住宅ローン控除の必要書類と確定申告書の書き方【中古マンション購入初年度】

住宅ローン控除は、年末調整で簡単に済ますことができます。
ただし、年末調整できるのは2年目以降の住宅ローン控除についてです。

中古マンションなどの不動産を購入した初年度(1年目)は、翌年の2月~3月に確定申告を行わなければなりません。

サラリーマンの場合、住宅ローン控除が初めての確定申告かもしれません。

「住宅ローン控除の確定申告の書き方」「住宅ローン控除の計算明細書の書き方」

と聞くと難しく面倒そうですが、住宅ローン控除の確定申告書と計算明細書は、ネットで簡単に作成できます。
(むしろ、必要書類集めの方が面倒です)

住宅ローン控除という国が認めた減税システムを使って、払いすぎた所得税と住民税を取り戻そうではありませんか。

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目次

住宅ローン控除の必要書類
(中古マンション購入初年度)

住宅ローン控除の必要書類のリスト
(中古マンション購入初年度)

  1. 源泉徴収票(原本)
  2. 住民票の写し(原本)
  3. 住宅ローンの借入金残高証明書(原本)
  4. 土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)(コピー)
  5. 中古マンションの売買契約書(コピー)
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購入諸費用と税金は大したことがないと思っていると、結構痛い目に合います。1.手付金 2.仲介手数料 3.印紙税 この3つで数百万が相場です。

必要書類1:
源泉徴収票(原本)

説明不要だと思います。
必要書類1は、12月の年末調整後に会社から発行される源泉徴収票です。

源泉徴収票は、確定申告書の作成と給与の額の証明をするための必要書類です。

【給与明細の見方】給与と賞与から源泉徴収(天引き)される社会保険料、所得税の計算
給与や賞与の給与明細にある健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税(住民税)。どのようにして計算されているのかを解説します。

必要書類2:
住民票の写し(原本)

住民票の写しは市役所、区役所などで200円~300円で発行できます。
住民票の写しとは、住民票のコピーではありません。住民票の原本を用意します。

住宅ローン控除を受けるためには、中古マンション購入後6カ月以内に入居し、住宅ローン控除を受ける各年の12月31日まで住んでいる必要があります。

住民票は、それを証明するための必要書類です。

必要書類3:
住宅ローンの借入金残高証明書

11月ごろに、住宅ローンを借りている銀行から自宅へ毎年郵送されます。

住宅ローンの借入金残高証明書は、確定申告書の作成と年末の住宅ローンの残高を証明するための必要書類です。

必要書類4:
土地・建物の登記簿謄本
(全部事項証明書)

中古マンションの購入諸費用と税金(住宅ローン関係で100万円)
住宅ローンを組む場合、手数料、保証料、登録免許税等の諸費用と税金等の合計は100万円くらいになります。その内訳について解説します。

購入した中古マンションの所有権の移転登記を行ったとき、登記完了証が発行されます。

司法書士に頼めば、土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)も、そのときに同時取得して登記完了証と一緒に郵送してくれます。(要確認。手数料必要)

もし、土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)がない場合は、法務局で有料で発行できます。

ネットでも、土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)は入手できますが、事前手続きがかなり面倒なため、法務局に行くのが速いです。

土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)は、確定申告書の作成と、住宅ローン控除を受ける本人が購入したことを証明するための必要書類です。

必要書類5:
中古マンションの売買契約書

必要書類5は、中古マンションを購入したときの売買契約書のことですね。

  • 中古マンションの取得年月日(購入日)
  • 中古マンション価格
  • 中古マンションの床面積が50平方メートル以上

以上3つの条件を確認します。

中古マンションの売買契約書は、相続、贈与によるものではないことを証明するための必要書類です。

住宅ローン控除の確定申告を忘れた場合

ふるさと納税の確定申告書の作成はこちら

ふるさと納税のワンストップ忘れた!?ネットで入力 確定申告書の作成方法
ふるさと納税ワンストップ特例制度を使えば、確定申告は必要ありませんが、提出期限が1/10のため、忘れている方も多いです。ネットでの確定申告書類の作成方法を説明します。

住宅ローン控除の年末調整、確定申告もダブルで忘れた場合はどうなるのでしょうか?

忘れたとしても大丈夫です。住宅ローン控除分の所得税、住民税の両方が還付されます。

住宅ローン控除の確定申告は還付申告

確定申告とは、税に対する書類(確定申告書など)を自己の責任において作成し、自ら納税するために行うことです。

住宅ローン控除の確定申告の場合は、納税ではなく減税(還付)が目的です。

減税(還付)が目的の確定申告を還付申告といいます。

還付申告は、確定申告の期間(3月15日くらいまで)とは関係なく、翌年1月1日から5年間提出できます。
(平成28年分の還付申告の場合、平成29年1月1日から5年間)

(還付申告も便宜上「確定申告」と記載します)

確定申告を忘れた場合、いつ所得税、住民税が還付されるか

確定申告を忘れた場合の住宅ローン控除分所得税、住民税の還付は、確定申告をした時期によります。

住民税の特別徴収(サラリーマンの給与から毎月引かれる住民税)が決定されるまでに、確定申告が間に合えば、普通に特別徴収から減税を受けられます。

忘れたころに、指定の口座に所得税減税分が税務署から還付されます。

給与所得控除はサラリーマンの経費!給与所得控除後の金額の計算方法
サラリーマンは、会社や個人事業者と違って経費がない(使えない)という話を聞きますが、そんなことはありません。給与所得者控除がサラリーマンの経費です。

ここからは、私の経験談(大阪市)ですが、おそらく他の市町村も同様と思います。

住民税の特別徴収の決定までに間に合わなかったとき

  1. 住民税の特別徴収は、減税前の額で1年間継続されます
  2. 住民税の減税分は、大阪市から封書が忘れたくらいに届きます。振込先を記入して返送すると、振り込まれる仕組みでした

さあ、次は確定申告書の「確定申告書A(第一表と第二表)」と「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」を作成しましょう。

住宅ローン控除の確定申告書の書き方
【中古マンション】

中古マンションの住宅ローン控除の減税額シミュレーション【計算】
住宅ローンを組むと所得税、住民税から減税を受けられるというおいしい制度が住宅ローン控除です。しかし、減税をフルに生かすためには、ある程度の収入が必要です。減税失敗例も解説します。

確定申告トップ画面

平成28年確定申告書作成ページ(ネット)をパソコンで開きます。

以下、画面のキャプチャが古いもの(平成27年度版)もありますが、記載通りに入力していけば問題ありません。

確定申告トップ(e-tax)画面の操作手順

【申告書・決算書・収支内訳書等作成開始】を選択します。

税務署への申請方法の選択

「税務署への確定申告書提出方法の選択」画面キャプチャ

今回は書面で申請したいので【書面申請】を選択して、確定申告書の作成を開始します。

確定申告書等印刷を行う際の確認事項

確定申告書等陰圧を行う際の確認事項

①~③(キャプチャには非表示)を確認します。
特に問題ないと思いますので、一番上のところへチェックを入れます。

【事前準備終了(次へ)】をクリックします。

作成する確定申告書等の選択

所得税確定申告書選択画面

住宅ローン控除のみを確定申告する場合は、
【平成28年度分、所得税の確定申告書作成コーナー】です。

入力方法選択

入力方法選択

【給与・年金の方(給与・公的年金専用)】を選んで、住宅ローン控除の確定申告書の作成を始めます。

確定申告書の作成をはじめる前に

確定申告書の提出方法選択

今回は、確定申告書を印刷して税務署に申請したいので、
【確定申告書を印刷して税務署へ提出】にチェックして、生年月日を入力します。

確定申告の所得の種類の内訳

確定申告の所得の種類の内訳

給与のみの方は「給与のみ」へ

給与所得の内容などの選択

給与所得の内容等選択

多くの方は、給与の支払者(勤務先)は1カで、年末調整は行われているでしょう。

確定申告で適用を受ける控除

確定申告で適用を受ける控除

住宅ローン控除の確定申告の作成は、【住宅借入金等特別控除】にチェックです

給与所得の入力1~3

用意していた源泉徴収票を見て、国税庁の確定申告書作成のとおりに入力していきます。
(平成27年の確定申告書作成ページより、格段に分かりやすくなっています)

エラーが出るときは、国税庁「確定申告作成コーナーよくある質問」を参照してください

 16歳未満の扶養親族に関する事項

16歳未満の扶養親族に関する事項

 

「給与所得の入力1~3」のページで
<16歳未満の扶養親族>に、チェックを入れた方は扶養親族の詳細の入力項目を記入します

扶養親族の氏名・続柄・生年月日・別居の場合の住所の入力

 

給与所得の入力内容確認

給与所得の入力内容確認

【次へ】

 

収入・所得金額の入力確認

収入・所得金額の入力等

特に問題がなければ、【次へ】

一度このあたりで入力データの一時保存を行うと、いいかもしれません。

住宅ローン控除の計算明細書の書き方
【中古マンション】

所得控除の内容の選択

住宅ローン控除選択

住宅ローン控除は【住宅借入金等特別控除】の項目を使用します。

住宅借入金等特別控除(新築等区分選択)

住宅借入金等特別控除(新築等区分選択)

今回は、中古マンション住宅ローン控除の計算明細書の作成ですので【中古家屋を購入した場合】をチェックします。

住宅借入金等特別控除(共通要件)

住宅借入金等特別控除(共通要件)

住宅ローン控除の条件を全て満たしていることを確認します。

確認ができたら、1~6までをチェックします。

住宅借入金等特別控除(居住開始年月日)

住宅借入金等特別控除(居住開始年月日入力)

中古マンションに住み始めた日を入れます。
忘れてしまった場合は、住民票の住所を異動した日でもOKです。

「前年以前にもこの控除を受けており、今年は2回目以降ですか?」の隣は、空白にします。

住宅ローン控除の年末調整忘れたなどの理由で、2回目以降の方はチェックします。

住宅ローン控除の年末調整忘れた!そんなときの手続き【2年目以降】
【平成28年確定申告対応】住宅ローン控除の年末調整を忘れたときは、再年末調整、もしくは確定申告が必要です。また確定申告?と思うかもしれませんが、1年目より必要書類が少ないため簡単です。

住宅借入金等特別控除(中古要件)

(特定増改築等)住宅借入金等特別控除(中古要件)

中古マンションの場合、C1からC3の要件をすべて満たさなければ、この住宅ローン控除を受けられません。
(すべてチェックします)

C2については、(ロ)(ハ)の該当する方にチェックを入れます。

住宅借入金等特別控除(中古除外要件)

(特定増改築等)住宅借入金等特別控除(中古除外要件)

中古マンションは、1から3の項目に当てはまる場合、住宅ローン控除を受けられません。

この項目に当てはまらないことを確認して、【入力終了(次へ)】を選択します。

住宅借入金等特別控除(入力画面判定)

住宅借入金等特別控除(入力画面判定)

中古マンションの購入の場合は【1.家屋のみを購入した】にチェックを入れます。

住宅借入金等特別控除(借入金等入力)

1.家屋に関する事項

住宅借入金等特別控除(家屋に関する事項2)

(1)中古マンションの価格を記入。
   中古マンションですので【いいえ】を選択
(2)土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)の③床面積を見て記入。
(3)全て居住用として使用しているにチェックを入れる。

3.補助金に関する項目

 住宅借入金等特別控除(補助金に関する項目)

補助金を受けていなければ、【いいえ】を選択

4.住宅借入金等の年末残高

住宅借入金等特別控除(住宅借入金等の年末残高)

【年末残高等の入力】をクリックすると、新しい画面になります。

住宅ローンの借入金残高証明書を見て、そのとおりに記入します。
(画面の通りではありません)

6.控除証明書の要否

住宅借入金等特別控除(控除証明書の要否)

【要する】にチェックをしておけば、

来年「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」が税務署から自宅へ郵送され、年末調整で住宅ローン控除が受けられるようになります。

住宅借入金等特別控除の計算結果確認

住宅借入金等特別控除の計算結果確認

住宅ローン控除の計算結果を確認します。
特に問題はないと思いますので【確認終了(次へ)】を選択します。

住宅ローン控除額の計算結果

実際の住宅ローン控除額

住宅ローン控除は20万円まで受けられますが、
今回の場合、所得税(源泉徴収税)が86200円ですので、それ以上の控除は受けられません。

中古マンションの住宅ローン控除の減税額シミュレーション【計算】
住宅ローンを組むと所得税、住民税から減税を受けられるというおいしい制度が住宅ローン控除です。しかし、減税をフルに生かすためには、ある程度の収入が必要です。減税失敗例も解説します。

住民税等に関する事項

  1. 住民税の徴収方法の選択
  2. 16歳未満の扶養親族の有無
  3. 別居の控除対象配偶者・控除対象扶養親族の有無

住民税等に関する質問

3つの質問に答えて【次へ】

住所・氏名等入力

住所、氏名を入力していくと、最終的に住宅ローン控除還付金の受取銀行の記入ページまで進みます。

住宅ローン控除還付金の入金口座

受取方法の【▼】をクリックすると、受取銀行を記入するページが開きます。

銀行名・支店名・口座番号などを入力

マイナンバーの入力(平成28年新設)

平成28年度の確定申告から、マイナンバーの記入が必須です。

マイナンバー

 確定申告書へのマイナンバーの記入

詳細は、平成28年確定申告特集(国税庁)

確定申告書の印刷

確定申告書の印刷

【帳票表示・印刷】 プリンターで印刷します。

印刷終了の前に【データの保存】をしておくと、今までの入力がデータで保存できます。

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住宅ローン控除の年末調整忘れた!そんなときの手続き【2年目以降】
【平成28年確定申告対応】住宅ローン控除の年末調整を忘れたときは、再年末調整、もしくは確定申告が必要です。また確定申告?と思うかもしれませんが、1年目より必要書類が少ないため簡単です。

税務署に確定申告へ
平成28年度からはマイナンバーが必要

住宅ローン控除の必要書類1~5と、確定申告書一式を持って、所轄の税務署に確定申告に行きます(ただし、源泉徴収票は確定申告書に裏に貼付)。

さらに、平成28年分以降の確定申告書の提出時、マイナンバーの記載本人確認書類の提示または写しの添付が必要になりました。

マイナンバーカード(表裏)、もしくはマイナンバー通知など+運転免許証などを確定申告書の裏面(本人確認書類欄)に貼りつける必要があります。

平成28年度、マイナンバーと確定申告書本人確認書類

国税庁(平成28年分確定申告特集)HPより

確定申告書の受付時、確定申告書控えに受付印を押してくれます。

受付印の押された確定申告書控えは、確定申告を行った証拠書類ですので、大切に保管しておきましょう。

税務署にもよりますが、確定申告初日に行けば3月から4月の間に指定の口座に還付金が入金されます。
(私の場合:平成26年分は、平成27年3月12日に入金)