クラリスロマイシン(クラリス/クラリシッド)は飲み合わせに気を付けよう!

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クラリス、クラリシッド、クラリスロマイシンは、風邪に安易に使われているイメージがありますが、実はもっと慎重に使われるべき薬です。

なぜなら、クラリス、クラリシッド、クラリスロマイシンは他の薬との飲み合わせに注意が必要な薬だからです。

クラリス、クラリシッド、クラリスロマイシンと飲み合わせが悪い薬は、危険度に合わせて2種類に分けられています。

  • 併用禁忌(飲み合わせ絶対NG)
  • 併用注意(飲み合わせ注意)

「飲み合わせがよくない薬といっしょに飲むと、どのような不都合があるのか」も合わせて解説します。

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クラリスロマイシンとは

クラリス・クラリシッドはクラリスロマイシンを主成分とする抗生物質です。
(以下、この2つの抗生物質をまとめてクラリスロマイシンと書きます)

クラリス錠200、クラリシッド錠200

  • 咳がツライ
  • 痰がからむ
  • 喉がイガイガする

このような風邪らしき症状を訴えると、処方される確率が高い抗生物質がクラリスロマイシンです。

クラリスロマイシンは咳痰喉に効く!でも安易に飲むのはやめよう

なぜなら、抗生物質は下痢・腹痛などの胃腸系副作用が起こりやすいですが、クラリスロマイシンはそれらの副作用が少なく使いやすいからです。

しかし、クラリスロマイシンは飲み合わせに気を使う薬であり、安易に飲むべき薬ではありません。

クラリスロマイシンと飲み合わせNG薬(併用禁忌)

「飲み合わせが絶対的に悪い薬」を併用禁忌といい、クラリスロマイシンの併用禁忌は9成分です。

飲み合わせNG(併用禁忌)
薬剤名 成分名
オーラップ ピモジド
クリアミン
ジヒデルゴット
エルゴタミン製剤
アドシルカ タダラフィル
ジメンシー
スンベプラ
アスナプレビル
バニヘップ バニプレビル
ベルソムラ スボレキサント
ジャクスタピッド ノミタピドメシル
ブリリンタ チカグレロル
イムブルビカ イブルチニブ

※リンクをクリックすると、その薬の解説記事にジャンプします。

飲み合わせNG薬のうち7種類は、特定の病気(白血病、C型肝炎など)に使う薬であるため、あまりお目にかかることはないでしょう。

しかし、ベルソムラ(睡眠薬)とクリアミン・ジヒデルゴット(片頭痛薬)は、一般的にも使う可能性があるため注意が必要です。

クラリスロマイシンと飲み合わせ注意薬(併用注意)

クラリスロマイシンと飲み合わせに注意しなくてはならない薬は、数え切れないくらいあります。

すべて挙げると膨大な数になります。処方される可能性が高いだろう薬に限定するとこうです。

飲み合わせ注意薬(併用注意)
薬剤名 成分名
オイグルコン
ダオニール
グリベンクラミド
テグレトール カルバマゼピン
テオドール
ユニコン
ユニフィル
テオフィリン
リピトール アトルバスタチン
リポバス シンバスタチン
ハルシオン トリアゾラム
レルパックス エレトリプタン
アダラート ニフェジピン
ワソラン ベラパミル
シアリス
ザルティア
タダラフィル
ワーファリン ワルファリン
イトリゾール イトラコナゾール
リファジン リファンピシン

※リンクをクリックすると、その薬の解説記事にジャンプします。

テオドール、ユニコン、ユニフィルは喘息や気管支炎に使われるため、クラリスロマイシンとの併用も多いです。

クラリスロマイシンと飲み合わせNG薬や注意薬を併用すると、どのような不都合が起こるのでしょうか?

クラリスロマイシンは併用薬の効果を強くする

ほとんどの薬は肝臓腎臓で分解(代謝)され尿中・便中へ排泄されます。

クラリスロマイシンは、肝臓での分解をコントロールする酵素(CYP3A4)の効き目を弱くする作用があります。(CYP3A4阻害作用)

クラリスが併用薬の効果を強くする仕組み

そのため、CYP3A4で分解される薬とクラリスロマイシンを併用したとき、分解されるべき薬が十分に分解さずに体内に残ります。

つまり、クラリスロマイシンは特定の併用薬の効果を強くするのです。

それは、効き過ぎや副作用が出る可能性があり、たいへん危険なことです。

CYP3A4で分解される薬は膨大にありますが、危険度に合わせて、併用禁忌(飲み合わせ絶対NG)、併用注意(飲み合わせ注意)の2種類に分けられています。

クラリスロマイシンは風邪に効かない

通常の風邪にはクラリスロマイシンは全く効きません。

しかし、クラリスロマイシンは次の理由で風邪でも使われることが多いため、風邪薬だと思っている方は想像以上に多いです。

  • 風邪の二次感染のため処方(正)
  • 患者のニーズに応えるため処方(誤)

くわしくはこちらで解説しています。

クラリスロマイシンは風邪には効かない!それでも処方する理由は?

まとめ

  • クラリスロマイシンは使いやすい抗生物質というイメージがあるが、本当は慎重に使うべき薬である。
  • クラリスロマイシンは特定の併用薬の効果を強くする作用がある
  • クラリスロマイシンは9成分の飲み合わせNG薬(併用禁忌)、数十種類の飲み合わせ注意薬(併用注意)がある