タイトルを見てドキッとしたあなたは、きっとこういう方ではないでしょうか?
「ずっとデュアックを使い続けている」
しかし、その使い方はおすすめできません。
何を隠そう、デュアックは長期使用を目的としたニキビ薬ではないからです。
(化膿した)赤ニキビがなくなれば、ベピオ・ディフェリン・エピデュオなど、純粋なニキビ薬への変更をおすすめします。
デュアックの使い方1:顔・背中どちらもOK
ベピオ由来のデュアックは、顔ニキビはもちろん背中ニキビにも使えます。
というのも、デュアックはベピオとダラシンの配合剤だからです。
『ベピオゲルは背中ニキビもOK!こう使えばニキビがツルツルに』
ただし、デュアックは漂白作用があるため、服などに付くと脱色する場合があります。
デュアックを背中ニキビに塗るときは、白い肌着を着て寝ることをおすすめします。
[デュアックの使い方]
- デュアックを使う前に洗顔します。
- デュアックを適量指に取ります。
(適量:「デュアックの使い方2」で解説) - デュアックをニキビの上にポツポツと塗ります(青)。
- ニキビの上に塗ったデュアックを、ニキビの周辺にやさしく塗り広げます(赤)
デュアックの使い方2:使う量はこれくらい
顔に使うなら、デュアックの目安量は0.6gです。
それ以外の場所は、手のひら1枚分の面積あたり0.3g使います。
人差し指の第一関節から指先まで取ったデュアックの量=約0.3g
出典:デュアック患者様用説明資料
「早くニキビをなんとかしたい」というキモチが先走り、たくさん使ってしまう方もいますが、使用量に比例して効果が強くなるわけではなりません。
むしろ、副作用が出やすくなるだけです。
12週間で効果が見られない場合は、一旦中止します。
(その理由は後「デュアックの使い方5」で解説します)
デュアックの使い方3:使う回数は1日1回
デュアックは1日1回(洗顔後)だけで十分です。
繰り返しますが、デュアックはベピオ(過酸化ベンゾイル)にダラシンT(クリンダマイシン)を加えたニキビ配合剤です。
回数はダラシン(1日2回)に合わせるのではなく、ベピオ(1日1回)に合わせなくてはなりません。
デュアックの使い方4:量は少しずつ増やす
デュアックはニキビの上はもちろん、ニキビができやすい周辺にもベターっと使います。
このようにです。
出典:デュアック患者様用説明資料
ただし、いきなり顔全体に使ってはいけません。
なぜなら、顔がパンパンに腫れて痛い目に合うことがあるからです。
最悪の場合、顔が赤みでひどいことになるよ。
ニキビを治したくて、キレイになりたくて薬を使ったのに、真っ赤になってしまってはシャレになりませんよね。
デュアックの使い始め約1カ月は、日焼けしたようなヒリヒリ感が強いです。
デュアックはニキビの上に使って様子を見ながら量を増やし、ニキビ周辺に広げていくのが正しい使い方です。
『7つのニキビ薬は この順番で こういう塗り方をするとパーフェクト!』
デュアックの使い方5:長期使用はダメ
デュアックは抗生物質(ダラシン)を配合しているため、12週間を超える長期使用には向きません。
抗生物質を使い続けると、耐性菌が増えるリスクがあるからです。
そしてあるとき、その抗生物質は効かなくなります。
『デュアックの3つの効果 ベピオ/ダラシンと比較すると意外な事実が!』
デュアックの使い方6:ベピオとの使い分け
デュアックとベピオは、こう使い分けるのがベターです。
- 赤ニキビが強い期間 → デュアック
- 赤ニキビの消失後 → ベピオ
ただ、使うタイミングの違うベピオとダラシンの配合剤デュアックは、本当は使いにくいニキビ薬です。
今日のニキビ治療は、このように行われているからです。
- 赤ニキビの治療初期は、アクアチム、ダラシン、ゼビアックスなどの抗生物質とディフェリン、ベピオなどのニキビ薬を併用して鎮静化を目指します。
- 赤ニキビが落ち着いてきたら、抗生物質を中止します。
(耐性菌を増やさないために) - ディフェリン・ベピオ・エピデュオは使い続けます。
(この3つの薬はニキビ治療の基礎薬です) - 赤ニキビが再発した場合は、アクアチム、ダラシン、ゼビアックスを併用します。
①~③と④を繰り返して、ニキビの根絶を目指します。
『ニキビケアの順番(ベピオ/ディフェリン/デュアック/エピデュオ/ヒルドイド/化粧水/乳液/日焼け止め)』
デュアックの使い方のまとめ
デュアックはずっと使い続けるニキビ薬ではないよ。
(12週間以上の長期使用はダメ)
その理由は、ベピオゲルとダラシンTゲルの配合剤で、抗生物質が使われているからだったね。
使い始めはニキビ上に塗って、少しずつ周辺に塗り広げるのがセオリーだよ。
さもないと、後で痛い目を見るかも…ね。