水虫薬ラミシールクリーム、ジェネリック テルビナフィン、市販薬の使い方

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水虫薬ラミシール(テルビナフィン)には、塗り薬と飲み薬があります。

  • 飲み薬は、足水虫から爪水虫まで幅広く使用されています。
    市販薬はありません。
  • 塗り薬は、足水虫を中心に使用され市販薬もあります。

水虫塗り薬の市販薬は多くの種類がありますが、使い方が間違っていると効果がでないばかりか、皮膚症状も悪化することが多々あります。

ラミシール、ジェネリック テルビナフィンの効果と副作用、水虫市販薬の効果的な使い方について解説します。

※ラミシール液の正式名称はラミシール外用液
※ラミシールスプレーはラミシール外用スプレーです。

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ラミシールの成分と種類

ラミシールの塗り薬はラミシールクリーム・液・スプレーの3種類で、テルビナフィンを主成分とする水虫の塗り薬です。
(ラミシールには軟膏はありません)

ラミシールはクリームと液の剤形のみでしたが、2013年にスプレータイプの塗り薬が発売され、症状やニーズに合わせて使い分けができるようになりました。

ただ、スプレーは手を汚さずに患部に直接噴霧できるというメリットがありますが、液と薬価(値段)を比較すると約1.5倍するためか、ほとんど使用されていない印象です。

ラミシールのジェネリック
テルビナフィン

ラミシールのジェネリックは、テルビナフィン塩酸塩もしくは塩酸テルビナフィンがあります。

ラミシールとジェネリックの効果は同等ですが、基剤が違うため塗り心地が違います。

薬剤名 薬価
ラミシールクリーム、液 35.7円
テルビナフィンクリーム、液 15.5円~21.9円
ラミシールスプレー 56円
塩酸テルビナフィンスプレー
「マイラン」
39.7円

ラミシールには飲み薬もあります。

ラミシールは肝臓に負担をかけ、イトリゾールは併用薬に気を使い、爪水虫の治療が思うように進まないこともあります。優劣を付けにくいのが爪水虫の飲み薬です。

ラミシール市販薬

2種類のラミシール市販薬

2種類のラミシールが市販されています。

  1. ラミシールAT
  2. ラミシールプラス

医療用ラミシールと同じ市販薬は、ラミシールATです。

ラミシールプラスは、主成分テルビナフィンにかゆみや炎症などを抑える成分をプラスした配合剤です。

種類/成分 テルビナフィン クロタミトン グリチルリチン メントール 尿素
ラミシール
(医療用)
Cr × × × ×
Sp
ラミシールAT
(市販薬)
Cr × × × ×
Sp
ラミシールプラス
(市販薬)
Cr
×

Cr:クリーム
Sp:スプレー

成分名 効果
テルビナフィン 水虫菌の増殖を抑える効果
クロタミトン かゆみを抑える効果
グリチルリチン 炎症を抑える効果
メントール 清涼感を与える効果
尿素 皮膚を柔らかくする効果
ウレパールは保湿作用もありますが、ヒルドイドにはない角質軟化作用も併せ持ちます。そのため、乾燥肌、手足のガサガサ、かかとひびわれによく使われます。

ラミシール市販薬の使い分け

足水虫の治療開始後など、かゆみや炎症などの症状が強いときには、ラミシールプラスを使用します。

症状が治まってきたら、ラミシールATへの切り替えをおすすめします。

切り替えをおすすめする理由は2つあります。

  1. クロタミトンやグリチルリチンなどは足水虫の治療成分ではなく、かゆみや炎症を抑える成分です。
    症状がなくなれば、使う理由はありません。
  2. 不要な成分を含む場合、かゆみ、赤みなどの副作用を起こす可能があります。

ラミシール市販薬の使い方

ラミシール市販薬は、医療用のラミシール(テルビナフィン)と同じ使い方で大丈夫です。
(後述)

ただし、ラミシール市販薬は自己判断で使い始める薬ではありません。

医師に足水虫(足白癬)と診断を受け、医療用のラミシール(テルビナフィン)を使って効果を確かめた後に使うべきです。

なぜなら、足水虫と似た症状を起こす病気は多く、それは足水虫でない可能性も大いにあるからです。

医師ですら、足水虫(足白癬)と診断するとき、顕微鏡で水虫菌を検査するか、培養するかして水虫菌(白癬菌)の存在を確かめます。

爪水虫や足水虫は完治させるのが難しい病気です。その理由を3つあげます。そして正しい治し方へ導きます。

水虫薬:医療用と市販薬の比較表

足水虫に市販薬を使う場合は、その症状で医師が使用した成分と同じ市販薬がおすすめです。

さらに医師が使用した剤形(クリーム、軟膏、液)の使用がおすすめです。

医療用と市販薬の比較表

成分名 病院用 主な市販薬
テルビナフィン ラミシール ラミシールAT
ラミシールプラス
タマリングランデX
エクシブ
ラノコナゾール アスタット ピロエースZ
ウィンダム
(販売中止)
ミコナゾール フロリード ダマリンL
アモロルフィン ペキロン ダマリンエース
(販売中止)
ブテナフィン メンタックス ブテナロックVα
スコルバEX
ルリコナゾール ルリコン
ルコナック
なし
ケトコナゾール ニゾラール
ネチコナゾール アトラント
リラナフタート ゼフナート

※リンク先はメーカー公式サイトです。

ラミシール(テルビナフィン)の効果

ラミシールクリーム、液、スプレーの足水虫への効果は同等です。

足水虫(足白癬)を対象にしたラミシールクリームの二重盲検試験では、1週間塗布でも4週間塗布に匹敵する効果が期待できることが証明されています。

ラミシールクリームの効果

ラミシール(テルビナフィン)が効果を発揮する水虫の種類

ラミシール(テルビナフィン)は足水虫以外にも、カンジダ、癜風(でんぷう)、インキンタムシなどにも使えます。

下記の皮膚真菌症の治療

  1. 白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
  2. カンジダ症:指間びらん症、間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)
  3. 癜風

ラミシールクリーム添付文書より

カンジダ
カンジダはカンジダ菌の増殖で起こる夏に多い皮膚病です。
カンジダ菌は高温・多湿を好み、汗や不衛生な状態で増殖します。
代表例は、指間カンジダ、おむつカンジダ、膣カンジダ、口腔カンジダです。
癜風
癜風は癜風菌と呼ばれるカビの一種が増殖して起こる皮膚病です。
癜風菌も、高温・多湿を好み、汗や不衛生な状態で増殖します。
口腔カンジダはフロリードゲルが多く使用されていますが、併用禁忌が多いのが難点です。そのようなときにはファンギゾンシロップが有効ですが、使い方と扱いがいろいろと大変な薬です。

ラミシール(テルビナフィン)の副作用

水虫の塗り薬はかぶれやすいと言われますが、かぶれ、かゆみ、赤み、刺激感などの副作用が起こる実際の頻度は1~2%くらいです。

副作用が起こった理由のほとんどは次の2つです。

  1. 水虫塗り薬の基剤が肌に合わなかった
  2. 水虫塗り薬を使う前に、水虫菌の炎症を抑える塗り薬(ステロイド軟膏、ステロイドと抗生物質の配合剤など)を先に使うべきだった

ラミシールクリーム・液の承認時までと再審査終了時までの副作用の集計

主な副作用の種類 副作用の頻度
かぶれ 0.92%
かゆみ 0.40%
赤み 0.39%
刺激感 0.35%

副作用の頻度:1.81%

使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療は、有効成分と同じくらい基剤の選択が重要です。軟膏とクリームの効果の優越はあるのでしょうか。

ラミシール(テルビナフィン)の塗り方使い方

塗る回数と塗るタイミング

ラミシール(テルビナフィン)は、1日1回入浴後、患部を乾燥させた後に塗ります。

入浴後に塗る理由は主に2つあります。

  1. 清潔である
  2. 入浴後は皮膚が柔らかく、テルビナフィン成分が浸透しやすい

ラミシールは、1日2回塗っても効果は変わりません。
(1日1回と効果は同じ)

ラミシールクリーム

ラミシールクリーム

ラミシールクリームは足全体に塗るのが理想ですが、最低でも症状が出ているところより広めに塗ります。

なぜなら、症状が出ていないところにも水虫菌は繁殖している可能性が高いからです。

ラミシール外用液

ラミシール外用液

ラミシール液は、毎回使用前に先端部分を指などで数回押して空気を抜く必要があります。

ラミシール液の空気抜きの方法

出典:佐藤製薬HP

ラミシール液は横を押しても液は出ません。

下向きにして、先端の突起を患部に押し付けるように使用します。

ラミシールクリームと外用液の使い分け

ラミシールクリーム

ステロイドは軟膏が標準的ですが、水虫の塗り薬の標準薬はクリームです。

ラミシールクリームはじゅくじゅくした足水虫に使用する場合が多いです。

ただし、じゅくじゅくがひどく、炎症を起こしている足水虫にラミシールクリームを塗ると、刺激感が出ることが多いです。

ラミシール外用液

水虫薬の液剤はカサカサした指間型足水虫への使用が多いです。

ラミシール液は使用しているアルコール成分のため、ラミシールクリーム以上に刺激が強いです。

そのため、じゅくじゅくした足水虫にラミシール液を使用するとしみます。

ラミシール液は爪水虫には効果がありません。
爪水虫には、爪水虫専用の塗り薬を使います。

「薬の使い方」や「爪水虫との付き合い方」をまちがえなければ、根気よく「クレナフィンを必要期間使い続ける」ことができれば、爪水虫は終息していくはずです。

ラミシール(テルビナフィン)はいつまで塗る?

足水虫の症状にもよりますが、塗り薬の効果は1週間~2週間くらいで現れ、皮膚の症状も2~4週間ほどでなくなってきます。

ただし、このタイミングで塗り薬を止めてしまうと、足水虫は再発します。

症状がないだけで、水虫菌は皮膚に残っているからです。

年齢や体の場所によって角質が落ちるまでの期間は違いますが、だいたい28日~56日くらいと言われています。

ラミシール(テルビナフィン)は最低でも2カ月は続け、できれば3カ月塗り続けるのが理想です。

ルリコンは少量でも水虫に十分な効果を発揮しますが、塗り方(使い方)が悪いと効果は半減します。ポイントは塗る範囲と量とタイミングです。

まとめ

  1. ラミシールには、クリーム・液・スプレーの3種類の塗り薬と、錠剤の飲み薬がある
  2. ラミシールのジェネリックには、テルビナフィン塩酸塩もしくは塩酸テルビナフィンがある
  3. 医療用ラミシールと同じ市販薬はラミシールAT
  4. ラミシールプラスは、主成分テルビナフィンにかゆみや炎症などを抑える成分をプラスした配合剤
  5. かゆみの症状がある間はラミシールプラスを使用して、症状なくなってきたらラミシールATへの切り替えがおすすめ
  6. 水虫薬の市販薬は、自己判断で使い始めるべきではない
  7. 水虫薬の効果は1週間~2週間くらいで現れ、皮膚の症状も2~4週間ほどでなくなってくる
  8. 水虫薬は最低でも2カ月は続け、できれば3カ月塗り続けるのが理想
  9. 水虫の塗り薬はかぶれやすいと言われるが、実際の頻度は1~2%。
  10. ラミシール(テルビナフィン)は、1日1回入浴後、患部を乾燥させた後に塗る
  11. ラミシールクリームは患部より広めに塗る。足全体に塗るのが理想
  12. ラミシールクリームはじゅくじゅくした足水虫へ、ラミシール液はカサカサした足水虫の使用が多い
  13. ラミシール液は爪水虫には効果がない