キズパワーパッドを使ったとき、2回驚かされることでしょう。
- 貼った後、少しすると膿のようなモノがパッドに付く
- 剥がした後も、やはり膿のようなモノが傷口に付いている
(しかも、臭うと臭い!)
膿のようなものを見て、あせってこのページにたどりついたのかもしれません。
でも、安心して下さい。膿のように見えるモノは膿ではありません。
(答えは記事の中に)
キズパワーパッドとは
キズパワーパッドのようにハイドロコロイドを使ったドレッシング材をハイドロコロイドドレッシッグ材といいます。
出典:キズパワーパッド公式HP
医療では褥瘡(じょくそう)治療(床ずれ治療)に応用されています。
キズパワーパッドは普通の絆創膏を使ったときのようにかさぶたができないので、メリッと剥がれて傷痕やケロイドを残す心配もありません。
『 ドレニゾンテープは傷痕・ケロイド・あかぎれに効果抜群のステロイド!』
キズパワーパッドはポリプレタンフィルムと疎水性ポリマーの2層構造でできています。
内側:傷口に触れる側
外側:空気に触れる側
ハイドロコロイドは滲出液を吸収して膨らみ、ゼリー状になります。
ポリウレタンフィルムは、バイ菌が傷口に入らないようにガードしてくれます。
キズパワーパッドが風呂でもビクともしないのは、ポリウレタンフィルムのおかげです。
キズパワーパッドの仕組みはこちらでくわしく解説しています。
『キズパワーパッドがすごい!これが傷をキレイに早く治す仕組みだ!』
キズパワーパッドの効果はこちらで解説中!
『キズパワーパッドの4つの効果がステキすぎる!傷・やけどは もう怖くない!』
キズパワーパッドを貼ると膿のようなものが!
キズパワーパッドを貼ってしばらくすると、パッド(ハイドロコロイド)が滲出液を吸収してゼリー状に膨らみます。
キズパワーパッドHPを参考に作成
初めてキズパワーパッドを使ったとき、このゼリー状のモノを見て驚くことでしょう。
膿に見えて仕方ないからです。
キズパワーパッドを剥がしたら、また膿が!?
「キズパワーパッドを貼ると膿のようなものが!」で解説したとおり、キズパワーパッドを貼ると滲出液を吸収して膨らみ、白い膿のようなモノが見えます。
キズパワーパッドを剥がした後も、傷口とパッドに膿らしきモノが貼りついたままです。
しかも臭うとゴム臭いです。
しかし、これは膿のように見えるだけで膿ではありません。
その理由はこうです。
細菌やウイルスに感染したり障害を受けると炎症反応が起こります。
その炎症反応の指標となるのが次の4つの症状です。
- 疼痛(痛み)
- 発赤(赤み)
- 熱感(熱を持った感じ)
- 腫脹(腫れ)
本当に感染が起こっていて膿であるならば、傷口が痛んだり熱を持った感じがあるはずです。
反対にそのような症状がないのであれば膿ではありません。
膿らしきものの正体は、滲出液のかたまりや細胞の死がいです。
肌に残った膿のようなものは、キズパワーパッドを貼り替えるときに水でサラッと洗い流してください。
後は新しいキズパワーパッドに貼り替えるだけですが、ピッタリと傷に貼り付いているため、剥がすときは苦労するかもしれません。
『キズパワーパッドが剥がれない?こういう剥がし方をすれば大丈夫!』
貼り替え・剥がすタイミング
キズパワーパッドは今までの絆創膏とは違います。
貼り替えずにできるだけ長い時間貼りっぱなしにした方が傷が早く治ります。
ですので、キズパワーパッドは貼り替えや剥がすタイミングの見極めが大切です。
キズパワーパッドの説明書では、剥がすタイミングを次のように解説しています。
- 2.3日に1回は傷口を確認してください。
- 感染の恐れがなく滲出液の漏れや剥がれがないときは最長で5日間使用できます。
キズパワーパッドを貼った1枚目は、膿のようなドロドロの滲出液を大量に吸収します。
それが、貼り替えのたびに少しずつ減っていきます。
キズパワーパッドHPを参考に作成
そして、キレイな皮膚ができると全く滲出液が出なくなります。
『キズパワーパッドの効果的な使い方 貼り方、剥がし方、やめどきは?』
まとめ
リンクをクリックすると本文中の解説に戻ります。
- キズパワーパッドのハイドロコロイドは滲出液を吸収して、白くゼリー状に膨らみ、それが膿に見える
- キズパワーパッドを剥がした後も、傷口とパッドに膿状のモノが付く
- 膿のように見えるモノは、滲出液や細胞の死がいであることがほとんど
- もし、それが膿であるならば、傷口が痛んだり熱を持ったような感じがあるはず
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