プロペトと白色ワセリンの違いはこれ!市販も色々あるけど何が違うの?

どのワセリンかいいか悩む女性 ワセリン
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プロペト白色ワセリンは、処方薬もしくは市販薬としていろいろな目的で使われています。

  • 保湿
  • 皮膚の保護
  • ステロイドとの混合
  • ヒルドイドとの混合

 

乾燥肌で悩んでいる方なら、一度は聞いたり使ったことがあるのではないでしょうか?

プロペトと白色ワセリンは、どれも日本薬局方(医薬品の性質、純度、常用量などを定めたルールブック)にある黄色ワセリンをベースに作られています。

主な違いは、色、純度、使用感(塗り心地)、満足感などです。

黄色ワセリン

黄色ワセリンの軟膏色

黄色ワセリンを上から見た画

 

黄色ワセリン石油の成分(パラフィン基原油)から精製され作られています。

 

石油の成分!?

 

肌に悪そうですが、精製の過程で石油不純物はほとんど除去されています。

しかし、わずかな不純物を含み、かぶれなどの副作用を起こす確率はゼロではありません。
不純物の種類

  • 硫黄化合物
  • 窒素化合物
  • 金属化合物
  • 芳香族炭化水素
  • 不飽和炭化水素など

白色ワセリン

白色ワセリンの軟膏色

白色ワセリンを上から見た画

 

白色ワセリンは黄色ワセリンを脱色したワセリンです。違いは色です。

白色ワセリンとは、通常日本薬局方の白色ワセリンを指します。
(例外もあり)

日本薬局方の白色ワセリン
1g中 日局白色ワセリン 1g含有

(日本薬局方の白色ワセリンの基準を知りたい方は、日局白色ワセリンの「ワ行」をどうぞ)

 

白色ワセリンは「黄色ワセリンから不純物を除いたワセリン」と思っている方もいますが、白色ワセリンと黄色ワセリンの不純物量は同程度です。

白色ワセリンと黄色ワセリンの違いはです。
(ワセリンの色がより白色(透明)に近づく)

さらに、白色ワセリンにサリチル酸を混ぜると、皮膚をやわらかくする作用のあるサリチル酸ワセリンができあがります。

サリチル酸ワセリンの かかとひび割れに効く使い方!市販はある?

 

塗り心地の面では黄色ワセリンと違いはなく、ベトベト(べたべた?)しています。

また、白色ワセリンは紫外線(光)や熱による酸化が起こります。

使っている間に自然に黄色くなっていきますが、普通に使うには問題ありません。

プロペトと白色ワセリンの違い

プロペトの軟膏色

プロペトを上から見た画

 

プロペトは白色ワセリンから不純物をさらに精製し、純度を高めた白色ワセリンです。
(夾雑有機酸類が白色ワセリンの約1/10)

プロペトも色はやや黄色かかっていますが、より白色に近いです。

 

プロペトと白色ワセリンとの大きな違いは、プロペトは目に使う軟膏基剤として使えることです。プロペトはそれくらい純度が高い白色ワセリンなのです。

そして、皮膚科ではステロイドやヒルドイド混合して使われるケースも多いです。

ぜひ、確かめてください!ヒルドイド・プロペト(ワセリン)・混合薬

 

ただし、ステロイドにヒルドイドやプロペトを混合しても、ステロイドの強さが弱くなるわけではありません。

ステロイドが怖い!ヒルドイドやワセリンで薄めると強さも弱くなる?

 

また、プロペトは白色ワセリンより純度が高いため、独特のベトベト感が少なくなっています。
(粘度が低い→ベトベトしてない)

プロペトと白色ワセリンの粘度(べとべと感)の比較

出典:丸石HP

 

プロペトは持ち運びに便利なチューブタイプもあります。

プロペトチューブタイプ

(プロペトの市販は後で解説)
(2017年10月、200gのプロペトも発売)

サンホワイトは市販のみ

最高級のワセリン「サンホワイト」を無視するわけにもいきません。

タイトルの趣旨からそれますが、少し解説します。

 

サンホワイト(サンホワイトP-1)は白色ワセリンから不純物をさらに精製し、純度を高めた香料、着色料、保存料無添加の究極の白色ワセリンです。

サンホワイト

 

ただし、プロペトと白色ワセリンと違い、病院で処方することができません。

その理由とサンホワイトの詳細はこちらで解説しています。

サンホワイトは純度で勝負!プロペト/白色ワセリンとの違いは何?

白色ワセリンの市販

  • 日局白色ワセリン
  • 日本薬局方 白色ワセリン

商品に下線の記載がある白色ワセリンの市販は、どのメーカーも同じ基準を満たしたワセリンです。

 

しかし、

  • 白色ワセリン
  • ワセリン
  • ヴァセリン(Vaselin)

と記載されている白色ワセリンの市販は、塗り心地や色などがメーカーによって違います。

特にヴァセリン(Vaselin)の色はかなり黄色かかっています。白色ワセリンではなく黄色ワセリンよりです。

プロペトの市販

プロペトの市販にはプロペトホームがあります。

市販用のプロペトホームと病院用のプロペトは、パッケージが違うだけです。中身の白色ワセリンは同じモノを使っています。

ワセリン(プロペト)の効果で顔がプルン!美容美肌にはこう使おう

白色ワセリン、プロペトホームの市販価格

2018年5月現在のアマゾンの値段
(リンクをクリックすると最新の値段を調べられます)

市販薬 白色ワセリン プロペトホーム
写真 白色ワセリン(大洋製薬) プロペトホーム
メーカー 大洋製薬 丸石製薬
用量(g) 500 100
値段(円) 960 960
1gあたりの値段 1.92 9.6

 

1gあたりの値段は白色ワセリンが抜群に安いです。

プロペトホームはチューブタイプのみ市販されています。

プロペトホームは携帯するのにはいいですが、値段を比べてしまうと約5倍「ん~」と悩んでしまいますね。

白色ワセリンを買って百均の小さなケースで小分けして使うのが、一番お得なワセリンの利用方法でしょう。

万能すぎる!白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの使い方7選

まとめ

  • 白色ワセリンとプロペトは日本薬局方の黄色ワセリンをベースに作られている。
  • 白色ワセリンは、黄色ワセリンを脱色したワセリン。
  • プロペトは、白色ワセリンから不純物をさらに精製し、純度を高めた白色ワセリン。
  • 黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペトは健康保険が使えるが、サンホワイトは健康保険が使えない。
  • 白色ワセリンのおすすめ市販はニーズで違う。

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