スピール膏はたこ(タコ)や魚の目に効く貼り薬です。
正しく使っても痛みが出る場合があります。
ですので、まちがった使い方をすると、ほぼ確実に痛みが出てきます。
スピール膏とは
スピール膏には病院用のスピール膏Mと市販用のスピール膏があります。
市販用のスピール膏はパッドとテープがセットになっているので、手間いらずですぐに使い始めることができます。
スピール膏M(病院用)
スピール膏(市販)
画像:スピール膏 HPより引用
スピール膏の主成分サリチル酸には、角質軟化溶解作用(硬くなった皮膚を溶かす作用)と弱い抗菌作用があります。
角質軟化溶解作用を利用して、たこや魚の目の治療に使います。
たことは
たこは専門用語では胼胝腫(べんちしゅ)と言います。
たこは角質が厚くなり盛り上がった状態を言い、足の裏のこすれやすいところへ発生します。
受験のときに、手の中指などにペンダコを作っている方もいますね。
『スピール膏はたこに効果抜群!使い方と取り方はこういう感じで』
魚の目(鶏眼)とは
魚の目は専門用語で鶏眼(けいがん)と言います。
鶏眼は、魚の目玉に似ていることから魚の目と一般的に言われています。
魚の目の多くは足の裏・指横・指間にできます。
魚の目を放置すると、角質柱という固い芯ができてきます。
芯は皮膚の奥側(内側)深いところへ向かって大きくなり、やがて神経を圧迫して痛みを感じるようになります。
『スピール膏は魚の目の芯にも効く!ポロッと取れる使い方はこう!』
スピール膏が痛い理由
スピール膏には皮膚をやわらかくする作用があることは先に解説した通りです。
この作用こそが痛みが起こるの原因です。
この皮膚をやわらかくする作用は強力で、たこ・魚の目ではない普通の皮膚に使うと、1日もすれば白くなり痛みが出ます。
たこ・魚の目に使ったとしても、だいたい3日くらい貼りっぱなしにすると違和感が出てきて、やがて痛くなってきます。
『スピール膏はウイルス性イボに効かない!その単純すぎる理由は?』
痛くないスピール膏の使い方
スピール膏で痛い目に合わないためには使い方が大切です。
スピール膏の貼る大きさ
まず、一番大切なことは、スピール膏はたこ・魚の目以外の皮膚に貼らないことです。
そんなことわかっているという声が聞こえてきそうですが、意外とこれが守られていないことが多く痛みが出ています。
例えば、たこ・魚の目より少し大きめにしたほうがいいと思って、はみ出してスピール膏を使っていませんか?
そうすると、はみだしたところが痛みだします。
スピール膏はたこ・魚の目と同じサイズに切って使います。もしくは少し小さめのサイズでもいいくらいです。
スピール膏の貼る期間
スピール膏を貼ったら、できるだけ貼りっぱなしがいいです。
貼っている期間が長い方が強い効果を得られるからです。
スピール膏の貼る期間は2~5日が目安ですが、だいたい3日くらい貼りっぱなしにすると、違和感が出てきてそれ以上貼り続けると痛くなってきます。
違和感が出てきたくらいが剥がすにはちょうどいいタイミングです。
スピール膏を剥がした後は、皮膚が白くふやけていることでしょう。
その白くなったところをピンセットなどで剥がし、剥がした痛みがとれるまでは絆創膏でカバーします。
痛みがとれたなら、スピール膏を再度貼って3日くらいしたら剥がす。
白くなったところをピンセットで剥がす。このくり返しが正しいスピール膏の使い方です。
まとめ
- スピール膏で痛みが出るのは、強力な皮膚をやわらかくする作用が原因
- スピール膏はたこ・魚の目以外の皮膚に貼らない
- たこ・魚の目と同じサイズ。もしくは少し小さめのサイズでもいいくらい
- スピール膏は痛みが出る前に違和感が出る。そのときが、剥がすにはちょうどいいタイミング
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