ステロイド点眼薬の種類と強さ こう使えば花粉症も吹っ飛ぶよ!

花粉症目薬
この記事は約5分で読めます。

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

目の花粉症の3大症状は、目のかゆみ充血涙が出るです。

このような花粉症の目の症状をとるために、一番最初に処方される花粉症目薬は抗アレルギー点眼薬です。

しかし、抗アレルギー点眼薬を使っても十分な効果が得られないときは、ステロイド点眼薬が使われます。

ステロイド点眼薬には強さの違い(強弱)があります。

目の花粉症にを何とかしたい気持ちはわかりますが、強ければいいというわけでもありません。

記事を読み終えたころには、もうステロイド点眼薬マスターになっているでしょう。

ステロイド点眼薬の種類

ステロイド点眼薬は3種類の成分に分類できます。

1.フルオロメトロン

ステロイド点眼薬フルメトロンとオドメールの成分はフルオロメトロンです。

フルメトロン点眼薬とオドメール点眼薬

※オドメールはフルメトロンのジェネリックです。

2.デキサメタゾン

ステロイド点眼薬サンテゾーンとビジュアリンの成分はデキサメタゾンです。

サンテゾーン点眼薬とビジュアリン点眼薬

※ビジュアリンはサンテゾーンのジェネリックです。

3.ベタメタゾン

ステロイド点眼薬リンデロンの成分はベタメタゾンです。

リンデロン点眼薬

ステロイド点眼薬の強さ

ステロイド点眼薬はステロイド成分その濃度で強さが決まります。

ステロイド成分の強さ

  1. ベタメタゾン
  2. デキサメタゾン
  3. フルオロメトロン

ステロイドの濃度の濃さ

  1. 0.1%
  2. 0.05%
  3. 0.02%

 

ステロイド点眼薬の強さを成分と濃度別にまとめるとこうです。

ステロイド成分 ステロイド点眼薬 濃度 強さ
フルオロメトロン フルメトロン 0.02%
0.1%
オドメール 0.02%
0.05%
0.1%
デキサメタゾン サンテゾーン 0.02%
0.1%
ビジュアリン 0.02%
0.05%
0.1%
ベタメタゾン リンデロン 0.01%
0.1%

ステロイド点眼薬の花粉症治療への役割

花粉症の治療が遅れたとき、抗アレルギー点眼薬だけでは症状が治まらないときがあります。(抗アレルギー点眼薬は効果が実感できるのに1~2週間かかる)

抗アレルギー点眼薬の違い 花粉症になる前に知るべき3つの知識

 

もしくは、花粉の飛散量が急増した日に一気に花粉症が悪化する場合もあります。

そんなときに、頼りになるのがステロイド点眼薬です。

眼科受診者必見!あなたの目の症状に合う花粉症目薬はコレ!

ステロイド点眼薬の使い方

抗アレルギー点眼薬を使い続けても花粉症がツライとき、「ステロイド点眼薬を併用する」もしくは「ステロイド点眼薬に変更する」のが基本的な使い方です。

花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療イメージ

花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療イメージ

 

ステロイド点眼薬は、1回1滴、1日2回~4回、目の症状に合わせて増減して使います。

フルメトロンとオドメールは懸濁性点眼薬(容器の下に薬が沈殿する)であるため、よく振ってから使います。

ステロイド点眼薬の点眼方法(通常法とげんこつ法)

出典:日本アルコンHP

 

通常法が最もポピュラーなステロイド点眼薬の使い方ですが、この使い方ではステロイド点眼薬を安定して使えない方もいます。

そのようなときに、一度試してもらいたい点眼方法がげんこつ法です。

げんこつ法は、目薬を手(げんこつ)で固定するため、目に命中しやすいです。

『花粉症目薬は目にやさしい防腐剤フリーがおすすめ!』

ステロイド点眼薬の使用期間

ステロイド点眼薬は抗アレルギー点眼薬のように花粉症シーズン中ずっと使い続ける目薬ではありません。

目のかゆみ・充血など、花粉症の症状が強いときの使います。目のかゆみ・充血などが治まってきたら、速やかに中止します。

セレスタミンなどのステロイド内服薬も同様です。ダラダラと長期間使い続ける薬ではありません。

セレスタミンの飲み方は頓服がベスト!こうすれば花粉症に効く

ステロイド点眼薬を使い続けてはいけない理由

ステロイド点眼薬を長期間使ってはいけない理由は、ステロイド特有の副作用があるからです。

ステロイド点眼薬は全身の副作用がほとんどないため、花粉症の目の症状を抑える薬としては最適ですが、ステロイド緑内障に気を付かなくてはなりません。

緑内障の種類はいろいろありますが、ステロイドが原因で眼圧が上がる緑内障をステロイド緑内障といいます。

強いステロイドほど眼圧が上がることがわかっています。

ですので、リンデロン0.1%・サンテゾーン0.1%・ビジュアリン0.1%(強ステロイド点眼薬)は特にステロイド緑内障に気をつけなくてはなりません。

眼圧は少し上がったくらいでは自覚症状は表れません。ステロイド点眼薬を使う場合、眼科で眼圧のチェックは欠かせません。

フルメトロンとリンデロン 花粉症に使うならどっちの目薬を選ぶ?

まとめ

  • 抗アレルギー点眼薬を使っても十分な効果が得られないときに活躍する花粉症目薬がステロイド点眼薬
  • ステロイド点眼薬は強弱があり、ステロイド成分とその濃度で強弱が決まる
  • ステロイド点眼薬は目のかゆみ・充血などが治まってきたら、速やかに中止する(ダラダラ使い続けない)
  • ステロイド点眼薬を長期間使うと眼圧が上がり、ステロイド緑内障を起こす場合がある

コメント

タイトルとURLをコピーしました