日焼け止めの2大勢力、資生堂のアネッサ(Anessa)とカネボウのアリー(Allie)。
どちらも次のようなイメージのライバル商品です。
- 汗に強い
- 耐水性
- ウォータープルーフ
- 絶対焼けない
- 最強日焼け止め
- 海でも焼けない
一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
海でも焼けない日焼け止めといわれる、アネッサとアリーの日焼け止め(ウォータープルーフタイプ)を比較してみましょう。
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パーフェクトUVアクアブースター
(金のアネッサ) -
エクストラUVプロテクター
(パーフェクトアルファS)
アネッサの日焼け止め 海でも焼けない?
出典:アネッサHP
アネッサ「パーフェクトUVアクアブースター」は、無添加・無香料・無着色のSPF50+、PA++++の最強クラスの日焼け止めで、以下アネッサと記載します。
日焼け止めの表示「SPF、PA」の解説はこちら!
『サンバーンとサンタンの違い 焼けない日焼け止めはSPFとPAでわかる』
現在は生産が終了し、在庫がなくなり次第販売終了になります。
2018年発売のアネッサはこちらで解説しています。
『アネッサ2018 進化したウォータープルーフ日焼け止めは海でも焼けない!?』
アネッサのウォータープルーフの技術は2種類です。
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アクアブースター
汗、水に触れると紫外線をブロックする膜が強くなる -
スーパーウオータープルーフ
80分間水浴テストで耐水性を確認済み
化粧品では、日やけ止め化粧品やファンデーション、夏用・スポーツ用のメークアップ製品、マスカラなどのアイメークアップ製品などを中心に表示されており、汗や涙、水などに強く落ちにくいという意味で用いられています。
アネッサは、ウオータープルーフをうたう日焼け止めで、唯一耐水時間を表示しています。
ただし、80分間にわたる水浴テスト環境は不明です。
耐水性テストは、おそらく海水ではない動かない肌に塗布して実験されています。
アネッサを使うだろう海の環境は、波があり、人との接触もあり、砂が付き…。
水浴テスト環境より厳しい状況です。
したがって、海ではアネッサを80分間隔で塗りなおしても、絶対焼けないとは言い切れません。
アリーの日焼け止め 海でも焼けない?
出典:アリーHP
アリーの「エクストラUVプロテクター」も、アネッサと同じSPF50+、PA++++の最強クラスの日焼け止めです。
無香料、無添加の表示はありますが、無着色の表示はありません。
エクストラUVプロテクターはアリーと記載します。
2018年に「エクストラUVパーフェクト」としてリニューアルされています。
大きな違いは、摩擦にも強くなりよりより落ちにくくなっていることです。
詳細はアリー公式HPを参照してください。
アリーのウォータープルーフ技術名もアネッサと同じ、スーパーウォータープルーフです。
アネッサとの違いは、耐水性テストの結果の表示はなく、何をもってスーパーなのかわかりません。(化粧品のあるある?)
カネボウのホームページに新アリーの摩擦耐性動画があります。
アネッサの紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
アネッサの成分
ジメチコン、水、エタノール、酸化亜鉛、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ポリメタクリル酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、タルク、イソドデカン、オクトクリレン、ポリブチレングリコール/PPG-9/1コポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、酸化チタン、グリセリン、セバシン酸ジイソプロピル、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、パルミチン酸デキストリン、キシリトール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、塩化Na、アスコルビルエチル、グリチルリチン酸2K、トウキ根エキス、ワイルドタイムエキス、カニナバラ果実エキス、ヒアルロン酸Na、ウコンエキス、イソステアリン酸、水酸化Al、トリエトキシカプリリルシラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアリン酸、ハイドロゲンジメチコン、ジステアリルジモニウムクロリド、EDTA-3Na、BG、BHT、ピロ亜硫酸Na、香料
アネッサHPより
すごい成分数ですね。
(あれっ?アネッサは無香料ではなかったの?)
アネッサは、紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン)と、多くの紫外線吸収剤(長い横文字のほとんど)を使用したハイブリッド日焼け止めです。
保湿成分として、ワイルドタイムエキス、カニナバラ果実エキス、ヒアルロン酸Naを含みます。
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤はこちらをチェック!
『敏感肌日焼け止めに紫外線吸収剤はNG? 肌に優しいのはノンケミカル?』
アリーの紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
アリーの成分
メチルトリメチコン、酸化亜鉛、水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エタノール、トリエトキシカプリリルシラン、BG、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ポリメチルシルセスキオキサン、PEG-8トリフルオロプロピルジメチコンコポリマー、ジメチコン、トリフルオロプロピルジメチコノール、クロスポリマー、ナイロン-12、クロスポリマー、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、BHT、ヒアルロン酸Na
アリーHPより
アリーも、紫外線散乱剤(酸化亜鉛)と多くの紫外線吸収剤(長い横文字のほとんど)を使用したハイブリッド日焼け止めです。
保湿成分はヒアルロン酸Naです。
日焼け止めの肌への負担
ウォータープルーフ日焼け止めは、海や汗で取れないように多くの紫外線吸収剤などの化学合成成分が添加されています。
特にアネッサの紫外線吸収剤の数はすごいです。
アネッサの商品説明には「ゴシゴシ洗わなくても、せっけんでスルリと落とせる肌にやさしい使い心地です」とあります。
しかし、海や汗でとれないように加工されたウォータープルーフ日焼け止めは、簡単に落とせたようでもミクロレベルでは肌に吸着しているはずです。
さもないと海や汗で簡単に落ちてしまいます。
肌に負担が残らないように、しっかりとクレンジングで落とすべきです。
アネッサ&アリー日焼け止め 海でも焼けないはどっち?
ノーマル日焼け止め 海での効果
私は、夏の毎日使いにはドゥーエノンケミカルを使いますが、ドゥーエノンケミカルは海ではあまり役に立ちません。
サンバーン(赤い日焼け)を起こします。
アネッサ&アリー 海での効果
アネッサ、アリーをこまめに塗り直しさえすれば、海でもサンバーンは防げます。
しかし、海の強烈な紫外線によるサンタン(黒い日焼け)に対する効果はどちらも不十分でした。焼けます。
アネッサ、アリーのHPには焼けないの表示は一切ありません。
アネッサ、アリーの「絶対焼けない」というのはあくまで世間が作り出したイメージです。
どっちがいいかは甲乙つけがたいです。
ちなみに私は最近2.3年、海ではアリーを使っています。
(今年の夏は、アリーと最新のアネッサの効果比較を予定しています。アネッサ派に変わったりして…。
→嫁様がアリーを大量に購入してきました。アリー・アネッサの比較は夢で終わりそうです)
アネッサは肌にのっている感覚が強く、焼けないイメージが持てますが、臭いが残るのが嫌だからです。
(品質改良で今のアネッサは臭いが気にならないかもしれません)
(アリーも臭いがありますが、あまり気にならない)
どっちがいいか?の私が出した答えはこうです。
アネッサとアリーを比較したデータがないため、肌に合う(肌に優しい)日焼け止めの選択でまちがいない。
『日焼け止めの選び方 毎日用はSPF、PA最強× 肌に優しい成分がおすすめ』
海で焼けない最強紫外線対策
海にいるときは、日焼け止めを塗っただけでは焼けます。
たとえ雲っていてもです。
晴れ曇りのUVの強さはこちらで解説中!
『UV指数で日焼け対策!時間帯、季節、曇り具合で紫外線量は違う』
海で絶対焼けたくない方は、ウォータープルーフ日焼け止め+サングラス+帽子+ラッシュガードが最強です。
海ではこんなカッコの人を見かけますが、こんなに肌を露出していては、日焼け止めをしても絶対焼けます。
まとめ
リンクをクリックすると、記事内の関連するところへ移動します。
- 化粧品のウォーターブルーフとは、耐水性を示した汗や涙、水などに強く落ちにくいという意味
- アネッサとアリーは、SPF50+、PA++++の最強クラスのウォータープルーフ日焼け止め
- アネッサは80分間の水浴テストで耐水性を確認済み。アリーは水浴テストなし
- アネッサとアリーは、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を使用したハイブリッド日焼け止め
- アネッサとアリーは、海の強烈な紫外線によるサンバーンには有効だが、サンタンは防ぎきれない
- 海で絶対焼けない日焼け止めはない
- 海で絶対焼けたくない方は、ウォータープルーフ日焼け止め+サングラス+帽子+ラッシュガードが最強
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