あのロキソニン湿布の市販 ロキソニンテープとパップはこう使い分ける

ロキソニンテープ
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ロキソニン錠は発熱、痛みなどに使う、国民的解熱鎮痛剤です。

ロキソニンは錠剤だけではなく湿布「貼るロキソニン」もあります。

  • 2006年:ロキソニンパップ発売
  • 2008年:ロキソニンテープ発売
  • 2016年:ロキソニンテープ&パップの市販が発売

ロキソニンテープ&パップの市販薬発売

ロキソニンの市販湿布薬、ロキソニンSテープ、ロキソニンSテープL、ロキソニンSパップが2016年8月に発売されました。

(市販)ロキソニンSテープとロキソニンSパップ

出典:第一三共HP

 

ロキソニンテープ&パップの市販は、主成分のロキソプロフェンはもちろん、添加物まで病院用のロキソニンテープと同じです。

製造メーカーもグループ企業ですので、病院用と市販の効果は同等です。

病院用 市販
ロキソニンテープ50mg ロキソニンSテープ
ロキソニンテープ100mg ロキソニンSテープL
ロキソニンパップ100mg ロキソニンSパップ

ロキソニンテープ市販の効能効果

  • 腰痛
  • 肩こりに伴う肩の痛み
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 腱鞘炎(手・手首の痛み)
  • 肘の痛み(テニス肘など)
  • 打撲、捻挫

ロキソニンSテープ&パップ説明書より

ロキソニンテープ病院用と表現が違いますが、ロキソニンテープ市販も効能効果の要点は同じです。

ただし、湿布は痛みを抑えるだけで、病態そのものを治療しているわけではありません。

腰痛あれば、腰痛の原因を絶たなくては治りません。

肩こりであれば、湿布で一時的に肩こりの痛みが治っても、肩こりの原因を何とかしない限り再発します。

ロキソニンテープは肩こり腰痛に効かない 貼りすぎるとかぶれるだけ

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ロキソニン湿布市販の使い分け

ロキソニンSテープ、SテープL、パップの使い分けを解説します。

ロキソニンSテープとLの使い分け

ロキソニンテープ市販は2種類あります。違いは大きさと鎮痛成分ロキソプロフェンの含有量です。

大きさ 成分含有量
ロキソニンSテープ 7cm×10cm 50mg
ロキソニンSテープL 10cm×14cm 100mg

 

ロキソニンSテープとLは、貼る場所で使い分けます。

  • ロキソニンSテープ
    肩、首、肘膝関節など、小さい場所に使いやすい
  • ロキソニンSテープL
    腰、背中など、大きい場所に使いやすい

 

成分含有量を比較して、強さ[ロキソニンSテープL]>[ロキソニンSテープ]と考える方がいますが、強さは同等です。

なぜなら、ロキソニンSテープLは50mgの2倍の大きさ(面積)がありますが、1c㎡あたりのロキソプロフェン濃度は同じだからです。

ロキソニンテープ&パップ市販の使い分け

ロキソニンテープ

ロキソニンテープ50mg

ロキソニンテープのようなうすい肌色の湿布をプラスター剤と言います。ロキソニンテープは水分が少なく・うすく、皮膚に密着しやすいのが特徴です。

打撲などで熱を持っているときは、ロキソニンパップを数日使用して患部の熱がなくなったころにロキソニンテープを使うといいです。

ロキソニンパップ

ロキソニンパップ100mg

ロキソニンパップのように、分厚い白い湿布をパップ剤と言います。ロキソニンパップは水分含有量が多く、貼ると水分の蒸発作用により冷たく感じるのが特徴です。
(冬にパップ剤の湿布を貼ると飛び上がるくらい冷たい。夏は気持ちいい)

ロキソニンパップには冷却効果があるため、急性症状(まさに痛みが起こったその瞬間)で使うのがベストです。

一般的なパップ剤は1日2回貼り替えタイプが多いですが、ロキソニンパップやモーラスパップXRは1日1回でOKです。

モーラステープ、パップ、パップXRの違いは効果と効果時間にある

市販用と病院用ロキソニン湿布の違い

市販用と病院用ロキソニン湿布では3つの違いがあります。

違い1:年齢制限

ロキソニン湿布病院用には年齢制限がありませんが、ロキソニン湿布の市販には年齢制限があるため子供は使えません。

ロキソニン湿布の市販が使えるのは15歳以上です。

ロキソニンの湿布 ロキソニンテープは子供と妊婦も使ってOK?

違い2:使用枚数制限

ロキソニン湿布病院用には使用枚数制限がありませんが、ロキソニン湿布市販には使用枚数制限があります。

  • ロキソニンSテープ:1日4枚まで
  • ロキソニンSテープL:1日2枚まで
  • ロキソニンSパップ:1日2枚まで

参考記事
湿布貼りすぎ!?ボルタレンテープ市販と病院用は1日何枚まで?

違い3:価格(薬価)

ロキソニンテープは薬価(国の決めた薬の価格)があり健康保険が使えますが、ロキソニンテープ市販は小売価格を全額負担しなくてはなりません。

湿布名 1枚価格
(薬価)
ロキソニンテープ50mg 22.7
ロキソニンSテープ(市販) 151
ロキソニンテープ100mg 34.6
ロキソニンSテープL(市販) 243
ロキソニンパップ 34.6
ロキソニンSパップ(市販) 197

※市販価格はメーカー小売価格を参考に計算

 

薬価以外に診察料などがかかるため、この価格がすべてではありませんが、まとめて湿布が必要なときは、病院の受診が安上がりです。

さらに安くしたい場合はロキソニンテープのジェネリックを使うのが有効です。

ロキソニンテープのジェネリック ロキソプロフェンNaテープ

ロキソニンテープのジェネリックには、通常タイプと温感タイプの2種類があります。今回は温感タイプのジェネリックを紹介します。

ロキソプロフェンNaテープ100mg「タイホウ」
(薬価:19.8円)

ロキソプロフェンナトリウムテープ「タイホウ」

 

ロキソニンテープのジェネリック ロキソプロフェンNaテープ「タイホウ」は、ノニル酸ワニリルアミドを含む温感湿布です。

ロキソプロフェンNaテープ「タイホウ」は筋肉を温めて血行改善が期待できます。腰や肩の痛みなどの慢性疾患に適しています。

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まとめ

  • 病院用と市販用のロキソニンテープ&ロキソニンパップの効能効果は同じ
  • ロキソニンテープ50mgと100mgは貼る場所の大きさで使い分ける
  • ロキソニンテープとロキソニンパップは炎症の起こった時期で使い分ける
  • ロキソニンテープはジェネリックもあるため、先発、ジェネリック、市販でニーズに合わせて使い分けができる

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