乾燥肌にヒルドイド、白色ワセリン(プロペト)、混合薬 どれを選ぶ?併用と順番は?

スポンサーリンク
スマホで乾燥肌対策発見

ヒルドイドは乾燥肌、アトピー肌の方を中心に使用される保湿剤です。

そして、ヒルドイドとならぶ乾燥肌対策で有名な保湿剤にプロペトがあります。

ヒルドイドとプロペトは同じような保湿効果があり、同じように乾燥肌に使っている方も多いと思います。

しかし、ヒルドイドとプロペトは違う性質を持つ保湿剤です。

  • ヒルドイドの保湿効果は直接効果で、モイスチャー効果です。
    (水分を肌にとどまらせて乾燥肌を改善)
  • プロペトの保湿効果は間接的効果で、エモリエント効果です。
    (肌の水分の蒸発を抑えて乾燥肌を改善)

※プロペト(白色ワセリン)は厳密には保湿剤ではなく皮膚保護剤で、薬理作用はありません。

スポンサーリンク

乾燥肌対策1:ヒルドイド

ヒルドイドは4種類あり、保湿に使用されるのはヒルドイドソフト軟膏、ローション、クリームです。

ヒルドイドのゲル、クリーム、ソフト軟膏、ローション

保湿に使うヒルドイドは3種類ありますが、どれも一長一短です。顔に使うのを例に挙げて、ヒルドイドの性質の違いを解説します。ビーソフテンローションも少し触れます。

ヒルドイドのモイスチャー効果

ヒルドイドはアンチエイジングクリーム(美容クリーム)としてネットで盛り上がっています。

その理由は、保湿効果があるためでしょう。

ヒルドイドの保湿効果は、モイスチャー効果です。

モイスチャー効果とは、血流量を増やして乾燥したカサカサ肌の水分保持力を高める保湿効果です。

ヒルドイドはモイスチャー効果で乾燥肌にアプローチして、肌のバリア機能を改善します。

乾燥肌のバリア機能改善イメージ

乾燥肌のバリア機能改善イメージ

出典:マルホHP

ネットではアンチエイジングクリームとして話題のヒルドイド。ヒルドイドは保湿効果にすぐれ、顔、首、全身に使えます。塗り方、量、回数を守ればもっと効果を引き出せます。

ヒルドイドの成分:ヘパリン類似物質

ヒルドイドの主成分は、ヘパリノイドといわれるヘパリン類似物質です。

ヘパリンは血液が固まるのを抑える働きがある物質です。
ヘパリン類似物質とは、そのヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っている成分です。

そのため、出血しやすい方や出血しやすい場所はヒルドイドが使えません。

ヒルドイドの使い方(塗り方)

ヒルドイドは乾燥肌にすりこむように塗ると、薬の吸収量が増え、保湿効果がより得られるといわれています。

ただし、乾燥したカサカサ肌にすりこみすぎるとかゆみなどの副作用が出る場合がありますので、ほどほどにすりこみます。

乾燥肌対策2
白色ワセリン(プロペト)

白色ワセリンのエモリエント効果

白色ワセリンは乾燥したカサカサ肌に塗ると表面にとどまり、乾燥肌はフタをされた状態のようになります。

肌の外に蒸発しようとする水分は、油脂性の白色ワセリンによって肌の中に戻ります。

白色ワセリン(プロペト)が水分を皮膚に閉じ込める

白色ワセリンの保湿効果は、水と油は混ざりあわない性質を使った間接的保湿効果です。

肌を保護して水分の蒸発を防ぐ効果をエモリエント効果といいます。

白色ワセリンはエモリエント効果で乾燥肌にアプローチします。

白色ワセリン≒プロペト

白色ワセリンの純度を高めたワセリンがプロペトです。

白色ワセリンとプロペト

プロペトは直接の保湿効果がありませんが、間接的に保湿効果を発揮します。プロペトは白色ワセリンより軟らかく、粘り気が少なく、塗りのばしやすいのが特徴です。

ヒルドイドの健康保険の上限

ヒルドイドや白色ワセリン(プロペト)を使っている乾燥肌の方は、朝と入浴後の乾燥肌対策が欠かせません。

しかし、ヒルドイドは値段の安い薬ではありません。

ヒルドイドソフト軟膏(1本25g)の値段

(ヒルドイドソフト軟膏0.3%:23.7円/g)
(3割負担で1本約180円)

皮膚科で処方されるヒルドイドは健康保険が使えますが、健康保険で使える量が都道府県によって違います
(健康保険で使えるヒルドイドの量に月単位で上限がある)

乾燥肌の方が多くの保湿剤を使えるようにと考えだされたのが、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合薬です。

ヒルドイドのジェネリックの使用もOKです。

ヒルドイドとジェネリック ビーソフテンは、ヘパリン類似物質を有効成分とする有名な保湿剤です。効果は同等ですが、添加物成分が違うため塗り心地に違いがあります。
ヘパリン類似物質油性クリームもヒルドイドソフト軟膏に次ぐ人気の保湿剤です。値段もヒルドイドの半額以下のため、費用をあまり気にすることなくたっぷり使えます。

乾燥肌対策3
ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合薬

ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合薬

ヒルドイドとプロペトは違う性質を持つ保湿剤ですので、混合で相乗効果塗る手間の軽減が期待できます。

単独と混合の保湿効果の違い

あくまで一般論ですが、

ステロイド軟膏(ほとんどが油脂性基剤)と、ヒルドイドソフト軟膏のような油脂性ベースクリーム(W/O型)の保湿剤を混合すると、肌への浸透力が上がることが知られています。

白色ワセリン(プロペト)とヒルドイド混合で浸透力が上がる

ヒルドイドソフト軟膏は強力な保湿効果とリーズナブルな価格のため、ネットでは美容クリームとして紹介されています。気持ちは分からなくもありませんが、ヒルドイドソフト軟膏は保湿剤です。

白色ワセリン(プロペト)は油脂性基剤そのものです。

ヒルドイドソフト軟膏と白色ワセリン(プロペト)を混合すると、

肌への浸透力が上がり、ヒルドイド、白色ワセリン(プロペト)の単独使用と比較すると相乗効果が期待できます。

白色ワセリン、プロペト、サンホワイトは、どれも日本薬局方の黄色ワセリンをベースに作られています。主な違いは、色、純度、塗り心地、満足感、保険使用の有無などです。

塗る手間の軽減

乾燥肌の方は、ヒルドイドや白色ワセリン(プロペト)などの保湿剤を全身のカサカサ肌に塗る場合が多いです。

全身のカサカサ肌に保湿剤を塗る場合は、1回の塗布ですら時間がかかります。

それを毎日数回行うと思えば、たいへんな作業です。

1日2回保湿剤を塗布するように医師から指示があった場合でも、1週間経てば1日1回しか塗らなくなっている。

そのようなことも十分に考えられます。

【混合動画有】皮膚科に行くとプラスチック容器に入った塗り薬を渡されることがあると思います。そこにはたいてい混合軟膏が入っています。しかし、軟膏の混合にはメリットとデメリットがあります。

ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の併用と順番

それでも、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)は混合ではなく併用される場合もあります。

ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)を併用するときの塗る順番のルールはありません。

しかし、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の保湿効果を考えるとき

  1. ヒルドイドを先に塗って、血流量を増やして乾燥肌の水分保持力を高め
  2. その後に白色ワセリン(プロペト)を塗り、乾燥肌を保護して水分の蒸発を防ぐ

ヒルドイド→白色ワセリン(プロペト)の順番に塗るのが理にかなっていると考えます。

洗顔から化粧までに順番があるように、ニキビ薬(ベピオ/ディフェリン/デュアック/エピデュオ/ダラシン/アクアチム/ゼビアックス)と保湿剤(ヒルドイド)の順番にもルールがあります。

カサカサしたかかとのひび割れに

多くの女性を悩ませている足トラブルに「かかとひび割れ」があります。かかとの角質ケアの塗り薬はケラチナミン・ウレパールが有名ですが、皮膚科ではサリチル酸ワセリンを使うことが多いです。
ザーネ軟膏とクリームは同じメーカーが作っていますが成分が違います。誤解を生むので名前を変更してほしいくらいです。ユベラ軟膏やケラチナミンクリームとの違いも解説します。

まとめ

  1. ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の、乾燥肌へのアプローチは違う
  2. ヒルドイドの保湿効果は直接効果で、モイスチャー効果
  3. 白色ワセリン(プロペト)の保湿効果は間接的効果で、エモリエント効果
  4. 健康保険で使えるヒルドイドの量には、月単位で上限がある
  5. そこで、考え出されたのがヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合
  6. それでも、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)は単独で併用される場合もある
  7. ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の塗る順番のルールはないが、
    保湿効果の違いを考えると、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の順番で塗るのが理にかなっている