赤ニキビを消す効果はデュアックが最強といわれています。
実際、赤ニキビにデュアックを塗れば、ウソのようにキレイにツルツルになります。
なぜなら、デュアックはベピオとダラシンの配合剤ですので、ニキビにダブルで効くからです。
その効果の秘密はどこにあるのでしょうか?
デュアックの効果
デュアックはベピオとダラシンのニキビ配合剤です。
デュアックはベピオとダラシンの2種の相乗効果が期待できます。
効果 | 効果の詳細 | ベピオ | ダラシン |
---|---|---|---|
ピーリング効果 | 古い角質をはがして毛穴のつまりを防ぐ | ○ | × |
抗菌効果 | アクネ菌の増殖をおさえる | ○ | ○ |
抗炎症効果 | ニキビの化膿をおさえる | ○ | ○ |
ベピオとは
主成分は過酸化ベンゾイルで、白ニキビ(面皰:めんぽう)から黄色ニキビ(膿疱:のうほう)まで幅広く使えます。
画像出典:大塚製薬HP(一部改変)
『ベピオゲルの効果にニンマリ!焦らずこれくらいの期間は使おう』
ダラシンとは
ダラシン(正しくはダラシンT)はアクネ菌に抗菌作用のある抗生物質です。
主成分はクリンダマイシンで、ニキビ薬のオールドスタンダードともいうべきでしょうか。
赤ニキビに好んで使われていますが、耐性菌(特定の抗生物質に抵抗性を持った細菌)が問題になっています。
『アクアチムクリーム&ダラシンTゲル 旧ニキビ薬はもう効かない?』
デュアックとベピオの効果比較
過酸化ベンゾイル濃度の高いデュアック(3%)は、ベピオ(2.5%)より強い効果が期待できそうです。
しかし、デュアックとベピオの効果の優越は、臨床試験では確認されていません。
なぜなら、デュアックとベピオは発売日が近く、臨床試験を行えなかったからです。
- デュアック発売日:2015年7月17日
- ベピオ発売日:2015年4月1日
デュアックとダラシンの効果比較
デュアックとダラシンの赤ニキビへの効果を比較した臨床試験を紹介します。
<効果比較方法は3パターン>
- デュアック:1日1回
- デュアック:1日2回
- ダラシン:1日2回
顔の赤ニキビに12週間使ってから、赤ニキビ数の減少率を調べた結果
(左軸:ニキビ減少率)
赤ニキビ数の減少の比較(1週から12週まで)
出典:ポーラHP
デュアックはダラシンより赤ニキビに効果があることがわかりますね。
また、デュアックは1日1回よりも1日2回使った方が、わずかながら赤ニキビに効果があることもわかります。
ただし、デュアックの正しい使い方は1日1回洗顔後です。1日2回と使うと効果以上に副作用でひどいめに合います。ご注意を。
デュアックは効果が強いが使いにくい
赤ニキビの効果を比較すると、デュアックはダラシンより優れていることがわかりましたね。
ただ、デュアックは使いにくいニキビ薬でもあります。
デュアックのベピオとダラシンはもともと性質の違うニキビ薬で、使い方も違えば塗る場所も違い、混合自体にムリがあるからです。
その理由はこうです。
ベピオはニキビとその周辺にベターッと塗るニキビ薬です。
このようにです。
出典:デュアック患者様用説明資料
反対に、ダラシンは赤ニキビの上にポツンポツンと塗るニキビ薬です。
青く囲ったこのようにです。
ダラシンを赤ニキビの上だけに使う理由は、余計なところへ塗ると耐性菌(特定の抗生物質に抵抗性を持つ細菌)ができて、いつか薬が効かなくなるからです。
ですので、ダラシンを含むデュアックをベターッと塗ると、もちろん耐性菌が問題になります。
そのため、デュアックはニキビに連続で使う場合は12週間以内というルールがあるのです。
『最近キレイねって言われるんです!デュアックの使い方 6つのルール』
まとめ
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デュアックはベピオとダラシンの配合ニキビ薬だね。
だから、ベピオとダラシン両方の効果が期待できるよ。
- ピーリング効果
- 抗菌効果
- 抗炎症効果
赤ニキビの効果を比較すると、デュアックとダラシンの効果差は意外と少なかったね。
また、ベピオとダラシンは性質の違うニキビ薬なので、MIXすることにムリがある。
だから、デュアックは意外と使いにくい薬なんだ。