住宅ローン控除は年末調整すれば簡単です。
ただし、年末調整できるのは2年目以降の住宅ローン控除からです。
中古マンションなどの不動産を購入した初年度(1年目)は、翌年に住宅ローン控除の確定申告が必要です。
サラリーマンの多くは住宅ローン控除(もしくは医療費控除)が初めての確定申告です。
確定申告と聞くと難しく面倒そうですが、住宅ローン控除の確定申告書はネットで簡単に作成できます。
むしろ、住宅ローン控除の確定申告書に係る必要書類集めの方がたいへんなくらいです。
住宅ローン控除の必要書類 (中古マンション購入初年度)
中古マンションを購入したとき、住宅ローン控除の確定申告に必要な書類は7種類あります。
住宅ローン控除の必要書類のリスト
- 源泉徴収票(原本)
- 住民票の写し(原本)
- 住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書(原本)
- 土地・建物の登記事項証明書(コピー)
- 中古マンションの売買契約書(コピー)
- 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
- 確定申告書A(サラリーマンの場合)
必要書類1~5を使って6.7を作成します。
『中古マンション購入初年度の住宅ローン控除 必要書類は7種類』
本記事は、サラリーマンが使う「確定申告書A」の書き方を解説します。
住宅ローン控除の確定申告書の書き方(前半) 【中古マンション】
住宅ローン控除の確定申告書の途中に「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の作成ページがあります。
「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の作成ページまでを、前半として解説します。
1.確定申告トップ画面(ネット)
平成30年確定申告書作成ページへ移動します。
以下、画面のキャプチャーが古いもの(平成27年~29年)もありますが、(色などが違うだけで)記載通りに入力していけば問題ありません。
【作成開始】
以下【 】の内容が選択する(クリックする)ところです。
2.税務署への申請方法の選択
今回は書面での書き方ですので【書面申請】
3.確定申告書等印刷を行う際の確認事項
①~③(キャプチャーは非表示)を確認します。
問題がないのであれば、一番上のところへチェックを入れます。
【事前準備終了(次へ)】
4.確定申告書等の選択
医療費控除、住宅ローン控除、ふるさと納税などを確定申告する方は【所得税】
5.所得の種類の確認
【給与・年金の方(給与・公的年金専用)】
6.確定申告書の作成をはじめる前に
今回は、確定申告書を印刷して税務署に医療費控除を申請したいので、【確定申告書を印刷して税務署へ提出】にチェックして、生年月日を書き込みます。
7.確定申告の所得の種類の内訳
サラリーマンは「給与のみ」へ
8.給与所得の内容などの選択
多くのサラリーマンは給与の支払者(勤務先)は1カ所で、年末調整は行われているでしょう。
9.確定申告で適用を受ける控除
住宅ローン控除の確定申告の書き方ですので、【(特定増改築等)住宅借入金等特別控除】にチェックします。
10.給与所得の書き方
用意していた源泉徴収票を見て、国税庁の確定申告書作成のとおりに入力していきます。
エラーが出るときは、国税庁「確定申告作成コーナーよくある質問」を確認してください
11.給与所得の入力内容確認
【次へ】
12.16歳未満の扶養親族の書き方
「給与所得の源泉徴収票」のページで<16歳未満の扶養親族>に、チェックを入れた方は扶養親族の詳細の項目を書きます。
扶養親族の氏名・続柄・生年月日・別居の場合の住所を書きます。
13.収入・所得金額の確認
特に問題がなければ、【次へ】
このあたりで入力データの一時保存を行うと、いいかもしれません。
住宅借入金等特別控除額の計算明細書の書き方 【中古マンション】
いよいよ住宅ローン控除の確定申告のメイン「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の書き方に入ります。
※住宅借入金等特別控除額の計算明細書はまだまだ続きます。長いので省略します。
「住宅借入金等特別控除額の計算明細書の書き方」はコチラの記事で解説しています。
『住宅借入金等特別控除額の計算明細書の書き方 中古マンション購入編』
住宅ローン控除の確定申告書の書き方(後半) 【中古マンション】
「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」の作成が終わりましたので、「住宅ローン控除の確定申告書の書き方」後半を解説します。
借入金の年末残高等証明書の入力内容を確認して【次へ進む】
次の画面の内容も確認して【次へ進む】
住宅ローン控除は20万円まで受けられますが、今回のシミュレーションの所得税(源泉徴収税)が86200円ですので、それ以上の控除は受けられません。
『損しない住宅ローン控除(減税)シミュレーション【中古マンション偏】』
14.住民税等に関する事項の書き方
3つの質問に答えて【次へ】
- 住民税の徴収方法の選択
- 16歳未満の扶養親族の有無
- 別居の控除対象配偶者・控除対象扶養親族の有無
15.住所・氏名・入金口座の書き方
住所、氏名を書くと、最終的に住宅ローン控除還付金の受取銀行の記入ページまで進みます。
受取方法の【▼】をクリックすると、受取銀行を記入するページが開きます。
銀行名・支店名・口座番号などを書き込みます。
16.マイナンバーの書き方 (平成28年度以降)
平成28年度の確定申告から、マイナンバーの記入が必須です。
マイナンバーカードもしくはマイナンバー通知書を見て、マイナンバーを書きます。
17.確定申告書の印刷
【帳票表示・印刷】 プリンターで印刷します。
印刷終了の前に【データの保存】をしておくと、今までのデータで保存できます。
こちらの記事から来た方は、下のリンクから元記事へ戻ってください。
『住宅ローン控除の年末調整忘れた!どうする?確定申告2年目以降の手続き』
税務署に確定申告へ 平成28年度からはマイナンバーが必要
住宅ローン控除の必要書類1~5と、確定申告書と住宅借入金等特別控除額の計算明細書を持って、所轄の税務署に確定申告に行きます。
(ただし、源泉徴収票は確定申告書に裏に貼付)
さらに、平成28年分以降の確定申告からマイナンバーの記載+本人確認書類の提示または写しの添付が必要になりました。
マイナンバーカード(表裏)、もしくはマイナンバー通知など+運転免許証などを確定申告書の裏面(本人確認書類欄)に貼りつける必要があります。
出典:国税庁HP
確定申告書の受付が終わると、確定申告書控えに受付印を押してくれます。
受付印の押された確定申告書控えは、確定申告を行った証拠書類ですので、大切に保管しておきましょう。
税務署にもよりますが、確定申告初日に行けば3月から4月の間に指定の口座に還付金が入金されます。
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