賃貸アパートの退去連絡と退去立会いとは?円満解約のポイント

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賃貸アパートの入居と退去を繰り返した方ならばもはや常識かもしれませんが、退去の手続き(連絡と立ち会い)は入居と同じくらい重要です。

 

初めて賃貸アパートを退去して別の賃貸アパートに引越する方が円満に解約して退去できるように、

賃貸アパートの入居と退去を6回繰り返した私が、賃貸アパートの退去連絡と退去立会いの重要ポイントを解説します。

賃貸アパートの退去連絡と必要期間

賃貸アパートを退去しようとするときは、退去連絡を行います。

賃貸アパートの契約書を探して、解約もしくは退去にかかわる条文を探します。

 

解約、退去に関わる条文は、次のようなものが多いです。

第○条
乙は、甲に少なくとも30日前に解約の申入れを行うことにより、本契約を解約できる。

前項の規定にかかわらず、乙は解約申入れの日から30日分の賃料(本契約の解約後の賃料相当額を含む)を甲に支払うことにより、解約申入れの日から起算して30日を経過する日までの間、随時に本契約を解約できる。

甲とは大家を指し、乙は退去者(入居者)を指します。

 

解約(退去連絡)の方法は、解約の電話を入れ、別途添付の「解約届」を次の連絡先にFAX、または郵送する場合が多いです。

賃貸アパートを紹介した仲介会社に退去連絡をする方もいますが、仲介会社の主な仕事は賃貸アパートの入居までの手続きです。

仲介会社に退去連絡しても賃貸アパートの解約、退去の手続きはできません。
(仲介会社がアパートの管理を兼任している場合は別)

退去連絡は退去日の30日前としているところがほとんどです。

賃貸アパートの退去日と明け渡し日

賃貸には退去日、引き渡し日など、似ているようで意味合いの言葉が登場します。

退去日とは

退去日とは、字の意味からは引越日(退いて立ち去る日)を指すのですが、

賃貸アパートの退去日とは、解約日(家賃が発生する最後の日)を指す場合が多いです。

本記事では、退去日=解約日と定義します。

入居日とは

入居日とは、字の意味から引越してくる日(住居に入る日)を指しますが、

賃貸アパートの入居日とは、家賃が発生する最初の日を指す場合が多いです。

明け渡し日とは

すべての荷物を部屋の外に出して、賃貸アパートの明け渡しができる状態になれば、部屋の明け渡しができます。

通常、明け渡し日=退去立会い日です。

退去立会い→後述

 

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賃貸アパートの退去立会いと部屋の明け渡し

賃貸アパートの契約書には、次のような条文があります。

第○条
乙は、本契約が終了する日までに本物件を明け渡さなければならない。
乙は、前項の明渡しをするときには、明渡し日を事前に甲に通知しなければならない。

本契約が終了する日とは、退去日のことです。

 

明け渡し日を事前に通知しなければならないのは、明け渡しの前に退去立会いを行うためです。

退去立会いとは

退去立会いとは、賃貸アパートの退去者(あなた)、大家(管理会社)、リフォーム会社などが、賃貸アパートの部屋に集まって、部屋の痛み具合をチェックすることです。

部屋に荷物がある状態では退去立会いは行えません。退去立会いは必ず引越後に行います。

退去立会いの準備

賃貸アパートの退去立会いの前に、ひとつだけしておかなくてはならないことがあります。

それは掃除です。それだけで心象が違います。

 

退去立会いときの汚れがひどい場合、部屋の使い方も荒い傾向にあることは、不動産にかかわる人間であれば経験的に知っています。

退去立会いで汚れが目立つ場合は、厳しく部屋をチェックされます。

退去立会いの自己申告

もし、自分で壊したり、傷つけたところがあったときは、賃貸アパートの退去立会い時に速やかに自己申告してください。

黙っていてればわからないだろうとは思わないでください。

だいたい、壊れやすいところ、傷つきやすいところは決まっていて、退去立会いはそこを重点的にチェックします。

退去立会いの確認書

ワンルームタイプの賃貸アパートであれば、退去立会いは30分もあれば終了します。

退去立会いの最後に、退去立会いの確認書にサインを求められます。

退去立会い確認書には、壊した部分、傷のあった部分を確認し、おおまかな原状回復費用の記載があります。

原状回復費用の負担に納得できたならば、サインをすれば退去立会いは終了です。
さらに、鍵を返却すると部屋の明け渡しは終了です。

退去立会い確認書のサイン

退去立会いは、入居者と大家の両方にとって、原状回復にかかる費用負担を決める重要なイベントです。

疑問がある場合は質問して、それでも説明に納得できない場合は、安易にサインしてはいけません。

 

サインしないと退去立会い(部屋の明け渡し)が完了しないわけではありません。

部屋の荷物をすべて出して鍵を返せば、部屋の明け渡しは成立します。

賃貸アパートの明け渡しと原状回復費用の査定は別の問題です。
原状回復費用は、後日相談すればよいのです。

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賃貸アパートの引越日、明け渡し日(退去立会い日)、退去日のスケジュール

通常、賃貸アパートの退去までのスケジュールは

  1. 次の入居先の入居日を決める
  2. 引越日を決める
  3. 退去日を決めて退去連絡
  4. 明け渡し日(退去立会い日)を相談

退去連絡から明け渡しまでのフローチャート

私は近所に引越時するときに

【引越=退去立会い=退去】を同日としたことがありますが、気分が切迫しました。

あまりおすすめできません。

 

通常は、引越→明け渡し=退去
もしくは、引越→明け渡し→退去です。

まとめ

賃貸アパートの退去の手順

  1. 次の引越先(入居先)の入居日を決める
  2. 引越日を決める
  3. 退去日を決めて、大家(管理会社)に退去連絡
  4. 明け渡し日(退去立会い日)を決める

 

まとめ

  1. 退去連絡は通常1カ月前に行う
  2. 退去立会いとは、賃貸アパートの借主、大家(管理会社)、リフォーム会社などが、賃貸アパートの部屋に集まって、部屋の痛み具合をチェックして、原状回復にかかる費用負担を決める重要なイベント
  3. 退去立会い前に部屋の掃除を済ませておく
  4. 破損部は自己申告する
  5. 賃貸アパートの明け渡しと原状回復費用の査定は別の問題

※本記事は関西形式の退去です。
地域によって商習慣が違います。

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