ホクナリンテープはすぐに効かない!効果はジワリとやってくる

ホクナリンテープ
この記事は約4分で読めます。

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

ホクナリンテープは使い方が簡単であるため、子供の咳に中心に使われています。

  • 咳が出たときに貼ればすぐに効く
  • 風邪の咳によく効く
  • 子供の咳止めシール

ホクナリンテープは誤解の多い貼り薬です。上の例は全てまちがいです。

誤解が多いため期待は裏切られ、「ホクナリンテープは効かない」というレッテルを貼られます。

ホクナリンテープとは

ホクナリンテープの主成分はツロブテロールです。

ホクナリンテープは0.5mg、1mg、2mgの3種類の大きさがあります。

ホクナリンテープ(マイラン)

 

使い方は簡単で、1日1回上半身にペタッと貼って、24時間経ったら古いホクナリンテープをはがして、新しいホクナリンテープに貼り替えるだけです。

ホクナリンテープの使い方はこう!貼る場所と効果時間の見極めがポイント

ホクナリンテープの効果

ホクナリンテープの主成分ツロブテロールは、気管支を拡張して呼吸を楽にしたり、ゼーゼーした咳を鎮める効果があります。

ホクナリンテープの効果(中等度以上改善率(%))

疾患名 成人 小児
気管支喘息 56.8 65.9
急性気管支炎 63 77.1
慢性気管支炎 44.8
肺気腫 44.4

データの出典:ホクナリンテープ添付文書

 

風邪の咳はウイルスや細菌を外に排泄するため起こるため、ホクナリンテープで気管を広げても、大きな効果は期待できません。

ホクナリンテープは風邪の咳に効かない!それでも子供に使う理由は?

ホクナリンテープはすぐに効かない

ホクナリンテープは、気管支を広げて早朝の喘息発作の予防や、息苦しさの軽減を目的として開発された貼り薬であるため、すぐに効果が表れません。

ホクナリンテープは風邪の咳止めシールではない!元々は喘息の貼り薬だ

ホクナリンテープはゆっくりと効く

ホクナリンテープはツロブテロールをテープから皮膚にゆっくりと放出します。だから、貼ってもすぐには効きません。

シールを貼ってから4~6時間後から少しずつ効果が出て、12時間後に最大の効果が表れます。

ホクナリンテープの効果時間(大人)

ホクナリンテープを大人に貼付

 

ホクナリンテープの効果時間(子供)

ホクナリンテープを子供に貼付

ホクナリンテープの効果時間

ホクナリンテープは1枚目からでもある程度の効果は期待できますが、気管支拡張効果が安定してくるのはシール3枚目(3日後)からです。

なぜなら、ホクナリンテープ3枚目からは、体に入ってくるツロブテロール量と外へ出ていくツロブテロール量がつり合うからです。(これを定常状態といいます)

ホクナリンテープを連続で貼付したときの血中濃度

ホクナリンテープインタビューフォームを参考に作成

 

24時間ごとにホクナリンテープを貼り替える限り、ツロブテロール量は一定となり効果は持続します。

ホクナリンテープの副作用 動悸がしたり手が震える理由はこう!

ホクナリンテープは寝る前がベスト?

ホクナリンテープは「夕方から寝る前に貼る」と説明を受ける場合が多いと思います。

ホクナリンテープを夕方から寝る前に貼ると、効果のピーク(ツロブテロール濃度のピーク)が早朝(12時間後)に訪れるからです。

しかし、現在ではホクナリンテープは喘息ではなく気管支炎の咳止めとして使われるケースが多く、この理論はあまり重視されなくなっています。

咳が早朝に起こるのであれば、ホクナリンテープは寝る前に貼るのがベストですが、昼・夜間早朝を問わず咳が出る場合は、薬をもらったらすぐにシールを貼るのがベストです。

(先に解説した通り、ホクナリンテープはすぐに効かないですからね)

ホクナリンテープが剥がれたらどうする?お風呂やプールは?

まとめ

  • ホクナリンテープの主成分ツロブテロールは、気管支を拡張して呼吸を楽にしたり、ゼーゼーした咳を鎮める効果がある
  • ホクナリンテープは、気管支を広げて早朝の喘息発作の予防や、息苦しさの軽減を目的として開発された貼り薬であるため、すぐに効かない
  • ホクナリンテープの気管支拡張効果が安定してくるのは、定常状態に入るシール3枚目から
  • ホクナリンテープは「夕方から寝る前に貼る」と説明を受ける場合が多いが、気管支炎に使うときは参考にしなくていい

コメント

タイトルとURLをコピーしました