ヒルドイドとジェネリック ビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違いは値段だけ?

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アンチエイジングクリームや化粧水より安くて効果があるとネットで話題のヒルドイド。

ヒルドイドにはジェネリックがあり、ビーソフテンもしくはヘパリン類似物質という名前で販売されています。

「ビーソフテン」は独自名称のため、将来的には「ヘパリン類似物質○○」と言うジェネリック名称に変更になるでしょうが、現在両方の名前のジェネリックが混在しています。

ジェネリック名称の付け方

  • 一般名(成分名)+規格+「メーカー名」
  • ヘパリン類似物質スプレー0.3%「日医工」
  • ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「アメル」

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)はヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は生物学的に同等です。

ジェネリックと先発は値段(価格)の違いに注目されがちですが、塗り薬には内服薬にはない「塗り心地」の違いがあります。

その塗り心地の違いは、使っている基剤(添加物)で決まります。

※本記事は持田製薬と日医工のジェネリックを例にして解説しています。

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ヒルドイドとジェネリックの値段の違い

表の左:先発
表の右:ジェネリック

ヒルドイドソフト軟膏 ヘパリン類似物質油性クリーム
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
ヒルドイドクリーム25g ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドローション ビーソフテンローション
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドなし ヘパリン類似物質外用スプレー
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
先発なし ヘパリン類似物質外用スプレーとヘパリン類似物質外用泡状スプレー
薬価:16.5円
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル (ヘパリン類似物質ゲル)
薬価:13.6円 薬価:6.3円

※ヒルドイドクリームは20g→25gチューブに変更(2017年10月)

薬価とは、塗り薬では1g(1mL)あたりの薬の値段をさします。

例えば、ビーソフテンローション50gの値段=薬価9円×50g=450円です。

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ヒルドイドとジェネリック(ビーソフテン/ヘパリン類似物質)
添加物成分の違い

ヒルドイドとジェネリックの違いは塗り心地です。

そして、塗り心地は添加物成分の違いから起こります。

有効成分と添加物成分

添加物成分とは、薬の有効成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)などのことで、広い意味で基剤と呼ばれています。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、0.3%が有効成分で、残りの99.7%は添加物成分です。

ヒルドイドやビーソフテン(ヘパリン類似物質)が基剤に溶けている

塗り薬の塗り心地や安定性を決める添加物成分の選択は、有効成分の選択と同じくらい重要です。

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ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの添加物成分の違い

ヒルドイドソフト軟膏 ヘパリン類似物質油性クリーム
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)
1本価格:約600円 1本価格:約225円

ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの添加物成分の違いは、セラシミツロウの有無です。

  • ヒルドイドソフト軟膏:セラシミツロウあり
  • ジェネリック:セラシミツロウなし

ヒルドイドのメーカー曰く、吸着感と安定性の向上のためにヒルドイドソフト軟膏にセラシミツロウを添加しているそうです。

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塗り心地は好き嫌いがありますが、ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏より伸びがよくべったりしません。

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ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームの添加物成分の違い

ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
ヒルドイドクリーム25g ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
1本価格:約600円 1本価格:225円

ヒルドイドクリーム
グリセリン、ステアリン酸、水酸化カリウム、白色ワセリン、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物、ミリスチルアルコール、チモール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、イソプロパノール
ビーソフテンクリーム
セタノール、ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸マクロゴール、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、D-ソルビトール

※ヒルドイドクリームの変な臭い?の添加物成分チモールは削除され、顔への塗布がしやすくなりました(2017年10月)。

ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームは全く違うの添加物成分を使用しています。

これだけ違うと、先発とジェネリックでは効果が同等とはいえ、違う薬といわざるをえません。

ビーソフテンクリームはヒルドイドクリームより伸びがいい感じです。

ヒルドイドローションとビーソフテンローションの添加物成分の違い

ヒルドイドローション ビーソフテンローション
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
1本価格:約600円 1本価格:450円

ヒルドイドローションとビーソフテンローションは、添加物成分を見なくても、薬の外見のみで全く別の薬であることがわかると思います。

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ヒルドイドローションを腕に塗る

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ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の感覚的な効果の違い

ヒルドイド(ビーソフテン/ヘパリン類似物質)軟膏、クリーム、ローション。

同じ量同じところ同じ回数だけ塗れば、保湿剤としての効果は理論上同じです。

しかし、塗った後のしっとり感などが感覚的な違いがあるため、保湿剤としての効果にも違いがあるように思えて仕方ありません。

ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果の主観的な順番は次の通りです。

  1. ヒルドイドソフト軟膏
  2. ヘパリン類似物質油性クリーム
  3. ヒルドイドクリーム
  4. ビーソフテンクリーム
  5. ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
  6. ヒルドイドローション
  7. ビーソフテンローション
    ヘパリン類似物質外用スプレー

ヒルドイドソフト軟膏は、正式には軟膏ではなくクリームですが、油性成分ベースのクリームのため、肌の上にのっている感覚が持続します。

ビーソフテンローションはサラっとして塗り心地は一番です。

すぐに乾くため保湿剤としての効果の満足度は低いですが、顔やニキビ顔に使うならば、ビーソフテンローションのさっぱり感はおすすめです。

ビーソフテンローションとそっくりな市販薬もあります。

※「季節ごとのヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の使い分け」は加筆してこちらへ移動しました。

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ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーの違い

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーは、ボトルや塗り心地が違いますが、入っている液剤は添加物成分も含めて全く同じです。

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレー

ビーソフテンローションとヘパリン類似物質外用スプレーの違いは2点です。

  1. スプレーボトルに入っているか
  2. 薬価
    (ローション:  9.0円/mL)
    (スプレー :16.5円/mL)

スプレーボトルかどうかで、かなり値段の違いがあります。

ヘパリン類似物質外用スプレーは、スプレーボトルに入っているというだけで、薬価がビーソフテンローションの1.8倍で、かなり割高です。

 メーカーは推奨していませんが、ヘパリン類似物質外用スプレーにビーソフテンローションを詰め替えての使用もできなくはありません。
(衛生上好ましくありません)

ヒルドイドの新ジェネリック、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが2016年12月9日に発売されました。

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まとめ

  1. ビーソフテン(ヘパリン類似物質)はヒルドイドのジェネリックのため、保湿剤としての効果は生物学的に同等だが、塗り心地に違いがある
  2. ヒルドイドとジェネリックの塗り心地が違う原因は、使っている添加物成分の違い
  3. ヒルドイドとジェネリックでは、塗った後のしっとり具合などが感覚的に違いがあるため、保湿剤としての効果には違いがあるように感じてしまう
  4. ヒルドイドとジェネリックの違いは値段だけではない

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番外編
ヒルドイド VS ジェネリック
保湿効果の違い

ビーソフテン(ヘパリン類似物質)は、ヒルドイドのジェネリックですので、保湿剤としての効果は同等です。

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しかし、医師・薬剤師の中には、ヒルドイドとビーソフテン(ヘパリン類似物質)の保湿剤としての効果を比較すると、ヒルドイドの方が勝るという意見もあります。

日本皮膚科学会雑誌(2012年)に先発(ヒルドイド)とジェネリック(ヘパリン類似物質)を比較した論文が掲載されていました。

おそらく、この論文の影響かと思います。

論文を要約すると

皮膚を乾燥させた状態の5人に同じ量のヒルドイド、ヘパリン類似物質(ジェネリック)を1日2回10日間塗り、角層中水分量を測定する。
その結果、ヒルドイドとヘパリン類似物質(ジェネリック)では、ヒルドイドの方が水分量の増加が多く、8日後及び10日後に有意差がみられた