1999年
日本初のAGA塗り薬、リアップ(ミノキシジル1%)が発売され、シリーズ化されています。
多くの男性のハートをつかみ、2014年度では、シリーズ全体での毛髪剤のカテゴリーシェア約30%を占めるほどになりました。
2005年
AGA飲み薬、プロペシア(フィナステリド)が発売になり、当時のリアップの「塗る」以外にも「飲む」という選択肢が増えました。
2015年10月5日
リアップX5が改良され、リアップX5プラス(ミノキシジル5%)が新発売。
日本皮膚科学会では、AGA治療薬を5段階にランク付けしています。
現在、フィナステリド(プロペシア)とミノキシジル(リアップ)は最高推奨の【Aランク】です。
プロペシアは医師の処方箋が必要な薬ですが、リアップX5は、唯一「発毛剤」を謳うことを許された実力派市販薬です。
リアップX5は、セルフケアが基本となります。
知らないでリアップX5使用すると「こんなはずでは?」と悩むことになります。
- 正しい使い方
- 発毛効果が出るには時間がかかり、コストもかかる
- リアップX5を使い始めに起こりやすい?初期脱毛
- リアップで多毛症?
リアップX5とリアップX5プラスの違い
2015年10月5日、リアップX5はリアップX5プラスに改良発売されました。
リアップX5の成分は、ミノキシジル5%のみです。
リアップX5プラスには、ミノキシジルに加えて3種類のサポート成分が追加されています。
成分名 | 濃度 | 効果 |
---|---|---|
ピリドキシン塩酸塩 | 0.05% | 毛穴の皮脂づまりを防ぐ |
トコフェロール酢酸エステル | 0.08% | 頭皮の炎症・臭いを防ぐ |
l-メントール | 0.3% | 塗り心地を改善。清涼感 |
残念ながら、リアップX5とリアップX5プラスの発毛効果は同等です。
(リアップX5と同成分のミノキシジル5%は、アメリカではロゲイン(Rogaine)の商品名で発売しています。AGA専門病院では、リアップの代わりにロゲインを販売しているところもあります)
以下、リアップX5プラスを「リアップX5」と記載します
リアップX5の使い方
リアップX5を1日2回(朝と入浴後が理想的)、1回1mLを頭皮の薄毛部に塗り込みます。
薄毛部の範囲にかかわらず、専用の1mL計量容器を使って1回分です。
整髪料やヘアスプレーは、リアップX5が乾いてから使います。
リアップX5の効果がでる期間
リアップX5の継続塗布4カ月で、発毛効果が実感できた例もありましたが、発毛効果が実感できるのにかかる期間は6ヶ月といわれています。
効果が実感できる期間は、プロペシアと同じようです。
発毛効果を維持するためには、継続してリアップX5を使用する必要があります。中止すると徐々に元の状態に戻ります。
リアップX5の発毛効果
リアップX5を使用して52週後の効果(医師の評価)
4週間ごとに、「著明改善」「中等度改善」「軽度改善」「不変」「悪化」の5段階でリアップのAGAに対する効果(医師の評価)が、次のグラフです。
リアップの発毛効果が表れ始める24週間後(6カ月後)の時点では、
中等度以上の改善率は50%です。
52週後(1年後)では、中等度以上の改善率は78%です。
少し残念なお知らせがあります。
- リアップX5の発毛効果により、フサフサ(脱毛部が髪の毛で覆わる)になるのは、10%だということです。
- リアップX5使用開始後52週より、評価終了後の方が評価が低い(なぜ?)。
リアップとリアップX5の発毛効果の比較
リアップ(ミノキシジル1%)とリアップX5(ミノキシジル5%)で、4週おきに、1c㎡あたりの髪の本数を比較します。
リアップX5(ミノキシジル5%)は、リアップ(ミノキシジル1%)より約1.4倍の発毛効果があります。
リアップX5の副作用と使用感
湿疹2.0%、毛のう炎2.0%、接触皮膚炎2.0%が臨床試験で副作用として現れました。
リアップX5は、メントールが配合されているため、ハッカのような臭いが髪に残ります。ハッカの臭いが苦手な方は、少しツライので、ある意味副作用かもしれません。
また、リアップX5は髪が渇いた後もべとつき感が残って気になる方もいるそうです。
リアップX5と初期脱毛
通常は1日100本くらいの髪の毛は抜けていますが、リアップX5を使い始めて、2.3カ月くらいまでにかけて、脱毛が増えたように感じることがあるそうです。
(ミノキシジルの作用機序を考えると初期脱毛は起こらないと思います。リアップが合わなくてかぶれなどが原因で脱毛したのではないでしょうか?)
AGAの治療を始めて起こる脱毛は、初期脱毛と言われていて、ヘアサイクルを正常な状態へ戻す過程で、起こる現象のひとつと考えられています。
初期脱毛はリアップX5の副作用?
リアップX5の添付文書には、脱毛という副作用はありませんので、初期脱毛という副作用はないようです。
それでも初期脱毛が続くようであれば、リアップX5を中止して医師と相談をおすすめします。なぜなら、体質的にリアップX5が合わないとも考えられるからです。
初期脱毛の原因は?いつ終わる?
初期脱毛は、休止期の髪の毛が速く抜け、成長期に速く入っていくため起こる現象だと考えられていますが、明確な根拠は見当たりません。
リアップX5で多毛症の副作用?
リアップX5には、多毛症の副作用があるという噂が流れていますが、リアップX5の添付文書には、多毛症の副作用の記載はありません。
リアップX5の主成分であるミノキシジルが、全身の血管に流れた場合は、多毛症の副作用を起こす可能性は否定できませんが、リアップX5は塗り薬のため、確率的には相当低いと考えられます。
ミノキシジルの飲み薬(ロニテン、ミノキシジルタブレット)を使用するAGAの専門病院があるそうです。ロニテン、ミノキシジルタブレットは飲み薬ですので、頭皮だけではなく、全身に作用することがあります。
多毛症の副作用は、ミノキシジルの飲み薬ロニテン、ミノキシジルタブレットに起こる副作用です。
「リアップで多毛症の副作用?」というのは、
ロニテン、ミノキシジルタブレットとリアップは、同じミノキシジルを主成分とする飲み薬と塗り薬です。それが周り回って、「リアップX5に多毛症の副作用」とつながったのではないでしょうか?
リアップX5の価格
リアップX5は継続して使用しないと、発毛効果は失われます。
そのため、価格が非常に重要です。
リアップX5は、1本60mlですので、30日分です。
1本売りで7500円くらいします。
– | 1日薬代 | 30日薬代 | 1年薬代 | 30年薬代 |
---|---|---|---|---|
リアップX5 | ¥250 | ¥7,500 | 9万円 | 270万円 |
リアップX5は2本、3本とまとめ買いすると、1本6800円くらいまで価格が下がってきます。
リアップX5で発毛効果が確認できたのであれば、まとめ購入をおすすめします。
まとめ
- AGAの治療には、結構なお金と時間がかかる
- リアップX5とリアップX5プラスの効果は同等
- リアップX5の発毛効果により、フサフサ(脱毛部が髪の毛で覆わる)になるのは10%だが、52週後の中等度以上の改善率は78%。
- リアップの副作用は、プロペシア、ザガーロと比べると少ない
- リアップでは、初期脱毛、多毛症の副作用はほとんどない
画像・データの出典元は、大正製薬社のHPです。
何とかアップという商品を売るサイトに本記事がリンクされていますが無関係です。
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