、塗り方、量、回数を守ることで最大の効果を発揮します。

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、ヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は同等なはずです。

しかし、医師、薬剤師の中には、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)を保湿剤としての効果で比較すると、ヒルドイドの方が勝るという意見が多いようです。

日本皮膚科学会雑誌(2012年)に先発(ヒルドイド)とジェネリック(ヘパリン類似物質)を比較した論文が掲載されていました。おそらく、この論文の影響かと思います。

論文を要約すると

皮膚を乾燥させた状態の5人に同じ量のヒルドイド、ヘパリン類似物質(ジェネリック)を1日2回10日間塗り、角層中水分量を測定する。
その結果、ヒルドイドとヘパリン類似物質(ジェネリック)では、ヒルドイドの方が水分量の増加が多く、8日後及び10日後に有意差がみられた

ただ、被験者5人のみのデータでは・・・。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果

ヒルドイド市販(ヘパリン類似物質)はHPローション、ネクストクリームがおすすめ
ヒルドイドの市販はドラッグストア等で販売されています。ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の塗り心地に違いだろうと考えられる市販をおすすめとして紹介します。

軟膏、クリーム、ローション、同じ量を同じところに同じ回数だけ塗れば、保湿剤としての効果は理論上同じになるはずです。

しかし、塗った後のしっとり具合などが感覚的な違いがあるため、保湿剤としての効果にも違いがあるように思えて仕方ありません。

個人的な、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果の順番は次の通りになります。

  1. ヒルドイドソフト軟膏
  2. ビーソフテン油性クリーム
    (ヘパリン類似物質油性クリーム)
  3. ヒルドイドクリーム
  4. ビーソフテンクリーム
    (ヘパリン類似物質クリーム)
  5. ヒルドイドローション
  6. ビーソフテンローション
    (ヘパリン類似物質ローション)
  7. ビーソフテン外用スプレー
    (ヘパリン類似物質外用スプレー)

ヒルドイドソフト軟膏は、正式には軟膏ではなくクリームなのですが、油性成分ベースのため、肌の上にのっている感覚が持続します。

ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)は、さらっとして塗り心地は一番ですが、すぐに乾くため保湿剤としての効果の満足度は低くなります。

季節毎のヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の使い分け

季節毎のヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の選択方法

色が濃いところが、使用におすすめの季節

夏は汗などによる乾燥が少ないため、さらっとしたローションがおすすめです。夏に、軟膏を塗ってしまうと逆にべとべとして気持ちが悪いです。

冬は乾燥しやすい季節のため、しっとりと塗った感じが持続する軟膏クリームをおすすめします。

まとめ

  1. ビーソフテン(ヘパリン類似物質)はヒルドイドのジェネリックのため、保湿剤としての効果は生物学的に同等だが、塗り心地に違いがある
  2. ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の塗り心地が違う原因は、使っている添加物成分の違い
  3. ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)を保湿剤としての効果で比較すると、ヒルドイドの方が勝るという意見があるが、塗り心地で選べは良い
  4. ただし、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)では、塗った後のしっとり具合などが感覚的に違いがあるため、保湿剤としての効果には違いがあるように感じてしまう

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー発売

ヒルドイドのジェネリック、泡状スプレーが2016年12月に発売予定です。

サンプルを自分の腕、足などに塗ってみたところ、かなりの好感触でしたので、個人的感想を記したいと思います。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、ヘアケアのムースのような容器(100g)の形です。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー

振って使いたい感情にかられますが、振る必要はないそうです。よく見ると容器にも「振らないでください」と記載があります。

さっそく手にワンプッシュしてみました。意外と出る量は少ないです。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの1プッシュ分

色々な角度から、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの1プッシュ分を眺めてみます。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー1プッシュ分 上からの写真

上からの写真

ヘパリン類似物質外用泡状スプレー1プッシュ分 横からの写真

横からの写真

調子に乗って3プッシュほどした泡を腕に塗ってみたところ、真っ白になってしまいました。
(塗りすぎだそうです)

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーを腕に塗布

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは、ヒルドイドソフト軟膏並みにしっとりした塗り心地です。伸びもよく、赤ちゃんや子供に塗ってあげるのによいと思いました。

ジェネリックですので、効果もヒルドイドと同等です。

夏は、ヘパリン類似物質(ビーソフテン)の霧状スプレーを使って(冷たくて気持ちいい)、冬はヘパリン類似物質外用泡状スプレーがよさそうです。

価格(薬価)は未定ですが、ビーソフテン外用スプレー(ヘパリン類似物質外用スプレー)くらいの価格(16.5円/ml)になると思います。