子供が小さいと、あちらこちらと傷だらけになると思います。
そこで頼りになる絆創膏がキズパワーパッドです。
ただし、キズパワーパッドは普通の絆創膏とは性質的に違います。
普通の絆創膏は傷口を保護する効果しかありませんが、他に3つの効果があるからです。
キズパワーパッドの効能効果
切り傷、すり傷、かき傷、あかぎれ、さかむけ、靴ずれ等の創傷及び軽度の熱傷(やけど)の「治療の促進」、「痛みの軽減」、「湿潤環境の維持」、「保護」
キズパワーパッド説明書より
キズパワーパッドの保護する効果以外の3つの効果を中心に解説します。
- 湿潤環境を保つ
- 傷・やけどを早く治す
- 傷口の痛みをやわらげる
キズパワーパッドの効果1 傷を保護する
キズパワーパッドは傷・やけどを保護する効果がありますが、この効果は普通の絆創膏と同じです。
特に多くを語る必要はないでしょう。
キズパワーパッドの効果2 湿潤環境を保つ
湿潤環境とは、字のごとく傷口がジュクジュクしている環境を指します。
従来の絆創膏が乾燥療法(ドライヒーリング)で、キズパワーパッドが湿潤療法(モイストヒーリング)です。
では、なぜ、湿潤環境を保つこと大事なのか?
乾燥療法と湿潤療法を比較して解説します。
乾燥療法(ドライヒーリング)
- バイ菌が傷口に入るとたいへんです。消毒して乾かしてかさぶたができるのを待ちましょう!
- かさぶたは傷を治す効果を助けます。
これが乾燥療法の考え方です。
- 消毒すると傷・やけどを修復する細胞も危害を受けるため、傷の修復が遅れる
- かさぶたは自然にポロっと取れるが、少しの間は傷痕(かさぶたの痕)として残る
- 傷・やけどの修復している間、ジリジリした痛みがある
湿潤療法(モイストヒーリング)
傷・やけどを負ったとき、傷口からは滲出液(しんしゅつえき)が流れ出てきます。
滲出液とは半透明のあの白いジュクジュクした液体です。
キズパワーパッドを貼ってからしばらくすると、パッドが滲出液を吸収してゼリー状に膨らみます。
キズパワーパッドHPを参考に作成
膿のようにも見える滲出液は、傷を治す成分を豊富に含みます。傷を自然治癒力で治すための重要な液体なのです。
滲出液の効果を引き出すためには、傷口を乾燥させてはいけません。
ジュクジュクの湿潤環境がふさわしいのです。
キズパワーパッド効果3 傷・やけどを早く治す
キズパワーパッドは傷・やけどを早く治す効果があります。
その圧倒的な効果を体感してしまったら、もう普通の絆創膏には戻れません。
(子供が普通の絆創膏を使ってくれなくなるので、コレけっこう困ります)
キズパワーパッドの仕組みはこちらで解説中!
『キズパワーパッドがすごい!これが傷がキレイに早く治す仕組みだ!』
では、なぜ、キズパワーパッドは傷・やけどを早く治す効果があるのでしょうか?
傷口ではこのようなプロセスで傷が治ります。
- 傷を負うと傷口から出血が起こる
- 出血を止める血小板が傷口に集まる
(このあたりでかさぶたが作られる) - 白血球などが死んだ細胞や細菌を掃除する
- 線維芽細胞(せんいがさいぼう)が傷口をくっつける
- 表皮細胞(ひょうひさいぼう)が傷口をふさぐ
少し難しくなってしまいましたね。
要するに傷を治すには多くの細胞がフル稼働しているのです。
そして、必要な時期に必要な細胞を引き寄せるのが、滲出液に含まれる細胞成長因子(細胞増殖因子)です。
いい湿潤環境ができていれば、細胞成長因子(細胞増殖因子)はその役目を存分に発揮できます。
傷を治す効果を加速させるというわけです。
『キズパワーパッドが剥がれない?こういう剥がし方をすれば大丈夫!』
キズパワーパッドの効果4 傷・やけどの痛みをやわらげる
乾燥療法(ドライヒーリング)では、傷が乾燥してかさぶたを作る過程で炎症が起こります。
その炎症が痛みを起こします。
(かさぶたの下でジリジリ痛みますよね)
キズパワーパッドはかさぶたを作りません。
かさぶたを取るのに失敗して、傷痕を残す恐怖からも解放されます。
『ドレニゾンテープは傷痕・ケロイド・あかぎれに効果抜群のステロイド!』
そして、いままで痛かった傷・やけどの痛みが、ウソのように取れていきます。
ただし、キズパワーパッドを使ってもジリジリした痛みや赤みが続くようであれば、感染が起こっている可能性があるので使ってはいけません。
『キズパワーパッドの使い方(貼り方、剥がし方、やめどき) はこう!』
まとめ
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