天草エアラインをご存知でしょうか。
恥ずかしながら、天草エアラインの「あ」も私は知りませんでした。
子供がイルカに興味があり、関西では須磨水族館(須磨海浜水族園)、中部では名古屋港水族館へ出かけます。
そして、どこからかイルカのようなかわいい飛行機があることを聞いてきました。
イルカ飛行機について調べてみると、天草空港(熊本県)を拠点にしている天草エアライン株式会社(AMX)の飛行機であることがわかりました。
そして、伊丹空港(大阪国際空港)まで飛んできていることもわかりました。
じゃあ、もう乗るしかありませんね。
※伊丹空港(大阪国際空港)は、大阪府豊中市、池田市、兵庫県伊丹市にまたがる空港です。関空ができるまでは国際便がありましたが、現在は国内便のみです。
大阪空港もしくは伊丹空港と呼ばれています。
天草エアライン(AMX)とは
天草エアラインは1998年、熊本県(53%)、天草2市1町(27%)、民間(20%)出資の第三セクタ-として設立された比較的新しい会社で、日本一小さな航空会社らしいです。
天草エアラインの所有飛行機は1機のみ
天草エアラインはイルカ飛行機(ATR42-600型:みぞか号)1機でやりくりしています。
(「みぞか」は熊本弁で「かわいい」)
1機のみで天草-熊本-福岡-伊丹(大阪)を飛び続けているものですから、なかなかの過密スケジュールです。
天草エアラインの時刻表
出発地 | 出発時刻 | 到着地 | 到着時刻 | 飛行時間 |
---|---|---|---|---|
天草 | 07:55 | 福岡 | 08:35 | 40分 |
福岡 | 09:10 | 天草 | 09:45 | 35分 |
天草 | 10:10 | 熊本 | 10:30 | 20分 |
熊本 | 10:55 | 伊丹 (大阪) |
12:15 | 80分 |
伊丹 (大阪) |
12:55 | 熊本 | 14:20 | 85分 |
熊本 | 14:45 | 天草 | 15:10 | 25分 |
天草 | 15:40 | 福岡 | 16:20 | 40分 |
福岡 | 16:55 | 天草 | 17:30 | 35分 |
天草 | 17:55 | 福岡 | 18:35 | 40分 |
福岡 | 19:10 | 天草 | 19:45 | 35分 |
※季節によって時刻表は違うようです。
詳細は天草エアライン公式ホームページの時刻表をご確認ください。
すごいです。天草エアラインは1日10回離陸着陸を行います。
パイロットもくたくたですね。
天草空港に戻ったとき交代しているのでしょうか?
天草エアラインからパイロットらしき人が出てきています。
【天草空港】
伊丹空港(大阪)から熊本空港
天草エアラインでは、伊丹空港(大阪)から天草空港への直行便はありません。
一度熊本に着陸します。
天草エアラインの搭乗口へ
JAL、ANAなどの飛行機の搭乗口へは、ターミナルからボーディングブリッジでダイレクトにつながっていますね。
出典:wikipedia
しかし、天草エアラインは搭乗口の高さが足りず、ボーディングブリッジが使えません。(たぶん)
階段で6段だったかな?
一度階段を降りてから歩いて乗り込みます。
(エレベーターもあります)
天草エアラインの全長は22.67mです。
決して大きくありませんが、こんなに飛行機に近づく体験はできません。
かわいい!と、興奮ぎみの子供
階段を登って天草エアラインに搭乗
天草エアラインの座席
天草エアラインのイルカ飛行機みぞか号は、2016年から活躍している2号機です。
清掃もいきとどいているため、外観から座席、窓、通路までピカピカです。
(着陸してから再び乗客が搭乗するまでの時間は20分~30分ですので、その間にミーティングや清掃をしていると思えば、すごい手際のよさです)
機内は電車一両を少し狭くしたくらいのスペースで、座席数は48席です。
反対向きの座席が2席あります。スペースの関係でしょう。
出典:天草エアラインHP(一部改変)
天草エアラインは座席の事前予約(座席指定)ができません。
搭乗手続きでチケットを受け取るときに初めて予約した座席が分かります。
知らない方と対面だと少し気まずいですね。
4名で予約すると、横一列に座席が確保されていました。
『くじらの博物館で餌やり/カヤック/トレーナー体験してきたよ!』
天草エアラインはプロペラ機
天草エアラインのイルカ飛行機はプロペラ機です。
ジェット機と比べると自然に浮いている感じです。
左右に子イルカのかい君・はるちゃん
離陸前の天草エアラインの主翼
いよいよ伊丹空港(大阪)から離陸
JAL、ANAでは、滑走路移動中に緊急時の注意などがモニターに再生されますが、天草エアラインでは客室乗務員が一番前へ出て、音声に合わせてライブでデモンストレーションします。
ついに伊丹空港(大阪)離陸
昔からプロペラ機は、揺れる、怖い、不安定と聞きますが、天草エアラインに関しては必ずしもそうではないと思います。
ただし、旋回するとき、機首を傾けた感覚はダイレクトに伝わってきます。
(子供はおびえて、○ちるを連呼していました)
こんな感じ(左旋回中)
旋回も1回乗ると慣れてきますが、不安な方は酔い止めが必須です。
『酔い止め薬トラベルミンの効果、副作用、飲み方【子供用市販薬対応】』
天草エアライン機内販売とサービス
高度4000mくらいに達すると、ベルト着用サインは消えます。
その間に、ジュース(みかんちゃん)と一品(えびせんべいなど)のサービスがあります。
(機内サービスは、伊丹(大阪)-熊本間のみ)
機内では天草エアラインのオリジナルグッズの販売があります。
(伊丹(大阪)-熊本間のみ)
欲しいときはこちらから声をかけます。
(天草空港でも同じグッズが販売中)
- AMXみぞか号モデルプレーン:4800円
- AMXみぞか号ペーパークラフト:500円
- AMXみぞかステッカー:200円
- AMXみぞか号オリジナルグッズ:600円
大阪では手に入らないレア商品モデルプレーンとペーパークラフトをお買い上げです。
- 子供が帰宅後さっそくモデルプレーンのプロペラを破損させていました。
- ペーパークラフトは本気仕様です。
制作には技術を要するようで、まだ作れていません。
(2017.9月加筆)
天草エアラインのペーパークラフトは、めちゃくちゃ飛びます。
熊本空港に着陸
天草まで行く場合でも、すべての荷物を持って一度飛行機から降ります。
(25分後には天草に向けて出発)
興奮して早起きしすぎたため子供はぐっすり
当然、搭乗口からターミナルまでは歩いて階段を上がります。
熊本は大阪と比べると気温がやや高いですが、カラっとしていてあまり湿気を感じませんでした。
熊本空港から天草空港
熊本から天草: 飛行機だと所要時間たったの20分
熊本-天草も、伊丹(大阪)-熊本と同じ座席でしたので、また荷物をもって搭乗します。
熊本空港と陸上自衛隊高遊原分屯地は、地図上では同じ敷地内にあります。
!?
陸上自衛隊(航空自衛隊?)の飛行機?が停まっていました。
揺れ、旋回の傾き具合なども体験済ですので、もう気になりません。緊急時の注意を読む余裕も。
自動車では、熊本空港から天草空港まで107km・約2時間かかります。
そこを天草エアラインの飛行機は20分でぶっとばします。
高度も1300m(機内アナウンスによる)しか上昇しませんので、ほぼ登って降りてくるだけです。
飛行機は低空飛行を続けますので、島・海を鮮明に眺めることができます。
天草空港へ着陸
天草空港は高台にあり、滑走路は約1kmです。
出典:Google Earth
そのためか、突然空港が現れ、着陸時は猛烈なブレーキがかかり驚きます。
無事に天草空港到着!
天草空港に着陸したとき、セスナ機が飛びたとうと準備をしていました。
『名古屋港水族館のベルーガ(シロイルカ)がかわいい!イルカショーもお勧め【動画有】』
天草エアラインの本拠地 天草空港(帰路)
せっかく天草に来たので、イルカウォッチングに行ってきました。
『天草イルカウォッチングに感動!野生イルカに癒されたい【熊本県】』
天草空港はコンパクト
天草空港は天草エアラインの本拠地です。天草空港は滑走路が短いため、使用できる飛行機が限定されます。
天草空港に入るとくまもんが!
天草エアラインモデルプレーンの展示
見ているのはコレ↓
まだ見てる
天草空港の展望デッキ
遅延して到着する予定でしたが定刻到着しました。さすが天草エアライン!
1機運行ですので、少しの遅延が大きな遅延に拡大していきます。
(着陸シーンが見られず残念)
着陸直後の天草エアライン
左に曲がる天草エアライン
哀愁ただよう二人
天草空港離陸
天草空港では、出発するときに職員や関係者らしき方がプラカードを持って送り出してくれます。
こんなの初めての体験です。
左:黄色プラカード「楽しい空の旅を」
中央:赤いプラカード「いってらっしゃい」
天草空港展望デッキは満員
さようなら天草。
ありがとう天草エアライン。
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まとめ
現在、天草エアラインのイルカ飛行機が見られる空港は、天草、熊本(阿蘇くまもと)、福岡、伊丹(大阪)の4カ所のみです。
羽田(東京)、関空(大阪)、中部国際空港(愛知)には来ていません。
天草エアラインも定期運行便のひとつにすぎないかもしれませんが、空色のイルカが空を飛んでいるのを初めて見たとき、実際乗ったとき、多くの方は驚き、興奮して、感動するでしょう。何らかの気持ちの変化に気付くはずです。
子供であれば間違いありません。
飛行場を歩いて、飛行機に階段を上がって乗り込む体験なんて、大阪ではなかなかできませんからね。
天草エアラインはただの移動手段にとどまらず、あこがれの車に乗ったときのような、新鮮なワクワク感を感じました。
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