フルメトロン、リンデロン点眼液の効果、副作用、順番【花粉症ステロイド目薬】

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花粉症といえば、鼻の症状(鼻水、鼻づまり、鼻のムズムズ感、くしゃみ)を想像する方が多いと思いますが、目にも花粉症のつらい症状が表れることもあります。

花粉症の目の3大症状は、目のかゆみ充血涙が出るです。

このような目の症状をとるために、一番最初に処方される花粉症目薬は、抗アレルギー目薬です。

抗アレルギー目薬で花粉症による目のかゆみや充血に十分な効果が得られないときは、ステロイド点眼液(以下、ステロイド目薬)が使用されることがあります。

ステロイド目薬には強さの違い(強弱)があります。

耳鼻咽喉科で目の花粉症症状も診る場合、弱いステロイドのフルメトロン点眼液が使用されることが多いですが、

眼科では、目の花粉症症状は、弱いステロイドのフルメトロン点眼液~強いステロイドのリンデロン点眼液まで使い分けて使用されることが多いです。

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ステロイド目薬の花粉症治療への役割

花粉の飛散量が多い日や花粉症の治療が遅れたときなどは、抗アレルギー目薬は、花粉症の目のかゆみが治まらないことがあります。

(抗アレルギー目薬は効果が出るのに1~2週間はかかる)

花粉症による目のかゆみや充血の症状には抗アレルギー目薬(パタノール、アレジオン、ザジテン、リボスチン…)が使用されますが、値段が高いのがネックです。

そのような場合は、抗アレルギー目薬にフルメトロンリンデロンなどのステロイド目薬を併用したり、変更したりします。

フルメトロンは特に処方頻度が高いです。

花粉症の目のかゆみ、炎症に対しても効果が高く、副作用頻度も少ないです。

花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療イメージ

花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療イメージ

花粉症目薬の順番

抗アレルギー目薬だけで花粉症の症状が治まらないときは、フルメトロン、リンデロンなどを併用(追加)して使うのでしたね。

ステロイド目薬とアレルギー目薬の使う順番はどうしましょう?

順番のルール

順番の違いで、効果に差がでるかは明らかにされていませんが、次のルールが一般的です。

  • 医師から順番の指示がある場合は、その順番

  • 最も効果を期待する目薬は、一番最後に使う

  • 水性目薬→懸濁性目薬→油性目薬の順番

  • 点眼後にゲル化する特殊な目薬や眼軟膏は、普通の目薬の後(最後)に使う

種類
水性 リンデロン、アレジオン、パタノール、クラビット、ヒアレイン
(ほとんどの目薬)
懸濁性 リボスチン、フルメトロン、エイゾプト
ゲル化 リズモンTG
ヒアレイン点眼液はコンタクトによる異物感、乾燥感(ドライアイ)にも効果があります。抜群の知名度と使用経験、安定した効果、副作用の少なさが人気の秘密です。

点眼間隔のルール

  1. 水性→懸濁性→油性の順番で使うは、5分以上間隔をあける

  2. ゲル化する特殊な目薬や眼軟膏を使うときは、ひとつ前に点した目薬と10分以上間隔をあける

ステロイド目薬の強さ(効果)

ステロイド目薬は、花粉症による目のかゆみ炎症を抑える効果が優れています。

抗アレルギー目薬も炎症を抑える効果もありますが、ステロイド目薬とは比較になりません。

ステロイド目薬の強さ

ステロイド目薬の強さ(花粉症への効果)は、成分濃度に依存します。

強さの順番に並べると次のとおりです。

  1. リンデロン点眼液0.1%
  2. リンデロン点眼液0.01%
  3. フルメトロン点眼液0.1%
  4. フルメトロン点眼液0.02%

ステロイド目薬の副作用

ステロイド目薬は全身の副作用がほとんどないため、花粉症の目の症状を抑える薬としては最適です。

しかし、ステロイド目薬は目の副作用に気を付けなければなりません。

ステロイド目薬で気をつけなければならない副作用は、眼圧上昇によるステロイド緑内障です。

緑内障は色々なタイプがありますが、ステロイドが原因で眼圧が上がる緑内障をステロイド緑内障といいます。

ステロイド目薬には、花粉症のかゆみ、炎症を抑える作用の強弱があり、強いステロイドほど眼圧も上がりやすいです。

セレスタミンは1回の服用でも効果を実感できる強さがあります。しかしながら、セレスタミンは他の花粉症薬と性質的に違いがあるため長期服用には向きません。効果的な飲み方を解説します。

ステロイド目薬1:
フルメトロン点眼液

花粉症の炎症治療においては、ステロイドの濃度別の使い分けの基準はなく、炎症の重症度に応じて決定されているようです。

フルメトロンは副作用少なめ

フルメトロン点眼液0.02%、フルメトロン点眼液0.1%

  主成分 濃度 2016年
1本薬価
フルメトロン点眼液 フルオロメトロン 0.02% 197.5円
0.1% 314.5円

フルメトロンは、0.02%0.1%の2種類です。

フルメトロン0.02%とフルメトロン0.1%では、保険適応上の使用の違いがありますが、

ステロイド濃度の低いフルメトロン0.02%は、リンデロンと比較すると眼圧上昇の副作用頻度が低いため使いやすいです。

そのため、眼科以外ではフルメトロン0.02%を使用することが多く、フルメトロン0.02%は、ステロイド緑内障になりにくい花粉症目薬として認知されています。
(詳細後述「フルメトロンの副作用」)

フルメトロンは、防腐剤ベンザルコニウムが添加されているため、コンタクトレンズの上からは点眼できません。

アレジオン点眼液は2014年末に防腐剤フリー化されました。コンタクトレンズをしたまま点眼できます。値段が高いながらもじわじわとシェアを伸ばしつつあります。

フルメトロンの使い方

フルメトロンは懸濁性目薬です。

1日2回~4回1回1滴よく振ってから点眼します。

フルメトロンの副作用

フルメトロンは、副作用として眼圧が高くなる可能性はかなり低いです。

  眼圧上昇の副作用
フルメトロン0.02% 0.03%
フルメトロン0.1% 0.13%

添付文書(医療者向け薬の説明書)より

ただし、通年性の花粉症などで長期的にフルメトロンを使用する場合は、ステロイド緑内障に注意が必要かもしれません。

眼圧の上昇はステロイド濃度に依存します。

眼圧が上がった場合は、点眼回数の減らしたり、ステロイド濃度を下げることで眼圧は正常に戻ります。

子供やステロイドに強く反応してしまう人は、眼圧が上がりやすいため、特に眼圧のチェックが欠かせません。

花粉症治療に中心的な役割を果たす花粉症目薬がパタノール点眼液などの抗アレルギー目薬ですが、抗アレルギー目薬は効く、効かないの個人差が大きいです。

ステロイド目薬2:
リンデロン点眼液

リンデロンは3種類

リンデロン点眼液0.01%、リンデロン点眼液0.1%、リンデロンA点眼液

リンデロンは3種類です。

  主成分 2016年
1本薬価
リンデロン0.01% ベタメタゾン 219円
リンデロン0.1% 345円
リンデロンA ベタメタゾン
フラジオマイシン
384円

フラジオマイシン(抗生物質)を含むリンデロンA液は、抗菌作用もあります。

正式名称
リンデロン0.01%:
 リンデロン点眼液0.01%
リンデロン0.1%:
 リンデロン点眼・点耳・点鼻液0.1%
リンデロンA:
 点眼・点鼻用リンデロンA液

リンデロンの使い方

1日3回~4回、リンデロンを1回1滴を点眼します。

リンデロン(水性目薬)はフルメトロン(懸濁性目薬)のように、振ってから点眼する必要はありません。

リンデロン0.01%とリンデロン0.1%は、花粉症の目の症状に関しては、炎症の重症度に応じて決定されているようです。

リンデロンAの使い方

1日1回~数回、1回1滴を点眼します。

リンデロン0.1%とリンデロンAのステロイド濃度は同じです。

抗生物質のフラジオマイシンを含むリンデロンAは、細菌感染を起こして目やにが出たりする花粉症の細菌性結膜炎などに使用されます。

ものもらい(麦粒腫)などで使用される抗菌目薬クラビット、ガチフロ、ベガモックスの違いとは。花粉症に使うことでどのような利点があるのかを解説します。

リンデロンの副作用

リンデロンも、副作用で眼圧が高くなる場合があります。
眼圧の上昇は濃度に依存します。

眼圧上昇の副作用 ステロイド緑内障
リンデロン0.01% 1.2%
リンデロン0.1% 0.4%

インタビューフォームより

フルメトロンとリンデロンのジェネリック

フルメトロンとリンデロンにはジェネリックもあります。

ただし、ジェネリックは主成分が同じで効果が同等ですが、さし心地、防腐剤などが違う場合があります。

先発 ジェネリック
フルメトロン
(フルオロメトロン)
オドメール、フルオメソロン、
ピトス
リンデロン
(ベタメタゾン)
リノロサール、サンベタゾン、
ベルベゾロン、リンベタPF
目の花粉症症状は主に3種類で、目のかゆみ、充血、目やに(目脂)です。これらの花粉症症状を抑えるために3種類の目薬(抗アレルギー目薬、ステロイド目薬、抗菌目薬)を点眼・併用します。

まとめ

  1. 抗アレルギー目薬(処方頻度No1の花粉症目薬)だけでは、花粉症による目のかゆみと充血症状が治まらない場合、ステロイド目薬(処方頻度No2の花粉症目薬)を使うことがある
  2. 花粉症の目の症状が悪化して細菌感染を起こし、細菌性結膜炎になった場合は、抗菌目薬(処方頻度No3の花粉症目薬)を使うこともある
  3. ステロイド目薬は、成分と濃度によって効果と副作用の強弱がある
  4. ステロイド目薬の気を付ける副作用は、眼圧上昇とステロイド緑内障
  5. ステロイド緑内障(副作用)のリスク
    リンデロン0.1%>リンデロン0.01%>フルメトロン0.1%>フルメトロン0.02%