ナゾネックス点鼻薬は花粉症にすぐに効かない！効いてくるのはX日後

ナゾネックス点鼻薬はステロイド点鼻薬です。

ステロイド点鼻薬は他にアラミスト、エリザス、フルナーゼがありますが、どれも花粉症にすぐには効きません。

「花粉症が楽になった」と実感できるには、一定の日数が必要です。

また、「ナゾネックス点鼻薬は効かない」と言っている方の話を伺ってみると、花粉症について誤解があったり、ナゾネックス点鼻薬の使い方に問題があるようです。

※ナゾネックス点鼻薬の正式名称は、ナゾネックス点鼻液です。

ナゾネックス点鼻薬とは

ナゾネックス点鼻薬はモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物を主成分とするステロイド点鼻薬です。

ナゾネックス点鼻薬は56噴霧用（14日分）と112噴霧用（28日分）の2種類があります。

左：ナゾネックス点鼻薬56噴霧用
右：ナゾネックス点鼻薬112噴霧用

 

ステロイド点鼻薬は4種類ありますが、花粉症でよく使われるステロイド点鼻薬はナゾネックス点鼻薬とアラミスト点鼻薬です。

『ステロイド点鼻薬の特徴（アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス）』

 

どちらも1日1回の点鼻で済むため使い勝手がいいからです。

（エリザスも1日1回タイプですが、粉を点鼻するやや特殊な点鼻薬です）

ナゾネックス点鼻薬は何日後に効く？

メーカーの説明によると、ナゾネックス点鼻薬は使い始めてから1日後～2日後で効果が表れるそうです。

しかしながら、1日後～2日後に効果が表れるからといって鼻水・鼻づまり・くしゃみ・鼻のかゆみといった花粉症の苦しみから解放されるわけではありません。

多くの方が花粉症が楽になったな（効いてきたな）と感じるのは、ナゾネックス点鼻薬を使い始めて7日後～14日後以降です。

こちらは、メーカーがナゾネックス点鼻薬発売前に行った長期投与試験の結果です。

大人子供問わず、鼻花粉症の4症状（鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、くしゃみ）が楽になったのは2週間後（14日後）以降です。

『ナゾネックス点鼻薬は子供の花粉症もOK！何歳から1日何回使えるの？』

ナゾネックスが効かない理由

ナゾネックス点鼻薬が効かないのは、「花粉症の知識不足」と「ナゾネックス点鼻薬の使い方」に問題があります。

ナゾネックスが効かない理由1 知識不足

これが花粉症が起こるメカニズムです。

1. 花粉（アレルゲン）が鼻粘膜に侵入する
2. 多量の花粉が鼻に入り込むと、花粉を排除する仕組みができる
   （花粉に対する免疫機能の完成）
3. 次に花粉が鼻に入ってきたとき、免疫機能が働いてヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターを放出する
4. 花粉症の発症

要約すると、花粉症は花粉にアレルギーを起こす病気で、ヒスタミンやロイコトリエンが体内に誤爆されると花粉症の症状が出ます。

これを抑える薬が抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬です。

抗ヒスタミン薬

『花粉症薬で眠くなるのは嫌！眠くならない抗アレルギー薬はこれだ！』

抗ロイコトリエン薬

『キプレス、シングレア（モンテルカスト）は花粉症鼻づまりに効果良好！』

 

アレルゲンが体内に入ってきても、すぐに花粉症の症状が出るわけではありません。

アレルギーが少しずつ蓄積して炎症を起こし、あるとき（花粉が大量飛散した日など）に花粉症を発症させます。

『ナゾネックス点鼻薬は副鼻腔炎（蓄膿症）や鼻茸に効く？効かない？』

ナゾネックスが効かない理由2 使い方が間違っている

このような誤った使い方が「ナゾネックス点鼻薬は効かない」を引き起こしています。

• 花粉症の症状が出てから使う
• 花粉症の症状が出ているときだけ使う

このナゾネックス点鼻薬の使い方は炎症が蓄積するばかりで、花粉症が発症するのを待っているのと同じです。

ナゾネックス点鼻薬の使い方を変えれば、「ナゾネックス点鼻薬は効かない」は解決します。くわしくはコチラの記事で解説しています。

『ナゾネックス点鼻薬の使い方　ステロイド点鼻薬は花粉症にこう使おう！』

 

ナゾネックス点鼻薬は、連続で使い続けないと十分な効果を発揮しません。

つまり、花粉症の症状が出ているときだけ使ったとしても、期待した効果が実感できるまでに時間がかかるのです。

『ナゾネックス点鼻薬を風邪の鼻水・鼻づまりに？その使い方は間違い』

まとめ

• ナゾネックス点鼻薬はすぐに効かない
• 効果が実感できるのは、使い始めてから7日後～14日後以降
• 花粉症は花粉にアレルギーを起こす病気で、ヒスタミンやロイコトリエンが体内に誤爆されると花粉症の症状が出る
• ナゾネックス点鼻薬は、連続で使い続けないと十分な効果を発揮できない

『ナゾネックス・アラミストの市販はない！ステロイド点鼻薬の市販はコレ！』