白色ワセリン、プロペト、サンホワイトは皮膚を保護する基剤ですので、直接的な効果はありません。
しかし、皮膚を保護することで、間接的にさまざまな効果が期待できます。
もっともポピュラーな使い方は、顔に使って保湿効果を得ることでしょう。
代表的なワセリンの使い方を7つ紹介します。
白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの違い
ワセリンは4種類あります。
- 黄色ワセリン
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト
まず、ワセリンのベースになっているのが黄色ワセリンです。
黄色ワセリンは石油の成分から精製して作られています。
白色ワセリンは黄色ワセリンを脱色したワセリンです。違いは色です。
プロペトは白色ワセリンから不純物を精製し、純度を高めた白色ワセリンです。
くわしくはこちらで解説しています。
『プロペトと白色ワセリンの違いはこれ!市販も色々あるけど何が違うの?』
そして、サンホワイトは白色ワセリンから不純物を精製し、さらに純度を高めた香料、着色料、保存料無添加の究極のワセリンです。
くわしくはこちらで解説しています。
『サンホワイトは純度で勝負!プロペト/ワセリンとの違いは何?』
まとめると、不純物の少なさの順番で「サンホワイト→プロペト→白色ワセリン」です。
ただし、純度のいい順番で「白色ワセリン→プロペト→サンホワイト」と値段が高くなっていきます。(値段は後で解説)
白色ワセリン、プロペト、サンホワイトは同じ仲間ですので、本記事ではこの3種類を「ワセリン」と記載します。
ワセリンの使い方1 美容美肌対策
ワセリンは皮膚保護剤の一種ですので薬理作用そのものはありませんが、皮膚をラップのように保護することで、間接的に保湿効果を発揮します。
この効果を利用して、ワセリンを美容美肌に使います。
顔にワセリンを塗ると、肌の表面にワセリンが広がりフタをした状態になります。
肌の外に蒸発しようとする水分は、油脂性のワセリンによって肌の中に戻され、水分を保持します。
顔にワセリンを使う場合、白色ワセリンではなくプロペト以上が理想です。
真剣に美容美肌にこだわりたい人は、サンホワイトをどうぞ!
美容美肌の使い方はこちらでくわしく解説中!
『プロペト(白色ワセリン)で美容美肌対策!?保湿効果、副作用 顔は?』
ワセリンの使い方2 手指のひび割れ防止 (ハンドクリーム代わり)
手指のひび割れ対策には尿素クリーム(ケラチナミン、ウレパール、パスタロン)が有名です。
『ケラチナミン(尿素クリーム)の保湿効果と副作用 ウレパールとの違いは?』
しかし、手指のささくれやひび割れの保護にも、ワセリンは一役買います。
使い方も簡単です。
手が乾燥するたびにワセリンをうすく塗るだけです。
量は少し光るくらいでいいでしょう。
ワセリンを使った手は潤って見えるので、ビジュアル的にもおすすめです。
皿洗いの前にワセリンを塗れば、ワセリンが水をはじいて手指を守ってくれます。
ワセリンの使い方3 唇の乾燥防止 (リップクリーム代わり)
冬は特に唇が乾燥します。舌で唇をなめるクセがある人はなおさらです。
唇が荒れているときは、専用のリップクリームを使う方が多いかもしれません。
しかし、このリップクリーム。すぐになくしてしまいませんか?
すると、けっこうなコストになりますよね。
白色ワセリンかプロペトを買ってきて、百均で買った小さなケースに小分けしておけば、なくしたときのダメージが減らせます。
2018年5月のアマゾンの市販価格
(リンクをクリックすると最新の値段を調べられます)
市販薬 | 白色ワセリン | プロペトホーム | サンホワイト | サンホワイトシルキー |
---|---|---|---|---|
写真 | ||||
メーカー | 大洋製薬 | 丸石製薬 | 日興リカ | 日興リカ |
用量(g) | 500 | 100 | 50 | 80 |
値段(円) | 960 | 960 | 1150 | 1675 |
1gあたりの値段 | 1.92 | 9.6 | 23 | 21 |
唇専用に使うなら、奮発してサンホワイトもアリかもしれませんね。
サンホワイトとサンホワイトシルキーの違いはこちら!
『サンホワイトは純度で勝負!プロペト/ワセリンとの違いは何?』
ワセリンの使い方4 足のかかとのひび割れ
冬は乾燥が原因で、夏はサンダルが原因で足のかかとが割れてきます。
そんなとき使いたいのが、ワセリンの仲間であるサリチル酸ワセリンです。
サリチル酸ワセリンは、その名のとおりサリチル酸とワセリンを混合して作った黄色~白色の塗り薬です。
サリチル酸ワセリンを上から見た画
サリチル酸には皮膚を溶かす角質軟化溶解作用があり、硬くなったかかとを軟らかくしてひび割れを改善します。
使い方は簡単です。
1日1回入浴後、かかとがガサガサしてひび割れしているところや白くなっている角質にしっかり塗り込みます。
さらに、朝も塗ると効果大です。
サリチル酸ワセリンの使い方はこちらでくわしく解説中!
『サリチル酸ワセリンの かかとひび割れに効く使い方!市販はある?』
ワセリンの使い方5 赤ちゃんのおむつかぶれ
赤ちゃんのおしりはプルッとしているので、トラブルには無縁のように見えます。
しかし、赤ちゃんはおむつをしているため、蒸れやすく、かぶれやすい環境が整っています。
そして、尿や便がおむつにくっつき、深刻なおむつかぶれに発展していきます。
ワセリンの使い方は簡単です。
おしりふきでおしりを拭いて乾燥させてから、おしりの穴を中心におむつがあたる場所全体にワセリンを塗るだけです。
どのワセリンも効果は同じです。
サンホワイトは美容分野では根強い人気を誇っていますが、赤ちゃんのおむつかぶれに使うにはコスト高です。
プロペトや白色ワセリンで十分でしょう。
使い方はこちらでくわしく解説中!
『【赤ちゃんのおむつかぶれ対策】ワセリン(プロペト)のおしりへ使い方』
ワセリンの使い方6 ヘアカラーから肌を守る
これがワセリンの本来の使い方かもしれません。
ワセリン(プロペト)には、異物から皮膚を保護する作用があるからです。
自宅でヘアカラーをする方は多いと思います。
ヘアカラーの付きやすい、うなじ、耳、おでこなどにワセリンを塗っておけばヘアカラー負けを防げます。
ワセリンの使い方7 坐薬を入れるときに
インフルエンザや風邪で、赤ちゃんや子供が発熱したときに活躍するのが坐薬です。
『インフルエンザの解熱剤にはカロナール(アセトアミノフェン)がベター』
坐薬はおしりに入れるだけなのですが、たいていおしりに力が入るのでなかなか入りません。
(子供の拒否にあった人も少なくないはず!)
ここで活躍するのがワセリンで、使い方も簡単です。
坐薬を使う前に、坐薬の先1/2くらいににワセリンを塗るだけです。
信じられないくらいスルっとおしりに入っていきますよ。
また、痔の注入軟膏や坐薬をいれるときにもワセリンは活躍します。
『強力ポステリザン軟膏がいぼ痔に効かない?効果的な使い方はこう!』
まとめ
リンクをクリックすると対応する記事内にもどります。
白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの使い方
ヒルドイドとの使い分けも大切!
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