メジコン(咳止め)の効能と副作用 効かない、眠気が出るは本当?

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メジコンは昔からある咳止めです。

風邪などで咳症状を訴えると、結構な確率で処方される咳止めがメジコンです。

メジコンはさまざまな咳に効果を発揮するはずですが、「メジコンは効かない」とも耳にします。

その理由は、メジコンの服用量が不足していて効果を発揮していない。
もしくは、メジコンが効かない咳なのかもしれません。

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咳止めは必須ではない

メジコンなどの咳止めは、すべての咳に必須ではありません。

なぜならば、咳はウイルスや細菌を追い出すための防御反応だからです。

したがって、理由なく咳を止めるべきではありません。

しかし、咳は喉や肺に負担をかけ体力を消耗させます。

夜間に咳が続くときは、咳で何度も目が覚めてしまう場合があり、睡眠を妨げます。

このようなときに、やむなく咳止めを使うのです。

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咳止めの種類

咳止めを大きく分けると2種類です。

  1. 中枢性鎮咳薬(ちゅうすうせいちんがいやく)
    脳の咳中枢をブロックするタイプです。

  2. 末梢性鎮咳薬(ましょうせいちんがいやく)
    気管(気管支)に作用するタイプです。

中枢性咳止めは、麻薬性非麻薬性の2種類に分けられています。

効果の強い順番に並べると、「中枢性麻薬性鎮咳薬>中枢性非麻薬性鎮咳薬>末梢性鎮咳薬」 の順番です。

よく使用されるのは中枢性非麻薬性鎮咳薬で、メジコンもそのグループに属します。

中枢性麻薬性鎮咳薬ジヒドロコデイン

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メジコンの種類

メジコンは錠剤、粉薬の散剤、シロップ剤の3種類があります。

メジコン錠、メジコン散、メジコン配合シロップ
メジコン錠、メジコン散、メジコン配合シロップ

メジコン錠とメジコン散は、デキストロメトルファンを有効性分とする咳止めです。

一方、メジコン配合シロップは、デキストロメトルファンにクレゾールスルホン酸カリウムを加えた配合剤です。

メジコン DM CSK
錠(1錠中) 15mg
散(1g中) 100mg
シロップ(1mL中) 2.5mg 15mg

DM:デキストロメトルファン
CSK:クレゾールスルホン酸カリウム

デキストロメトルファン量で換算すると、
メジコン1錠は、メジコン散0.15g、メジコン配合シロップ6mLに相当します。

メジコン錠が主に大人に使われ、メジコン散と配合シロップが主に子供に使用されています。
(本記事は大人用のメジコン錠を中心に解説します)

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メジコン錠のジェネリック

メジコン錠のジェネリックは、シーサール錠デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」がよく使われる印象があります。

デキストロメトルファン錠NP
デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」

メジコン、ジェネリック、ともに薬価は5.6円/錠であるため価格的メリットはありませんが、

ジェネリックは錠剤を取り出しやすいサイズであるため、私はこちらをおすすめしています。
(メジコンは錠剤が小さすぎて取り出しにくい)

※シーサールは、2018年4月にデキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「トーワ」に名称変更されます。

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メジコンの作用機序

脳の延髄には咳中枢があります。

喉・気管などに異物(細菌・ウイルス)が侵入すると、咳中枢が刺激され咳がでます。

メジコンは咳中枢に直接作用し、咳反射を抑制して咳を抑えます。

メジコンの効能効果

メジコンはさまざまな咳タイプに効果があります。

疾患名 効果(有効率%)
感冒(風邪) 86.3
急性気管支炎 71.1
気管支炎 84.7
慢性気管支炎 69.8
気管支拡張症 64.0
肺炎 81.0
肺結核 79.3
急性上気道炎 97.3

メジコンとリン酸コデイン 効果の違い

強力な咳止めとして知られる中枢性麻薬性鎮咳薬に、リン酸コデイン(通称リンコデ)があります。

メジコンとリン酸コデインの比較試験では、「重量あたりの咳止め効果は同等と考えられる」という結果が出ています。

デキストロメトルファン10mg又は20mgとコデイン15mgとの鎮咳作用の強さの違いは認められなかった

メジコンインタビューフォームより

メジコンは効かない?

先述のとおり、メジコンはリン酸コデインと同等の効果が期待できます。

しかしながら、メジコンは効かないとも耳にします。

メジコンの用量用法は、1回1錠~2錠を1日1~4回です。

1回1錠を毎食後で処方された方が、効かないと感じている印象があります。

1回2錠に増量すれば、「効かない」も解決するかもしれません。

医師とご相談ください。

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メジコンと喘息

メジコンの服用量をいくら増やしても、効かない咳のタイプがあります。

  • 咳喘息
  • 気管支喘息
  • アトピー咳嗽(がいそう)

これらの咳タイプには次のような薬を使います。

  • 気管支拡張剤
    (ホクナリンテープ)

  • ロイコトリエン拮抗薬
    (キプレス、シングレア)

  • 吸入ステロイド薬
    (フルタイド、キュバール、パルミコート)

  • 抗ヒスタミン薬
    (アレジオン、ニポラジン、ザジテン)

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メジコンをいくら飲んでも効かない場合は、上記の咳タイプかもしれません。

メジコンの副作用

メジコンは副作用頻度が低い咳止めです。

メジコンの再評価結果では、副作用発現頻度はわずか2.85%でした。

主な副作用 副作用発現頻度(%)
悪心 0.96
胃腸障害 0.22
めまい 0.37
眠気 0.33

消化器系の副作用(悪心・胃腸障害)はどの薬でもありえることですので、特筆することはありません。

メジコンは脳の咳中枢をブロックして効果を表しますが、咳中枢以外の中枢にも多少作用します。

そのため、眠気、ふらつき、めまいなどの副作用が起こる場合があります。

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「メジコンは眠気が強くて飲めない」という方は、統計上はわずか(1000人に3人)です。

まとめ

  1. 咳止めは必ずしも必須ではない
  2. メジコンは咳に使用頻度の高い中枢性非麻薬性鎮咳薬
  3. メジコンは咳中枢に直接作用し、咳反射を抑制して咳を抑える
  4. メジコンは錠剤、散剤、シロップ剤の3種類がある
  5. メジコン錠・メジコン散と、メジコンシロップは有効成分に違いがある
  6. メジコン錠が主に大人用で、メジコン散・メジコンシロップは主に子供用
  7. メジコン錠のジェネリックは錠剤を取り出しやすいサイズである
    (メジコン錠は小さすぎる)
  8. メジコンとリン酸コデインの重量あたりの咳止め効果は同等と考えられる
  9. メジコン錠は1回1錠服用では効かない可能性がある
  10. メジコンの用量をいくら増やしても、効かない咳タイプがある
  11. 「メジコンは眠気が強くて飲めない」という方もいるが、統計上はわずか