ヘパリン類似物質油性クリームは顔より体の保湿におすすめ 効果的な使い方

スポンサーリンク
保湿剤を足に塗る女性

ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏のジェネリックです。

油性クリームがあるのであれば、水性クリームもあるのでしょうか?

残念ながらヘパリン類似物質水性クリームはありません

ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏より伸ばしやすく全身に塗りやすいです。

ただし、油性クリームいうだけあって、顔に塗るとけっこうテカツキがでるため好みが分かれると思います。

スポンサーリンク

ヒルドイドとジェネリックの対応表

先発 ジェネリック
ヒルドイドソフト軟膏 ヘパリン類似物質油性クリーム
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)
薬価:22.2円 薬価:8円
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
ヒルドイドクリーム25g ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
薬価:22.2円 薬価:8円
ヒルドイドローション ビーソフテンローション
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
薬価:22.2円 薬価:8円
ヒルドイドフォーム ヘパリン類似物質外用スプレー
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
ヒルドイドフォーム ヘパリン類似物質外用スプレーとヘパリン類似物質外用泡状スプレー
薬価:22.2円 薬価:14.7円

※ヒルドイドフォームは2018年9月13日に発売!
くわしくコチラの記事で!

ヒルドイドフォーム発売決定!薬価と泡スプレーの使用感はこう

伸びがいいと評判も上々です。

「ビーソフテン」は独自名称のため、将来的には成分名の「ヘパリン類似物質(ジェネリック名称)」に変更になるでしょうが、現在「ビーソフテン」「ヘパリン類似物質」両方の名前が混在するややこしい状況です。

ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの違い

ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏ジェネリックです。

ヒルドイドソフト軟膏と同じ主成分ヘパリン類似物質(ヘパリノイド)を含みます。

効果は同等です。違いは添加物です。

主成分と添加物

添加物とは、薬の主成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)のことです。

主成分を溶かしこむ受け皿のような役割をする添加物を基剤といいます。

ヘパリン類似物質油性クリーム(ヒルドイドソフト軟膏)は、99.7%が添加物です。

残りわずかな0.3%が主成分で、主に3つの効果があります。
(後述:ヘパリン類似物質油性クリームの効果

ヘパリン類似物質油性クリームの主成分と添加物

添加物は塗り薬の塗り心地や安定性を決めます。主成分と同じくらい重要です。

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の添加物の違い

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の添加物の違いは、セラシミツロウの有無です。

保湿剤 セラシミツロウ
ヘパリン類似物質油性クリーム なし
ヒルドイドソフト軟膏 あり

ヒルドイドソフト軟膏は顔に使うとベッタリ!じゃあこう使ってみよう

ヒルドイドのメーカー曰く、吸着感と安定性の向上のためにヒルドイドソフト軟膏にセラシミツロウを添加しているそうです。

塗り心地は好き嫌いがありますが、ビーソフテン油性クリームはヒルドイドソフト軟膏より伸びがよくベッタリしません。

ヘパリン類似物質油性クリームの禁忌
(使えない場所)

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏は、ネットでは美容クリーム扱いです。手軽に使えるイメージをお持ちの方が多いと思います。

しかし、ヘパリン類似物質油性クリームは薬であり保湿剤です。

副作用もわずかながらあります。
(後述:ヘパリン類似物質油性クリームの副作用

ヘパリン類似物質油性クリームは、ヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っています。

そのため、出血しやすい場所はヘパリン類似物質油性クリームは使えません。

  1. 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者
    〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある
  2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者
    〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕

ヘパリン類似物質油性クリーム軟膏添付文書より

添付文書:医療従事者用の薬の説明書

ヒルドイドとジェネリック(ビーソフテン・ヘパリン類似物質)3つの違い

ヘパリン類似物質油性クリームの効果

ヘパリン類似物質油性クリームは3つの効果が期待できます。

  1. 保湿効果
  2. 血流改善効果(血行促進効果)
  3. 傷痕をキレイにする効果

保湿効果

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏が美容クリームとして紹介されるのは、保湿効果があるためでしょう。

(ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏には、美容効果はありません)

保湿効果とは、肌の角質層の水分が逃げるのを抑える作用のことで、ヒルドイドは肌のバリア機能を改善します。

肌のバリア機能

ヘパリン類似物質の保湿効果と皮膚のバリア機能

出典:マルホHP

ヘパリン類似物質の本家ヒルドイド

ヒルドイドの使い方 7つのポイント(効果/顔/ニキビ/順番/種類/副作用)

血流改善効果(血行促進効果)

血をサラサラにしそうな効果の名前ですが、あくまで表面の血流を改善する効果です。

この効果を利用して、ヘパリン類似物質油性クリームをしもやけの血流改善に利用できます。

しもやけ薬ユベラ軟膏の効果と市販 ヒルドイドとの違いは?

傷痕をきれいにする効果

ヘパリン類似物質油性クリーム(ゲル)は、ケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる、盛り上がった傷痕を治す効果があります。

ビーソフテンゲルの効能効果

  • 外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、血栓性静脈炎
  • 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)
  • 凍瘡(しもやけ)
  • 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防
  • 進行性指掌角皮症
  • 筋性斜頸(乳児期)

添付文書より

アットノン(ヒルドイド市販)はケロイド・肥厚性瘢痕に効く塗り薬?

ヘパリン類似物質油性クリームの副作用

ヘパリン類似物質油性クリームは副作用の調査が実施されていないため正確な副作用はわかりませんが、

実際に起こる可能性のある副作用は、皮膚刺激感、皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹などです。

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏が合わない方は、プロペト(白色ワセリン)がいいかもしれません。

プロペトと白色ワセリンの違いはこれ!市販も色々あるけど何が違うの?

ヘパリン類似物質油性クリームの使い方

ヘパリン類似物質油性クリームの効果的な使い方を4つ提案します。

効果的な使い方1
ヘパリン類似物質油性クリームの塗り方

ヘパリン類似物質油性クリームは皮膚にすりこむように塗ると、薬の吸収量が増えて保湿剤としての効果が得られるといわれています。

ただし、すりこみすぎると刺激となり、かゆみなどの副作用が出る場合がありますので、ほどほどにすりこみます。

効果的な使い方2
ヘパリン類似物質油性クリームの塗る量の目安

ヘパリン類似物質油性クリームは、人差し指の先から第一関節まで出した量が約0.5gです。
(画像はヒルドイドソフト軟膏)

ヘパリン類似物質油性クリームの塗る量の目安

ヘパリン類似物質油性クリームは0.5gを大人の手のひら2枚分に相当する面積(顔全面)より、少し多めに塗るのが目安です。

効果的な使い方3
ヘパリン類似物質油性クリームの塗る回数

ヘパリン類似物質油性クリームの添付文書には、塗る回数は1日1~数回とあります。

そのため、ヘパリン類似物質油性クリームの塗る回数は、何回がベストかという明確な答えはありません。

しかし、ヘパリン類似物質を1日1回と2回塗ったときの保湿剤としての効果の違いを示したデータがあり参考になります。

ヒルドイドの塗る量と回数と効果

出典:マルホHP(改変)

  • ヘパリン類似物質を1日1回塗ったとき、塗る量を増やしても保湿効果の差はありません。
  • ヘパリン類似物質は1日2回塗れば、1日1回よりいっそう保湿効果が期待できます。

効果的な使い方4
ヘパリン類似物質油性クリームを塗るタイミング

ヘパリン類似物質油性クリームの保湿剤としての費用対効果を最大にするための塗る回数が1日2回と仮定するならば、

ヘパリン類似物質油性クリームの塗るタイミングは入浴後がベストです。

朝にヘパリン類似物質油性クリームを塗る理由

日常活動に入る前の朝が、ヘパリン類似物質油性クリームの塗り忘れが少ないからです。

さらに朝であれば全身に塗れます。しっかり保湿してから出かけます。

入浴後にヘパリン類似物質油性クリームを塗る理由

入浴後1分後にヘパリン類似物質を塗ったときと、入浴後60分後にヘパリン類似物質を塗ったときでは、わずかながら2週間後の肌の水分量に違いがあります。

入浴1分後と60分後の保湿効果のグラフ

出典:マルホHP

ヒルドイドとプロペト(ワセリン)、その混合薬はこう使い分けよう

ヘパリン類似物質油性クリームは顔より体の保湿におすすめ

ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏と比べると伸びがいいです。

しかし、油性クリームというだけあって、油性の白色ワセリンを含みます。

ワセリン(プロペト)の効果で顔がプルン!美容美肌にはこう使おう

白色ワセリンは顔にぬるとけっこうテカリが目立ちます。

ヘパリン類似物質油性クリームは純度100%白色ワセリンほどではありませんが、顔に塗ると多少テカリます。

ヘパリン類似物質油性クリームは顔ではなくに使い、にはビーソフテンローションがおすすめです。

ビーソフテンローションは顔の保湿におすすめ

ビーソフテンローションを顔の保湿におすすめする理由はこうです。

  • ビーソフテンローションはアルコール無添加です。
    そのため、顔の皮膚刺激も少なくかゆみなどの副作用も起こりにくいです。
  • ビーソフテンローションは白色ワセリン無添加です。
    そのため、顔に塗ってもべたつきがなくさらっとした塗り心地で、顔のテカリも心配ありません。
    ビーソフテンローションは、顔に塗っても少し伸ばせばなじみます。ビーソフテンローションを腕に塗ってのばす
    塗ったところがほとんどわからない

ビーソフテンローションは顔、ニキビにピッタリ!使い方はシンプルでOK

ヒルドイドの健康保険の上限

ヒルドイドは23.7円/gするため、ヒルドイドソフト軟膏1本(25g)約600円します。

ヒルドイドソフト軟膏(1本25g)の値段

美容目的でヒルドイドが使われてるケースが多々あり、健康保険ではヒルドイド処方量に上限があります

そのため、値段の安いヘパリン類似物質油性(ビーソフテン)へシフトしている様子がうかがえますが、いずれ健康保険の規制を受けるでしょう。

医薬品を美容目的で使うのはやめましょう。本当に必要な方に薬が使えなくなります。

2018年4月に「ヒルドイドの美容目的使用は保険適用外」と明確化されました。

ヒルドイドの値段と処方上限 保険適用外になったらどうなる?

ヒルドイドには市販薬もあります。

まとめ

  • ヒルドイドソフト軟膏のジェネリックがヘパリン類似物質油性クリーム
  • ヒルドイドクリームのジェネリックがビーソフテンクリーム
  • ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の違いは、添加物の違い(セラシミツロウの有無)
  •  ヘパリン類似物質油性クリームは3つの効果(保湿効果、血流改善効果、傷痕をキレイにする効果)がある
  • ヘパリン類似物質油性クリームには美容効果はない
  • ヘパリン類似物質油性クリームは、1日2回朝と入浴後に乾燥肌へすり込むように塗る
  • ヘパリン類似物質油性クリームは顔ではなく体に使い、顔にはビーソフテンローションがおすすめ