水疱瘡の初期症状と潜伏期間 感染原因とその後の症状は?

水疱瘡(みずぼうそう)はヘルペスウイルスの感染が原因で発症します。

人間に感染するヘルペスウイルスは8種類が知られていますが、感染原因となる主なウイルスは3種類です。

  1. 単純ヘルペスウイルス1型
    口唇ヘルペス
    カポジ水痘様発疹症など

  2. 単純ヘルペスウイルス2型
    性器ヘルペスなど

  3. 水痘・帯状疱疹ウイルス
    水疱瘡・帯状疱疹など

子供の水疱瘡は、軽症で自然に治る場合がほとんどです。

しかし、大人の水疱瘡や、初期症状の強い子供の水疱瘡は、重症化(高熱、肺炎、脳炎等)することがあり、早期初期治療が必要です。

また、アトピー性皮膚炎の子供も、皮膚のバリア機能が低下しているため、水疱瘡の早期発見が重要です。

水疱瘡には潜伏期間があり、感染してもすぐに症状がでません。

そのため、知らない間に水疱瘡の感染を広げてしまう可能性もあります。
水疱瘡は、保育園、幼稚園などでは集団で広がりやすい病気でもあります。

※水疱瘡は、専門的には水痘(すいとう)といいます。

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水疱瘡の感染原因
(飛沫感染、接触感染、空気感染)

子供の感染症として知られている水疱瘡は、水痘・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスの感染が原因で、ブツブツ症状などが起こります。

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染経路は主に3つです。

  1. 飛沫感染
    咳やくしゃみ等が原因で、周りの人に直接感染する。

  2. 接触感染
    水疱瘡の特徴的な皮膚症状である水ぶくれが破れ、そこから出た汁に直接手で触れる。
    触れた手で目、口、傷口など粘膜を触ることが原因で直接感染する。

  3. 空気感染
    空気中にただよう水痘・帯状疱疹ウイルスが、喉や気管に入ることが原因で感染する。
    水疱瘡の子供と同じ部屋にいるだけで感染すると言われるほど水疱瘡は強力な感染力があります。

水疱瘡の感染の広がり方

ひとり子供が水疱瘡になると、免疫を持たない子供や大人はほぼ感染します。

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保育園、幼稚園、家族などで水疱瘡が集団感染しやすいのは感染経路が3つもあり、感染力が強いためです。

実際日本では、1歳~5歳くらいの子供のときに水疱瘡に感染する場合が多いです。

遅くとも10歳までに9割以上の子供が、何らかの感染原因で水疱瘡になると言われているため、水疱瘡は予防接種が必須です。

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水疱瘡の潜伏期間

潜伏期間とは

細菌やウイルスに感染してから症状が出るまでの期間を、潜伏期間といいます。

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染しても、すぐには水疱瘡の症状は出ません。

水疱瘡には、潜伏期間があるからです。

水疱瘡の潜伏期間は約2週間

水疱瘡の潜伏期間(感染してから水疱瘡の症状がでるまで)

水疱瘡の潜伏期間は約2週間です。

ウイルス感染後の潜伏期間約2週間の間に、ウイルスは体の中で少しずつ増え続けます。
そしてある程度ウイルスが増えたとき、水疱瘡の初期症状が出ます。

したがって、水疱瘡の初期症状が出た約2週間前に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した何らかの原因があるはずです。

水疱瘡の初期症状

水疱瘡の主な初期症状

  1. 37度~38度くらいの軽度の発熱
  2. 水ぶくれ(水泡)

水疱瘡の初期症状に続いて現れる主な症状

  1. かゆみ
  2. だるさ(不機嫌・食欲不振など)

水疱瘡は何といって皮膚症状の水ぶくれが特徴的です。

この水ぶくれの症状は、初期症状からかさぶたになるときまで、ほぼパターン化しています。

水疱瘡の症状の皮膚の状況

  1. (初期)
    虫さされのような小さな赤いブツブツ症状が、頭・顔→体→手足に出ます。
    ブツブツ症状だけでは、水疱瘡と虫刺され、蕁麻疹、イボ、手足口病などとの見分けが難しいです。
    ブツブツ症状がでる前に、37度~38度くらいの軽い発熱が起こる場合があります。

  2. (中期)
    赤いブツブツが水ぶくれ(水泡)となって、皮膚の違和感とかゆみが起こります。
    ここまで症状が出ると、水疱瘡と見分けられます。

  3. (後期)
    水ぶくれは、やがてかさぶたとなり、自然にかさぶたが取れます。

水疱瘡の初期症状が出てから消えるまでの期間

赤いブツブツは、頭・顔→体→手足の順に出ることがあるため、すべての赤いブツブツがかさぶたになって取れるまで、2~3週間程度は必要です。

かさぶたの跡の色が少し残ることがありますが、1年以内にかさぶたの色はなくなります。

全ての水ぶくれがかさぶたになるまでは、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染を広げる可能性があるため、注意が必要です。

水疱瘡のその後の症状

水疱瘡治癒後の水痘・帯状疱疹ウイルスの潜伏状況。帯状疱疹になるまで

水疱瘡は1度感染すると生涯免疫を得られるため、2度と水疱瘡に感染しません。

しかし、水疱瘡の治療後も水痘・帯状疱疹ウイルスの一部は、時限爆弾のように知覚神経の奥ひそみます。

水疱瘡の治療で、抗ヘルペスウイルス薬が使われることがありますが、薬はウイルスの増殖を抑えるだけで、神経の中に潜んだウイルスまで死滅できません。

水疱瘡薬 飲み薬バルトレックス&塗り薬カチリ、抗生物質
ゾビラックスやバルトレックスなどの抗ヘルペス薬は、水疱瘡の皮膚症状である水ぶくれの広がりを抑えます。カチリ、抗生物質を使用することもあります。

数十年潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、過労・ストレス・睡眠不足・加齢等が原因で、再活動するときがあります。

それが帯状疱疹です。

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帯状疱疹はピリピリ感が初期症状です。それを感じたら早期治療を開始すべきです。治療薬はバルトレックス・ファムビル・ステロイド・消炎鎮痛薬などがあります。

帯状疱疹は人から感染すると言う方がいますが、それは違います。

帯状疱疹は人から感染したのではなく、子供のころに感染した水痘・帯状疱疹ウイルスの再活動が原因です。

帯状疱疹は治療後も神経痛を残すこともあり、その神経痛はかなり恐怖です。

そのため、帯状疱疹に気付いた時は、早期の治療が必要です。

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帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹の後遺症のひとつです。万人に効く、痛みの治療法も確立していないため、帯状疱疹は真剣に治療に取り組まなくてはなりません。

まとめ

  1. 水疱瘡は潜伏期間があり、感染してもすぐに症状がでない
  2. 潜伏期間は約2週間。
    初期症状が出る約2週間前に何らかの感染原因がある
  3. 水疱瘡の感染経路は、飛沫感染、空気感染、接触感染
  4. 皮膚症状はパターン化していて、赤いブツブツ→水ぶくれ→かさぶたの順で治っていく
  5. 水疱瘡が治った後も、ウイルスは体に残り、ウイルスが再活動を始めると「帯状疱疹」を発症する
  6. 帯状疱疹が治った後も神経痛が残ることがあり、これが恐怖の病気である