マグミットの副作用は下痢だけじゃない!高マグネシウム血症が恐ろしい!

マグミット
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マグミットは副作用が少ないお腹にやさしい便秘薬です。ですので、便秘には一番最初に処方される確率の高い便秘薬です。

しかし、使いやすいせいか、何となく使い続けてしまう便秘薬でもあります。

 

マグミットで一番起こりやすい副作用は下痢ですが、一番注意しなくてはならない副作用は高マグネシウム血症です。

どちらもマグミットをたくさん飲むことが原因で起こる副作用です。

本記事は、この2つの副作用に的をしぼって解説します。

マグミットとは

マグミットは酸化マグネシウムを主成分にした便秘薬です。

酸化マグネシウムは腸内の水分を集めて便をやわらかくします。

水分の集まった便は適度にふくらみ、腸を刺激してスムーズな排便をうながします。

そのため、便秘薬のキュルキュル~っという特有の腹痛が起こる頻度が少なく、癖になりにくい特徴があります。

マグミットはプルゼニド/アローゼン/ラキソベロンとは違う!だから腹痛も弱い

 

マグミットは細かく用量を調整して使うため、とにかく種類が多いです。

マグミット錠200mg、250mg、330mg、500mg

マグミット錠は200mg~500mgまで4種類

 

マグミット細粒0.4g、0.6g、0.8g、1.2g

マグミット細粒も0.4g~1.2gまで4種類

マグミットの副作用 下痢

マグミットは腸内の水分を集めて便をやわらかくする便秘であるため、効き過ぎると便が必要以上にやわらかくなり下痢します。

マグミットの量
少ない ちょうどいい 多い
効かない 快便 下痢

 

マグミットの効果は個人差が表れやすいです。

ですので、効果が出ないようであれば少しずつ増量し、効き過ぎて下痢するなら、少しずつ減量していきます。

マグミットは効果をみながら飲み方の調整が必要な便秘薬です。

マグミットの飲み方はこうしよう!これで下痢便秘とグッドバイ

 

マグミットをどんどん増やしていけば、別の副作用「高マグネシウム血症」にも注意しなくてはなりません。

マグミットの重大な副作用 高マグネシウム血症とは

高マグネシウム血症とは、血中のマグネシウム濃度が上昇するミネラルバランスの異常で、不整脈、ショック、呼吸停止を起こす可能性のある危険な状態です。

高齢者や腎機能が弱っている方は、マグネシウムの排泄能力が落ちているため、高マグネシウム血症を起こすリスクがあります。

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高マグネシウム血症の死亡例

実際、2005年4月から2008年8月までに、酸化マグネシウムが原因と考えられる高マグネシウム血症が15件発表されています。そのうち2例は死亡しています

  • 1日2gの酸化マグネシウムを飲んでいた80歳代女性
    突然大量の下痢を起こし、意識消失のため救急搬送されるが、その後死亡
  • 1日1.5gの酸化マグネシウムを飲んでいた90歳代女性
    食思不振となり、意識レベルの低下し入院。
    6日後異常から回復

 

血中マグネシウム濃度は病院で血液検査をしないとわかりません。

では、どのような症状に気付いたら高マグネシウム血症を疑わなくてはならないのでしょうか?

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高マグネシウム血症の自覚症状

高マグネシウム血症の自覚症状はたくさんあります。

  • 吐き気
  • だるさ
  • 筋肉が動かしにくい。ピクピクする
  • 心拍数の低下
  • 血圧の低下
  • 集中力(意識)の低下
  • 異常な眠気

 

これらの自覚症状は、血中マグネシウム濃度が5mg/dL(正常域は1.8~2.4mg/dL)を超えると起こりますが、日常生活で普通に起こる症状と重複するため、なかなか見分けが付きません。

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マグミットとの付き合い方

第一に、マグミットは飲み続けても副作用が出ない便秘薬」という考えを捨てましょう。

マグミットは必要最小量を必要最小日数飲む。これに限ります。

第二に、血液検査は定期的に受けましょう。

第三に、高マグネシウム血症らしき症状があらわれたときは、いったんマグミットを止めて病院を受診しましょう。

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まとめ

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  • マグミットは酸化マグネシウムを主成分にする便秘薬
  • 酸化マグネシウムは腸内の水分を集めて便をやわらかくする作用がある
  • マグミットの量が多いと下痢する場合がある
  • マグミットのを長期間飲み続けると、高マグネシウム血症を起こすリスクがある
  • 高マグネシウム血症とは、血中のマグネシウム濃度が上昇するミネラルバランスの異常で、死亡することもある危険な状態
  • 高マグネシウム血症の自覚症状は、だるさ、吐き気、眠気などが一般的
  • 高マグネシウム血症の予防のためには、定期的な血液検査が大事

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