ディレグラの強さが増す飲み方は食前食後?花粉症に効かないときは?

ディレグラ配合錠
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鼻アレルギー診療ガイドラインが2016年に更新され、中等症以上の鼻閉(鼻づまり)症状に対する選択肢のひとつとして、ディレグラの記載がありました。

そのため、2017年の花粉症シーズンからは、鼻づまりでディレグラにお世話になる方も増えると思います。

本記事はそんなディレグラ初心者の方を対象とした記事です。

 

多くの薬は食後に飲むのが普通ですが、ディレグラは食後には飲みません。その理由は本文中にあります。

ディレグラは花粉症の鼻づまり改善効果が強いですが、それでも効かない方のための代替薬も提案します。

ディレグラの成分

花粉症の方にとって、アレグラは超が付くほどメデャーな花粉症薬です。

アレグラは、ほとんど眠気が弱いジワーっと効く花粉症薬ですよね。

眠くならないアレグラ(フェキソフェナジン)は花粉症予防にピッタリ!

 

ディレグラはアレグラの成分「フェキソフェナジン」に「プソイドエフェドリン」をプラスした配合剤で、花粉症の鼻づまりに強い効果を発揮します。

ディレグラ=アレグラ+プソイドエフェドリン

ディレグラの強さの秘密

ディグラの強さの秘密は、アレグラ(フェキソフェナジン)とプソイドエフェドリンの相乗効果にあります。

ディレグラの強さの秘密

 

2種類の成分が配合されたディレグラは鼻水鼻づまりに効きます。

(実際はディレグラは花粉症の鼻づまりに対する効果が強いため、他の抗ヒスタミン薬では効かない鼻づまりに使う場合が多い)

アレグラ(フェキソフェナジン)の効果

ディレグラの構成成分のひとつであるフェキソフェナジンは、第2世代抗ヒスタミン薬です。

花粉症の鼻水くしゃみに効果を発揮します。

第2世代抗ヒスタミン薬
アレグラ、アレロック、ザイザル、デザレックス、ビラノア、タリオン、クラリチンなど

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しかしながら、アレグラの鼻づまり効果は弱く、気持ち程度です。

花粉症の鼻づまりに効果が強いのは、キプレス・シングレアです。

プソイドエフェドリンの効果

ディレグラの構成成分のひとつであるプソイドエフェドリンは、交感神経を刺激して血管を収縮します。(α-受容体刺激作用)

ディレグラは鼻の血管を強く収縮するため、花粉症の鼻づまり(鼻閉)、充血、腫れに強い効果を発揮します。

ディレグラの強さが増す飲み方1 1回2錠しっかり飲む

ディレグラは大きく飲みにくいです。
(長径17.5mm、短径7.8mm)

ディレグラは大きいですが、1回2錠、1日2回飲まないと十分な強さを引き出せません。

 

ディレグラ愛用者はもっと小さい錠剤を1回1錠で飲めるようにしてよ。と思っている方も多いと思います。

しかし、ディレグラはプソイドエフェドリンを含むため錠剤の小型化ができませんでした。

プソイドエフェドリンは、配合割合が全量の10%を超えると覚せい剤原料に指定されるからです。

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ディレグラの強さが増す飲み方2 食後でなく空腹時(食前)に飲む

ディレグラは12歳以上から飲めます。1回2錠を朝夕の空腹時に飲みます。

ディレグラは食後ではなく、空腹時(食前)に飲むのがポイントです。

なぜなら、ディレグラのプソイドエフェドリンは食事による影響を受けませんが、アレグラの成分(フェキソフェナジン)は食事の影響を受けるからです。

ディレグラ空腹時(食前)、食後の効果の差

 

このように、ディレグラを食後に飲むと、フェキソフェナジンの血中濃度は空腹時服用と比べて低くなり、ディレグラは(理論上)1/3程度の効果しか発揮しなくなります。

同様の理由で、アレグラも空腹時に飲んだほうが、食後に飲むより効果が期待できます。

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ディレグラは長期服用NG

ディレグラは長期服用する花粉症薬ではありません。

花粉症の鼻づまり(鼻閉)症状が治まってきたら、ディレグラは減量する。
または、アレグラ、ザイザルアレロックなどの抗ヒスタミン薬に変更すべきです。

なぜなら、ディレグラは臨床試験は2週間で実施されているため、長期服用では臨床試験では見えなかった副作用が起こる可能性があるからです。

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ディレグラが効かないときは

先に解説した通り、ディレグラはアレグラ、ザイザル、アレロックなどの抗ヒスタミン薬を飲んでも、鼻づまりに効かなかった方が服用する花粉症薬です。

しかし、アレロックを除く抗ヒスタミン薬はもともと鼻づまりには強い効果が期待できません。

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ですので、ディレグラを飲む前に、抗ヒスタミン薬に抗ロイコトリエン薬をプラスして、鼻づまりに効かないかを試すべきです。

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それでも効かない場合にのみ、抗ヒスタミン薬+抗ロイコトリエン薬にディレグラを(長期服用に気を付けて)プラスします。

これだけの花粉症薬を飲んでも効かないときは、2つの選択肢があります。

1.セレスタミンに変更

セレスタミンは花粉症に最強に効きます。

セレスタミンは小児用シロップで有名なポララミンの成分クロルフェニラミンに、軟膏、目薬などで有名なリンデロンの成分ベタメタゾンをプラスした配合剤です。

1回の服用でも効果を実感できる強さがセレスタミンにはあります。

ただし、セレスタミンもディレグラと同様に長期服用には向きません。

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2.鼻づまり点鼻薬を検討

トラマゾリン(旧名称トーク)、プリビナ、コールタイジンなどの鼻づまり点鼻薬(点鼻用血管収縮薬)は、鼻づまりに強い効果と即効性を兼ね備えています。

しかしながら、使いすぎはダメです。

点鼻薬に依存したり、効果が弱くなることがあるからです。

鼻づまり点鼻薬は、どうしても他の花粉症薬が効かない、ツライ!というときにのみ使いましょうね。

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ディレグラの市販

ディレグラと同処方の市販はありませんが、プソイドエフェドリンを含む薬は市販されています。

しかし、プソイドエフェドリン市販の自己判断で使うことは、勇気がいります。

市販薬は簡単に手に入りるため、長期服用してしまう危険性があるからです。

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ディレグラはドーピング違反

ディレグラはプソイドエフェドリンを含むため、ドーピング違反になります。

エフェドリンは多量服用で精神を高揚させ、血流を増加させるためです。

スポーツ選手はドーピング違反に注意して花粉症薬を選ばなくてはなりません。

うっかりでは済まされないドーピングの厳しさはこちらを参照しよう。

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まとめ

  • ディレグラの強さの秘密は「アレグラ+プソイドエフェドリン」の配合剤であること
  • ディレグラは花粉症などの鼻づまりに強い効果がある
  • ディレグラは食事の影響を受ける。1日2回空腹時(食前)に1回2錠飲む
  • ディレグラは長期服用には向かない
  • ディレグラが効かないときは、セレスタミン、鼻づまり点鼻薬を検討
  • ディレグラの市販はないが、プソイドエフェドリンを主成分とする市販はある

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