ヒルドイドローションは女性の保湿アイテムのようなイメージがありますが、赤ちゃんから高齢者まで安心して使える保湿剤です。
なぜなら、副作用らしき副作用がほとんどなく、安全性の高さが証明されているからです。
ほとんどの赤ちゃんが一度は経験する乳児湿疹にも安心して使えますが、使い方をまちがえると乳児湿疹は悪化するケースもあります。
「ヒルドイドローションの赤ちゃんへの使い方」を中心に解説します。
赤ちゃんと乳児湿疹
乳児湿疹とは、1歳までの赤ちゃんのほとんどが経験する肌荒れ症状のことです。
ですので、乳児湿疹の原因はいろいろあります。
- 肌への刺激
- 肌の乾燥
- 肌の皮脂分泌が多い
- 毛穴がつまる
乳児湿疹を予防するためには、保湿剤を使った保湿や石鹸で清潔にすることが基本ですが、赤ちゃんの肌は薄くデリケートで奥が深いです。
例えば、毛穴がつまってできたニキビのような乳児湿疹にヒルドイドローションを使うと、余計に毛穴がつまり悪化させることがあります。
反対に、乾燥タイプの乳児湿疹を石鹸で洗いすぎると、皮脂が落ちて乾燥が悪化する場合があります。
ヒルドイドローションの保湿効果
ヒルドイドローションは25g(左)と50g(右)の2種類です。
ヒルドイドローションで顔がうるおうのは、保湿成分ヘパリン類似物質のおかげです。
ヘパリン類似物質は肌のバリア機能を改善したり、肌の水分を閉じ込めるモイスチャライザー効果が期待できます。
バリア機能とは、外からの異物をはねのけ、中からの水分を逃がさないよう閉じ込める機能のことです。
ヒルドイドローションを使うと、バリア機能が維持できるようになるので、肌から水分が逃げなくなり、赤ちゃん本来のモチモチっとした顔を取り戻せます。
『ヒルドイドローションの効能効果はコレ!だから顔もぷるっぷるに』
ヒルドイドローションの使い方
ヒルドイドローションはすりこむように塗るとよいといわれていますが、赤ちゃんの肌の状態によっては湿疹を悪化させることがあります。
赤ちゃんに薬を使うときは、刺激しないようにやさしく塗るのが基本であることを忘れないでください。
塗る量
赤ちゃんの顔全体にヒルドイドローションを使う場合、1円玉大の半分程度の大きさが目安です。
この量の半分量からスタートして、乳児湿疹の様子を見ながら増減します。
塗る回数
1日1回たっぷり使うよりは、1日2回適量を使うのをおすすめします。
なぜなら、1日1回と2回塗ったときの効果の違いを比較したデータがあるからです。
出典:マルホHP(改変)
- 1日1回ヒルドイドを塗った場合は、使う量を増やしてもうるおいに差はありません
- ヒルドイドは1日1回より2回塗ったほうがうるおいます
使うタイミング
ヒルドイドローションを使うタイミングは朝と入浴後をおすすめします。
なぜなら、入浴後はもともと水分を含んでいるため、保湿して水分を閉じ込めるにはいいタイミングだからです。
入浴1分後と60分後の保湿効果の違い
(ヒルドイド塗布2週間後)
出典:マルホHP
乳児湿疹への使い方
- 石鹸で赤ちゃんの顔を軽く洗顔します。
乳児湿疹が強いようであれば、お湯で洗い流すだけでも十分です。 - 1円玉半分くらいの量(約0.25g)のヒルドイドローションを手の平に取ります
- おでこ、ほお、鼻、あごなどに点々と使います
- 顔全体にやさしく円を描くように、クルクルっと塗り伸ばします。
このとき、あまり顔をこすらずやさしく塗り広げるのがポイントです - 目と口のまわりは、入らないように気を付けて塗り伸ばします
- 耳の後ろも忘れずに塗ります
『ヒルドイドローションで顔にうるおい100%!使い方をホンキで解説』
ヒルドイドローションの副作用
ヒルドイドローションは、承認時の段階では副作用の報告がありませんでしたが、皮膚の刺激感、皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹などの副作用が起こるケースがあります。
ただし、これらの症状はヘパリン類似物質が原因ではなく、添加物が原因である場合がほとんどです。
(化粧品は添加物が多いため、なぜか肌に合わない荒れてしまう商品もありますよね)
『ヒルドイドに副作用はない?合わないときはジェネリックに変えてみよう』
そのため、ヒルドイドローションが顔に合わないという方は、添加物の違うヒルドイドソフト軟膏/クリーム/フォームやヒルドイドのジェネリック「ビーソフテンローション」に変更すると解決するかもしれません。
『ヒルドイドを顔に!ソフト軟膏、クリーム、ローション、フォーム ベストはどれ?』
『まだ知らないの?ビーソフテンローションは化粧水代わりにならないよ』
まとめ
- 乳児湿疹は1歳までの赤ちゃんのほとんどが経験する肌荒れ症状の総称
- 乳児湿疹は保湿が基本ではあるが、肌の状態によってはヒルドイドローションで悪化することもある
- ヒルドイドローションを赤ちゃんの顔全体に使う場合、1日2回朝と入浴後に、1円玉半分くらいの量を使うのが目安
- ヒルドイドローションとの相性が良くないときは(副作用がでるときは)、ヒルドイドフォームやビーソフテンローションを試してみよう
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