ディレグラ長期服用は厳禁!でも花粉症鼻づまりにケタ外れの効果あり

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アレグラは、ほとんど眠気の出ないジワーっと効きます。

市販薬もあるメジャーな花粉症薬です。

ディレグラは、アレグラの成分フェキソフェナジンにプソイドエフェドリンをプラスした配合剤です。

ディレグラ=アレグラ+プソイドエフェドリン

プソイドエフェドリンはダンリッチ(フェニルプロパノールアミン:出血性脳卒中の発現リスクが高いという理由で2003年に発売中止)の代替成分です。

ディレグラは花粉症の鼻づまりに対する効果が強いため、他の抗ヒスタミン薬では効かなかった鼻づまりにも強く効きます。

そうであれば、ずっと飲み続けたいところですが、ディレグラは長期服用に向かない花粉症薬です。
(抗ヒスタミン薬は花粉シーズン中の長期継続服用が基本)

なぜなら、ディレグラはアレグラ、ザイザル、アレロックなどの花粉症薬と違い、長期服用を目的としてデザインされていないからです。

潜在する副作用にも注意が必要な花粉症薬でもあります。

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ディレグラの効果

ディレグラは、正しく飲めばアレグラとプソイドエフェドリンを足した効果を得られます。

アレグラ(フェキソフェナジン)の効果

ディレグラの構成成分のひとつであるフェキソフェナジンは、第2世代抗ヒスタミン薬です。

第2世代抗ヒスタミン薬
眠気などの副作用を抑え、効果と副作用のバランスに優れる。
アレグラ、アレジオン、ジルテック、エバステル、クラリチン、アレロック、ザイザルなど

第2世代抗ヒスタミン薬が眠くなりにくい理由はこちらの記事を参照しよう。
花粉症薬で眠くなるのは嫌!眠くならない抗アレルギー薬はこれだ!

アレグラは花粉症の鼻水くしゃみに効果を発揮します。
(鼻づまりへの効果は弱い気持ち程度)

鼻づまりへの効果を期待するのであれば、抗ヒスタミン薬ではなくキプレスシングレア(抗ロイコトリエン薬)がおすすめです。

抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬の違いは『キプレス、シングレア(モンテルカスト)は花粉症鼻づまりに効果良好!副作用と飲み合わせは?』を参照しよう。

プソイドエフェドリンの効果

ディレグラの構成成分のひとつであるプソイドエフェドリンは、交感神経を刺激して血管を収縮します。(α-受容体刺激作用)

ディレグラは鼻の血管を強く収縮するため、花粉症の鼻づまり(鼻閉)、充血、腫れに効果を発揮します。
(鼻水への効果は弱い気持ち程度)

鼻づまりは日中・就寝中問わず呼吸がツライのでずっと飲み続けたいところですが、ディレグラは長期服用に向きません
(理由は後述)

ディレグラとアレグラの効果の比較

アレグラが花粉症の鼻水にジワ~っと効果を表し、プソイドエフェドリンが花粉症の鼻づまりに強い効果を示します。

ディレグラの強さの秘密

アレグラの種類を知りたくなったら
アレグラFX(市販)、アレグラ(薬局)、フェキソフェナジン(ジェネリック)の違い

ディレグラとアレグラの鼻づまりへの効果(鼻閉スコア)を比較した臨床試験では、ディレグラはアレグラの2倍以上の効果を発揮しています。

ディレグラとアレグラ鼻閉スコア
(スコアが低いほど効果がある)

ディレグラとアレグラの効果比較理由

先述のとおり、ディレグラは花粉症の鼻づまり、充血、腫れに強い効果を発揮します。

そのため、根強いディレグラ支持者もいます。

しかし、ディレグラは長期服用する花粉症薬ではありません。

花粉症の鼻づまりが治まってきたら、ディレグラは減量する。

またはアレグラ、ザイザル、アレロックなどの抗ヒスタミン薬、キプレス・シングレアなどの抗ロイコトリエン薬に変更するべきです。

なぜなら、ディレグラには潜在する副作用があるからです。
(後述「ディレグラ長期服用の副作用」参照)

本剤を2週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は検討されていない

ディレグラ配合錠添付文書より

ディレグラと同様に、長期使用に向かない花粉症は他にもあります。

その1 鼻づまり点媚薬
トラマゾリン、プリビナ、コールタイジン点鼻薬の使いすぎはダメ!

その2 ステロイド内服薬
セレスタミンの強さの秘密はステロイド!だから花粉症に効果抜群

ディレグラの副作用

ディレグラ臨床試験の副作用結果を確認すると、副作用リスクは低く見えます。

副作用 頻度
頭痛 1.1%
全身性皮疹 0.6%
疲労 0.6%
口渇 0.6%
副作用合計 2.3%

しかし、ディレグラの添付文書には、次のような記載があります。

国内臨床試験では2週間を超えて投与した場合の有効性及び安全性は検討されていない

つまり「上記のディレグラの副作用は2週間服用の結果であり、長期服用した際の副作用は含まれない」ということです。

ディレグラ長期服用の副作用

アレグラを長期服用したときの眠気などの副作用の頻度は低いです。

(その理由は『花粉症薬で眠くなるのは嫌!眠くならない抗アレルギー薬はこれだ!』を参照)

しかし、プソイドエフェドリンの作用機序から、ディレグラを長期服用したときは次の副作用が予測できます。

  1. 不眠
  2. めまい
  3. 振戦(手の振るえ)
  4. 不整脈(脈の乱れ)
  5. 血圧上昇
  6. 眼圧上昇
  7. 頻脈(心臓のどきどき感)
  8. 尿閉(尿のキレが悪い)

ディレグラの添付文書の副作用項目にはこれらの副作用の記載はありませんが、安全性に関する項目「禁忌」には次のように記載されているからです。

  1. 本剤の成分及び塩酸プソイドエフェドリンと化学構造が類似する化合物(エフェドリン塩酸塩又はメチルエフェドリン塩酸塩を含有する製剤)に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 重症の高血圧の患者
  3. 重症の冠動脈疾患の患者
  4. 狭隅角緑内障の患者
  5. 尿閉のある患者
  6. 交感神経刺激薬による不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈等の既往歴のある患者

ディレグラ配合錠の禁忌より

アレグラの禁忌は「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」ですので、この6項目すべてはプソイドエフェドリンの禁忌です。

ディレグラの強さを引き出す飲み方の詳細はこちら
ディレグラの強さが増す飲み方は食前食後?花粉症に効かないときは?

ディレグラ関係の市販も長期服用禁止

ディレグラと同じ成分で構成された市販はありませんが、プソイドエフェドリンを含む薬は市販されています。

正しい使い方ができるならばディレグラ関係の市販は有用な花粉症薬ですが、長期服用は厳禁です。

ディレグラ市販の詳細は『ディレグラ市販薬3選 花粉症の鼻水鼻づまりに抜群に効くのはコレ』を参照しよう。

まとめ

  1. ディレグラ=アレグラ+プソイドエフェドリン
  2. ディレグラは花粉症の鼻水鼻づまりに効果があるが、鼻づまりに対する効果が圧倒的
  3. ディレグラは長期服用には向かない
    (2週間を超えて飲んだ時の有効性と安全性は検討されていない)
  4. 花粉症の鼻づまりが治まってきたら、
    ディレグラは減量するか、抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬に変更する
  5. ディレグラの副作用は、頭痛、口の渇きなど
  6. ディレグラは禁忌が多く、長期服用で新たな副作用が発現する可能性がある
    (潜在する副作用に注意)
  7. ディレグラの市販はないが、プソイドエフェドリンを主成分とする市販はある