ドレニゾンテープ(ステロイド貼り薬)の効果的な使い方はこうだ!

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ドレニゾンテープはステロイド軟膏の貼り薬版です。

ステロイドに貼り薬があることを初めて知った方もいるでしょう。それくらい、ステロイドの貼り薬は知られていません。

 

今、私が思いつくだけで

  • ドレニゾンテープ
  • エクラープラスター

(2つしか思い出せない…。他にあったか?)

こんなレベルです。

 

そして、ステロイド貼り薬の一番の有名どころがドレニゾンテープです。

傷痕、ケロイド、あかぎれ、手あれを中心に使われています。

ドレニゾンテープはステロイドの貼り薬

ドレニゾンテープのステロイド成分はフルドロキシコルチドです。

ステロイドには主に3つの作用があります。

  1. 抗アレルギー作用
    蕁麻疹、湿疹などによるかゆみを抑える
  2. 抗炎症作用
    虫刺されなどによる赤み・腫れを抑える
  3. 免疫抑制作用
    (後で解説「ドレニゾンテープの副作用」)

 

これらの3つの作用を応用して、ドレニゾンテープは傷痕、ケロイド、あかぎれ、手あれなどに使います。

ドレニゾンテープ 有効率
(有効以上)
肥厚性瘢痕・ケロイド 61%
湿疹・皮膚炎群 82%

あかぎれ、手あれ → 湿疹・皮膚炎群

 

ドレニゾンテープの効果はこちらをチェック!

ドレニゾンテープは傷痕・ケロイド・あかぎれに効果抜群のステロイド!

ドレニゾンテープの使い方1 貼る場所

先に解説した通り、ドレニゾンテープはステロイドの貼り薬ですので、関係のないところへ貼ってはいけません。

関係のない皮膚に付くと、ステロイド特有の副作用を起こすからです。
(ステロイドの副作用は「ドレニゾンテープの副作用」で解説)

 

よくある間違った使い方がこうです。

「指のあかぎれに使うとき、絆創膏のようにグルッと囲んで貼る」

正しいドレニゾンテープの使い方は「あかぎれの大きさに切り、あかぎれだけに貼る」です。

ケロイドに使うならば、ケロイドの傷痕の大きさに切って使います。

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ドレニゾンテープの使い方2 切り方

ドレニゾンテープ自体は半透明ですが、白い台紙に貼りついています。
(モーラステープなどの湿布と同じイメージ)

ドレニゾンテープと白い台紙

↑病院で使うドレニゾンテープ

 

私たちが使うドレニゾンテープはこちら↓

ドレニゾンテープ

 

ケロイド、あかぎれ、手あれの大きさにハサミでドレニゾンテープを切るわけですが、白い台紙から剥がさずにハサミで切って使います。

なぜなら、ハサミで切る前に台紙からドレニゾンテープをはがしてしまうと、余った分が使えなくなってしまうからです。

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ドレニゾンテープの使い方3 貼り方

ケロイド、あかぎれ、手あれに貼る直前に、台紙ごと切ったドレニゾンテープから台紙をはがします。

ケロイド、あかぎれ、手あれの患部に沿って、ドレニゾンテープを貼ります。

ドレニゾンテープは半透明ですので、貼ったところは目立ちません。

ドレニゾンテープの使い方4 貼り替えるタイミング

ケロイド、あかぎれ、手あれのひどいとき(主にドレニゾンテープ使い始め)は、1日2回(約12時間ごとに)貼り替えます。

貼り替えるとき、患部がかぶれたり、赤くなっていないかよく確かめた後に、石鹸で洗ってから貼り替えます。

ケロイド、あかぎれ、手あれがよくなってきたら、1日1回(24時間ごと)、2日に1回と貼り替える頻度を下げていきます。

本剤は、貼付後12時間または24時間ごとに貼りかえる。
必要な場合、夜間のみ貼付する。
なお、貼りかえ時にも患部の洗浄および乾燥を行うこと。

ドレニゾンテープ添付文書より

ドレニゾンテープの副作用

最初にこのように伝えました。

「ケロイド、あかぎれ、手あれの患部に沿って、ドレニゾンテープを貼ります。関係のないところへ貼ってはいけません」

その理由は、ドレニゾンテープには貼り薬とステロイドの両方の副作用があるからです。

主な副作用 副作用頻度 原因
接触皮膚炎 16.7% 貼り薬
毛のう炎等 1.8% ステロイド
皮膚萎縮 0.7%
毛細血管拡張 0.3%

(添付文書より:効能追加承認時)

貼り薬の副作用

接触皮膚炎とは、貼り薬によるかぶれです。

モーラステープロキソニンテープなどによる湿布かぶれ。

ホクナリンテープによるテープかぶれなど。

この副作用は貼り薬であるため仕方がないことです。

ステロイドの副作用

ステロイド(ドレニゾンテープ)には免疫抑制作用があります。

免疫を抑制すると、細菌・ウイルスなどの感染を受けやすくなります。

「ステロイドと感染」はこちらの記事で解説しています。

とびひにステロイド軟膏はOK?リンデロンVG、テラコートリルの違い

 

ドレニゾンテープは肌に密着するため、皮膚が不衛生であると細菌感染などの副作用が出る場合があります。

その典型例が毛のう炎です。

また、ステロイドを使いすぎると皮膚委縮血管拡張を起こすことも知られています。

まとめ

  1. ドレニゾンテープはステロイドの作用を利用して、傷痕、ケロイド、あかぎれ、手あれなどに使うことが多い
  2. ドレニゾンテープの使い方は簡単
    1. 台紙からはがす前に、傷痕、ケロイド、あかぎれの大きさに切る
    2. 台紙からはがして患部へ直接貼る
    3. 貼り替えは1日1回~2回が標準
  3. ドレニゾンテープには貼り薬とステロイドの両方の副作用がある

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