どんな良薬も使い方が良くないと効果を発揮しません。
ヒルドイドも同じです。
ガサガサの乾燥肌の方でも、ヒルドイドを正しく使いこめば、プルプルッとした赤ちゃんのような肌を取り戻せます。
なぜなら、ヒルドイドの主成分ヘパリン類似物質には高い保湿効果があるからです。
1日2~3回、2週間使用後の効果(改善以上)
ヒルドイドの種類 | 皮脂欠乏症(乾燥肌) |
---|---|
クリーム | 91.2% |
ソフト軟膏 | 95.0% |
ローション | 98.1% |
ヒルドイドの使い方をマスターする準備はOKですか?
さっそくいきますよ!
ヒルドイドの使い方1 使う量
ヒルドイドを顔に使うなら、0.5gの量が目安です。
(ただし、赤ちゃんの顔に使うなら0.25gで十分)
この量は大人の手のひら2枚分の面積に相当します。体腕足に使うときはこの量を参考にして使うのが基本です。
顔から足のつま先まで使うヒルドイドの目安量を計算すると20g~25gです。
ヒルドイドソフト軟膏/クリームの量
ヒルドイドソフト軟膏/クリームは、人差し指の先から第一関節まで出した量が約0.5gです。
ヒルドイドローションの量
ヒルドイドローションは指に伸ばせないので、1円玉の大きさを使う量の目安に使います。
1円玉くらいの大きさに出した量が約0.5gです。
ヒルドイドフォームの量
ヒルドイドフォームはキャップの大きさを目安に使います。
キャップの半分の大きさの量が約0.5gです。
ヒルドイドの使用量の実際
ただ、毎回量なんて計ってられないと思います。
使う量の目安は、使った場所にティッシュが貼りつく程度の量でもOKです。
出典:マルホHP
ヒルドイドローション/フォームは塗り広げやすいため、ソフト軟膏/クリームと比べると薄く塗りがちです。
ソフト軟膏/クリームと同じ効果を得るためには、同量使う必要があります。
ヒルドイドの使い方2 使う回数
ヒルドイドは1日1回より、1日2回使うのをおすすめします。
1日1回と2回使ったときの効果の違いを比較したデータがあり、それがヒントになっているからです。
<ヒルドイド 1日1回 vs. 2回>
出典:マルホHP(改変)
- 1日1回より2回使ったほうがうるおう
- 1日1回使った場合は、使う量を増やしてもうるおい(角層中水分変化量)は変わらない
しかしながら、実際は1日2回塗れない方がほとんどです。
詳しくは「ヒルドイドの使い方7」で解説します。
ヒルドイドの使い方3 使うタイミング
ヒルドイドを1日2回使うなら、使うタイミングは朝と入浴後がベストです。
その理由はこうです。
朝にヒルドイドを使う理由
朝は顔から足のつま先まで全身に塗れるからです。
一度家に出てしまうと体には塗れませんよね。
しっかり保湿してから出かけましょう。
入浴後にヒルドイドを使う理由
入浴後1分後と、入浴後60分後に使ったときでは、わずかながら2週間後の肌の水分量に違いがあったというデータがあります。
出典:マルホHP
入浴自体が保湿ですので、肌は多くの水分を蓄えられます。
乾燥肌やアトピー肌の方はバリア機能が弱いため、水分保持力が弱いです。
→バリア機能と水分保持力の解説はコチラ!
『ヒルドイドの保湿効果は凄すぎる!さらに傷痕、ケロイド、しもやけにも』
保湿で大切なことは、その蓄えた水分を逃さずキープすることです。
水分を逃す前に入浴直後すぐに保湿剤を塗ります。さらにワセリンを上塗りすれば保湿は完璧です。
『ワセリン(プロペト)の効果で顔がプルン!美容美肌にはこう使おう』
ヒルドイドの使い方4 顔の塗り方
「ヒルドイドは顔に使えるのか?」という質問もよく受けますが、全く問題ありません。
ただし、ヒルドイドソフト軟膏/クリーム/ローション/フォームでは被覆性(ひふくせい:肌への定着性)や塗り心地(しっとり・さっぱり)が違うため、好き嫌いが出ます。
『ヒルドイドを顔に!ソフト軟膏、クリーム、ローション、フォーム ベストはどれ?』
- クレンジングをしてメイクを入念に落とします。
うるおい美人はメイク跡を残しません - (洗顔後、化粧水・乳液をしっとりするくらい塗ります)
- 約0.5gを手のひらに取ります
- おでこ、ほお、鼻、あごなどに点々と塗ります
- やさしく顔全体に円を描くように、クルクルッと塗り伸ばします。
顔をこすらず塗り広げるのがポイントです - 目と口のまわりは、入らないように気を付けて塗り伸ばします
- 耳の後ろも忘れずに塗ります
「ヒルドイドの顔への使い方」は以上です。
顔にはさっぱりしたヒルドイドフォーム(もしくはローション)やジェネリックのビーソフテンローションが好まれます。
表現 | おすすめ部位 | ヒルドイドの種類 |
---|---|---|
さっぱり | 顔 | ローション フォーム |
↑↓ | 顔 | ローション |
しっとり | 顔/体 | クリーム |
↑↓ | 体 | ソフト軟膏 |
べったり | 体 | ワセリン |
『ヒルドイドローションで顔にうるおい100%!使い方をホンキで解説』
『ヒルドイドフォームは顔腕体に万能保湿!使い方はこれでOK』
『ビーソフテンローションは顔、ニキビにピッタリ!使い方はシンプルでOK』
ヒルドイドの使い方5 体腕手足の塗り方
顔以外に使う場合は、パーツ(腕、足、体、背中)ごとに塗っていきます。
- 使ったところがうるおうくらいの量を手の平に取ります
(参照「ヒルドイドの使い方1(使う量)」) - 手の平をこすり合わせて、体の下から上に向かって塗ります
- 腕なら腕にまんべんなく塗り終わったら、しわを伸ばしてしわに沿って塗り伸ばします
保湿力が足りないようであれば、1~3を繰り返します。
顔以外で特に乾燥しやすいのは、膝から下の足です。
パリッパリに割れて粉を吹いているようであれば、かなり危険な状態です。
→保湿力で選ぶならヒルドイドソフト軟膏!
『ヒルドイドソフト軟膏は顔に使うとベッタリ!じゃあこう使ってみよう』
ヒルドイドの使い方6 使う順番
ヒルドイドはアトピー薬、ニキビ薬、ワセリンとの併用も多いです。
ステロイド、プロトピック
ヒルドイド、アトピー薬、ニキビ薬の使う順番で効果の違いでませんが、ヒルドイドを先に使うのが理にかなっています。
その理由はコチラの記事で解説しています。
『ヒルドイドの塗る順番 化粧水、乳液、ニキビ薬、ステロイド どれから?』
ヒルドイドの使い方7 使うのに疲れたとき
ヒルドイドの使い方2(使う回数)で、1日1回と2回では効果に差があることを解説しました。
確かに1日2回を使うのが理想であることはまちがいありません。
しかし、1日2回使っていたのが1回になり、やがて使わなくなります。
理由は簡単です。面倒だからです。
使う塗り薬が1種類だけなら、使い続けられるかもしれません。
しかし、「ヒルドイドの使い方6(使う順番)」で解説したとおり、ヒルドイドはいろいろな薬との併用も多く、それらの薬を塗るだけで相当な時間を費やします。
もし、塗り疲れてきたのならば1日2回とは言いません。1日1回風呂上りだけでも続けてください。
<混合処方の使い分け>
『ぜひ、確かめてください!ヒルドイド・プロペト(ワセリン)・混合薬』
『ステロイドが怖い!ヒルドイドやワセリンで薄めると強さも弱くなる?』
まとめ
ヒルドイドの効果を引き出す使い方 7つのヒント
<リンクをクリックすると対応する記事内に戻れます>
- 使う量→FTUを利用
- 使う回数→1日2回
- 使うタイミング→朝と入浴後
- 顔の塗り方
- 顔以外の塗り方
- 使う順番
- 塗りつかれたとき
ヒルドイドまとめ
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