ビーソフテンローションを化粧水代わりに使うと 美容効果で顔がぷるん?

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ビーソフテンローションは、超有名保湿剤ヒルドイドローションのジェネリックです。

見た感じや塗り心地に違いがありますが、同じ使い方をすれば同等の保湿効果が得られます。

しかしながら、ビーソフテンローションは美白液・化粧水・美顔液扱いで紹介されている場合があります。

  • 化粧水や乳液代わりに顔に使っている
  • 化粧水よりも効果がある(うるおう)
  • ニキビにも効果がある

100歩ゆずって化粧水はOKにしましょうか?塗り心地は化粧水そっくりですから。
(↑なげやり)

でも美白は一体どこから?根拠は?

ビーソフテンローションは化粧水ではなくです。

美容愛好家の夢を壊すようで恐縮ですが、ビーソフテンローションの効果のリアルを解説します。

※ビーソフテンローションは、ヘパリン類似物質ローションの名称で販売しているメーカーもあります。

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ビーソフテンローションの成分

ビーソフテンローションの有効成分は、ヘパリノイドといわれるヘパリン類似物質です。
(ヘパリン類似物質の効果については後述)

ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)

ヘパリンは血液が固まるのを抑える働きがある物質です。

ヘパリン類似物質とは、そのヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っている成分です。

ヘパリンというだけあって、使えない場所も存在します。

(後述:ビーソフテンローションの禁忌)

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ビーソフテンローションの添加物成分

添加物成分とは、薬の有効成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)などのことで、広い意味で基剤といいます。

基剤の解説はこちらをチェック!
塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける』

少し驚くかもしれませんが、塗り薬の成分のほとんどは添加物成分です。

例えば、ビーソフテンローション(ヒルドイドローション)は0.3%が有効成分で、残りの99.7%は添加物成分です。

ヒルドイドやビーソフテンの構成成分

塗り薬の塗り心地や安定性を決めるのが添加物成分です。

ビーソフテンローション ヒルドイドローション
カルボキシビニルポリマー
ヒプロメロース
PPG
1,3-ブチレングリコール
グリセリン
トリエタノールアミン
パラオキシ安息香酸メチル
パラオキシ安息香酸プロピル
グリセリン
白色ワセリン
スクワラン
セタノール
還元ラノリン
セトマクロゴール1000
モノステアリン酸グリセリン
パラオキシ安息香酸エチル
パラオキシ安息香酸プロピル
カルボキシビニルポリマー
ジイソプロパノールアミン

PPG:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール

クドい解説になりしたが、ヒルドイドローションとビーソフテンローションは、添加物成分を見なくても、薬の外見のみで全く別の薬であることがわかりますね。

ヒルドイドローションは、粘度のある乳液状です。

ヒルドイドローションを手の平に出す

ヒルドイドローションを腕に塗る

一方、ビーソフテンローションは、無臭のサラッとした液状です。

ビーソフテンローションを手のひらへ出す

ビーソフテンローションを腕に塗る

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ビーソフテンローションに美容効果はない

美容愛好家の中には、ビーソフテンローションを化粧水代わりに使っている方がいます。
(詳細はこちら『ヒルドイドの価格(値段) 処方制限から保険適応外になったら』)

  • 高い化粧水よりも顔がうるおう!
  • 化粧水より安いので、たっぷり顔に使える!
    (保険で1本50g約135円!)
  • もう手放せない!

ビーソフテンローションは塗り心地が化粧水そっくりなので、代わりに使いたい気持ちもわかります。

しかし、「高い化粧水より顔がうるおい」化粧水代わりに使えるのならば、あの高い化粧水の価値とは何なのでしょうか?

(大きな声では言えませんが、化粧品の原価はしれています。値段のほとんどが広告料だったりするんですけどね。ブツブツ)

ビーソフテンローションは薬(保湿剤)であり化粧水ではありません。
美容愛好家が求める美容効果もありません。

ビーソフテンローションの保湿効果
(顔がぷるんとする理由)

ビーソフテンローションには保湿効果があります。

ビーソフテンローションの臨床成績
(皮脂欠乏症)

本剤の有効率 (最終全般改善度判定:「中等度改善」以上) は83.3%で、有用率 (有用度判定: 「有用」以上) は85.4%であった。

保湿効果とは肌のバリア機能を改善し、水分が逃げるのを抑える効果のことです。

ビーソフテンローションの保湿効果
出典:マルホHP

水分が保てれば本来のうるおいを取り戻し、顔がぷるんとします。

保湿効果と美容効果を誤解して化粧水代わりに伝ってしまうわけです。

保湿効果は次の2つの症状の改善に応用されています。

  1. 皮脂欠乏症(乾燥肌)
  2. 進行性指掌角皮症(手あれ)

泡スプレーも大人気!
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは顔もOK!使い方はこれで完璧に

ビーソフテンローションのその他の効果

ビーソフテンローションの効能効果は次のとおりです。

  • 皮脂欠乏症
  • 進行性指掌角皮症
  • 凍瘡(しもやけ)
  • 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防
  • 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患
    (注射後の硬結並びに疼痛)
  • 血栓性静脈炎 (痔核を含む)
  • 外傷 (打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸 (乳児期)

ビーソフテンローション0.3%添付文書より

血流改善効果(血行促進効果)

  • 凍瘡(しもやけ)
  • 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患

ビーソフテンローションには血流を改善する効果があります。

この効果を期待して、ヒルドイドソフト軟膏や、そのジェネリックビーソフテン油性クリームをしもやけの血流改善に処方する医師もいます。

しもやけ薬ユベラ軟膏の効果と市販 ヒルドイドとの違いは?

傷跡をキレイにする効果

  • 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防

ビーソフテンローションは、ケロイド肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる、盛り上がった傷跡をキレイにする効果があります。

ビーソフテンローションの臨床成績
(肥厚性瘢痕・ケロイド)

本剤の有効率(最終全般改善度判定「改善」以上)は54.2%で、有用率(有用度判定「有用」以上)は60.4%であった。

想像がふくらんで、ビーソフテンローションはニキビやニキビ跡に効果があるとネットで盛り上がっていますが、

ビーソフテンローションが純粋なニキビ跡に効果があるかどうかは不明です。

ビーソフテンローションと同成分を含む市販薬アットノンは、盛り上がった傷跡を治す効果を前面に打ち出したビーソフテンゲル系の塗り薬です。

詳細はこちらをチェック!
ケロイド塗り薬アットノンはニキビ跡にも効果がある?

ビーソフテンローションと化粧水・乳液の順番

ビーソフテンローションと化粧水。どの順番に塗るかは悩ましい問題です。

洗顔から化粧までの正しい順番は次の通りです。

  1. クレンジング&洗顔
  2. 化粧水
  3. 乳液
  4. ビーソフテンローション
  5. 化粧下地
  6. 化粧(メイク)

保湿剤、ニキビ薬、日焼け止め、化粧の順番はこちらをチェック!

ニキビ塗り薬・保湿剤の併用と順番のルール!

ビーソフテンローションの副作用

本家ヘパリン類似物質 ヒルドイドローションは、臨床試験では副作用が認められませんでした。

そうとはいえ、「ヒルドイドローションが合わない」という方は確実にいます。

同様に、ビーソフテンローションも副作用がゼロではありません。

  • 顔が赤くなる、腫れる
  • ニキビが悪化する
  • ヒリヒリする、かゆい

ヒルドイドの保湿効果をひきだそう!使い方と塗り方 副作用は?

ビーソフテンローションの禁忌
(使えない場所)

ビーソフテンローションは、顔からつま先まで手軽に使えるイメージがあるかもしれません。

しかし、使ってはいけない場所もあります。

  1. 出血性血液疾患 (血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者
    [血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]

  2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者
    [血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]

ビーソフテンローション0.3%添付文書より

ビーソフテンローションの成分ヘパリン類似物質は、ヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っています。

そのため、出血しやすい方や出血しやすい場所はビーソフテンローションは使用できません。

まとめ

  1. ビーソフテンローション(ジェネリック)
      →化粧水に似た塗り心地
  2. ヒルドイドローション(先発)
      →乳液に似た塗り心地
  3. ビーソフテンローションの有効成分は、ヘパリン類似物質
  4. ビーソフテンローションを化粧水代わりに使っている人もいるが、期待するような美容効果はない
  5. ビーソフテンローションには3つの効果がある
    1. 保湿効果
    2. 血流改善効果
    3. 傷をキレイにする効果
  6. 化粧水とビーソフテンローションの塗る順番は、化粧水→ビーソフテン
  7. ビーソフテンローションは合わないと、赤み、かゆみなどの副作用が起こる場合がある
  8. 出血しやすい方や出血しやすい場所はビーソフテンローションを使ってはいけない