ヘパリン類似物質外用スプレーはヒルドイドのジェネリックです。
ただし、ヒルドイドにはスプレー製剤はありませんので、ヘパリン類似物質外用スプレーは利便性を高めたジェネリックと言えます。
ヘパリン類似物質外用スプレーに限らず、ヒルドイド系の保湿剤は顔に使ってもいいのか?という質問をよく受けます。
答えはもちろんYES!
特に、ヘパリン類似物質外用スプレーは、夏場に顔にシュッと使うと冷たくキモチイイです。
しかしながら、ヘパリン類似物質外用スプレーはあまり人気がなく処方数は限られています。
その理由は、薬価(薬の値段)と最初のイメージが原因でしょう。
ヘパリン類似物質外用スプレーとビーソフテンローションの違い
ヘパリン類似物質外用スプレーはこんな感じのスプレー式ボトルです。
実は、中身はこのビーソフテンローションと全く同じなんです。
『ビーソフテンローションは顔、ニキビにピッタリ!使い方はシンプルでOK』
違いは2点です。
- スプレーできるか
- 薬価(薬の値段)
ヘパリン類似物質外用スプレーは薬価が高い
先に解説したとおり、ヘパリン類似物質外用スプレーはヒルドイドのジェネリックです。
効果や塗る順番はヒルドイドと同じ扱いでOKです。
<参考記事>
『ヒルドイドの保湿効果は凄すぎる!さらに傷痕、ケロイド、しもやけにも』
『発表!ヒルドイドの順番 化粧水/乳液/ニキビ薬/ステロイド』
ただ、このヘパリン類似物質外用スプレー。中身はビーソフテンローションと同じなのに薬価(円/g)が2倍近くします。
種別 | 名称 | 薬価 |
---|---|---|
先発 | ヒルドイドローション | 22.2 |
ジェネリック | ヘパリン類似物質外用スプレー | 14.7 |
ビーソフテンローション | 8.0 |
そのためか、あまり広まっていません。
ヘパリン類似物質にはクリ―ムもあります。
『顔にヘパリン類似物質油性クリームは要注意!腕足体手に使えばクセになる』
ヘパリン類似物質外用スプレーは初期不良品が多かった
発売当時、ヘパリン類似物質外用スプレーはスプレーポンプに問題があり、詰まって使えなくなる事例が多かったです。
ウチの薬局も何本返品したことやら…。
(現在は改善されています)
薬価も高いこともあり、ぶっちゃけほとんど処方されてません。
その代わり、2016年12月に発売されたヘパリン類似物質外用泡状スプレーが好調です。
『ヘパリン類似物質外用泡状スプレーは顔もOK!使い方もこれで完璧に』
最初のイメージって本当に大切だと思い知らされましたね。
ヘパリン類似物質外用泡スプレーは顔もOK!
ヘパリン類似物質外用スプレーは、もともとは「手の届きにくい背中などに直接スプレーできるように」と開発された保湿剤です。
逆さ向けでも使えるようにスプレー容器が改良されています。
もちろん顔に直接スプレーもOKです。
夏は冷蔵庫で冷やして使うとスッキリ爽快ですが、冬は飛び上るほど冷たいのでシュッとするのが苦痛です。
そういうときは、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが最適ですね。
ヘパリン類似物質外用泡スプレーの使い方1 顔への塗り方
- (入浴時)クレンジングをしてメイクを入念に落とします。
- (洗顔後、化粧水・乳液をしっとりするくらい塗ります)
- 顔にシュシュッと直接スプレーするか、手の平に取って顔に使います
- シュッとしたワンプッシュ分を顔全体に塗り広げます
3~4を4回くらい繰り返します。
ヘパリン類似物質外用泡スプレーの使い方2 顔へ塗る量
ヘパリン類似物質外用スプレーを顔に使う場合、目安量は4プッシュ分(約0.5g)です。
顔以外に使う場合は、0.5gを大人の手のひら2枚分に相当する面積に使うのが目安ですが、ヘパリン類似物質外用スプレーは塗り広げやすいため、薄く塗ってしまいがちです。
保湿のためには少し多すぎると思うくらいの量が適量です。
『まだ知らないの?ビーソフテンローションは化粧水代わりにならないよ』
ヘパリン類似物質外用スプレーの使い方3 顔への使用回数
ヘパリン類似物質外用スプレーは1日2回顔に使うのがおすすめです。
なぜなら、先発ヒルドイドは1日2回使った方が保湿効果が高かったという結果があり、ヘパリン類似物質外用スプレーも同様の結果になると考えられるからです。
出典:マルホHP(改変)
ヘパリン類似物質外用スプレーの使い方4 顔に使うタイミング
顔に1日2回使うならば、使うタイミングは朝の洗顔後と入浴後がベストです。
朝の洗顔後に使う理由
朝起きたら洗顔しますよね。(たぶん)
洗顔すると顔はキレイになりますが、皮脂が取れて乾燥します。
その乾燥を抑えるために朝の洗顔後に使います。
入浴後に使う理由
次もヒルドイドのデータですが、近い結果がでると予測できます。
出典:マルホHP
入浴後1分後にヒルドイドを塗る場合と、入浴後60分後にヒルドイドを塗る場合では、わずかながら2週間後の肌の水分量に違いがあります。
メーカーが作成している「ヘパリン類似物質外用スプレーを使われている方へ」では、入浴後5分以内の使用を推奨しています。
ヘパリン類似物質外用スプレーの市販
ヘパリン類似物質外用スプレーのようにスプレータイプの市販はありませんが、ビーソフテンローションにそっくりな市販はあります。
くわしくはこちらをチェック!
『ヒルドイド市販 ビーソフテンの代わりはHPローションでキマリ!』
まとめ
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- ヘパリン類似物質外用スプレーの中身は実はビーソフテンローションと同じ。
そのわりには薬価が2倍近くする - ヘパリン類似物質外用スプレーは背中など手が届かない場所に使うのに最適であるが、顔にも使える
- ヘパリン類似物質外用スプレーの使い方(顔)
- 顔前面にはワンプッシュ量で充分
- しっかり伸ばす(伸ばさないと白くなる)
- 朝の洗顔後と入浴後に使用する
(特に入浴後の使用は有効)
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