労災で死亡したとき、家族がもらえる遺族年金額と埋葬料

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仕事中、通勤中に起こった労災が原因で、死亡することがあります。

特に次のような仕事に従事する人は、労災で死亡する確率が高いと考えられます。

  1. 高所での作業に従事する人
  2. 自動車の運転に従事する人
  3. 船上の業務に従事する人
  4. 人命の救助や犯罪に立ち向かう人

自分が死亡することなんて考えたくもありませんが、一度想像してみてください。

あなたのご家族は、それから今までどおりの生活ができそうですか?

労災保険には、このような悲劇が起こった家族を補償してくれる年金制度があります。

労災保険の仕組みを説明した図

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労災保険の遺族年金の概要

年金はいくらもらえるか?(遺族基礎年金+遺族厚生年金の支給額)
遺族年金がいくらもらえるのかを計算せず、生命保険は検討できません。遺族年金には、遺族基礎年金と遺族厚生年金がありますが、受給条件や年金支給額の条件が異なります。

労災保険の遺族年金は、日本年金機構の遺族年金とは別の年金制度です。

労災保険の遺族年金の制度では、仕事中に起こった怪我や病気が原因で死亡した場合、その遺族に給付されます。

遺族年金については、仕組みが複雑なため、今回は最もポピュラーな家族構成で説明します。

森田和家・家族構成
  • 森田和(死亡)
  • 妻(45歳)
  • 長男(20歳)
  • 長女(15歳)
  • 給付基礎日額=13,187円
  • 算定基礎日額=  2,638円

労災保険の遺族年金をもらえる人(受給権者)

腰痛・肩こりは労災認定できる?労災保険の認定基準と事例 
労災で言う業務には、 本来の業務以外にも、準備・後始末。本来の業務から予想される緊急行為等も含まれます。事例を元に、ポイントを押さえましょう。肩こりと腰痛で労災は認められるのでしょうか?

遺族年金と遺族特別年金は、遺族の数によってもらえる補償額が異なります。

今回の例では、通常の考えであれば、遺族の数は妻、長男、長女の3人です。

しかし、労災保険の遺族の数とは、「受給権者および受給権者と生計を同じくしている受給資格者の数のことです。

受給権者
受給資格者のうちで第1位の順位者のこと【今回は妻が該当】
受給資格者(抜粋)
被災労働者の死亡当時、その収入によって生計を維持していた、もしくは一部を維持していた
  1. 配偶者【今回は、妻が該当】
  2. 子供(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)【今回は、長女が該当】
  3. 一定の障害のある子ども
  4. 高齢の父母、もしくは障害のある父母
受給資格者順位(抜粋)
  1. 子ども(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)、一定の障害のある子ども
  2. 60歳以上のの父母、一定の障害のある父母

今回のケースでは2人(妻・長女)となります。

労災保険の遺族年金の補償額

労災保険の休業補償と療養補償 怪我、病気、入院でもらえる金額を計算
サラリーマンには、仕事中・通勤中の怪我や病気が原因で、医療機関を受診したり、入院や療養で仕事を休むことになってしまった場合の補償があります。労災保険の療養補償給付と休業補償給付です。

遺族年金の補償額の計算

  遺族年金 遺族特別年金
遺族数 計算方法 森田和死亡時
補償額
計算方法 森田和死亡時
補償額
1人 給付
基礎
日額
153日分※ ¥2,017,611 算定
基礎
日額
153日分※ ¥403,614
2人 201日分 ¥2,650,587 201日分 ¥530,238
3人 223日分 ¥2,940,701 223日分 ¥588,274
4人以上 245日分 ¥3,230,815 245日分 ¥646,310

 ※遺族が、55歳以上の妻、または一定の障害状態にある妻の場合は175日分
給付基礎日額=13,187円

算定基礎日額=  2,638円

今回の例では、遺族は2人ですので、遺族年金と遺族特別年金を計算して合計すると次のとおりです。

遺族年金 ¥2,650,587
遺族特別年金 ¥530,238
合計 \3,180,825

遺族特別給付金の補償額の計算

労働者が、仕事中に起こった怪我や病気が原因で死亡したとき、その遺族に一律300万円(1回のみ)を補償します。

埋葬料(埋葬給付)

労災保険の年金 障害等級と傷病等級別に補償金額が違う
仕事中・通勤中の怪我や病気で、仕事を休むことになった場合、休業補償給付があります。病気が長期化した場合や、ひどい障害を負ってしまった時は、傷病補償年金や障害補償年金を受給することができます。

埋葬料は、労働者が仕事中に起こった怪我や病気が原因で死亡した場合に、その遺族か葬祭を行った者に支払われます。

埋葬料(埋葬給付)の支払い額の計算

  1. 315,000円 + 給付基礎日額の30日分
  2. 給付基礎日額の60日分

1.2の高い方が支払い額です。

給付基礎日額 = 13,187円で、それぞれ計算すると

  1. 710,610円
  2. 791,220円

埋葬料は791,220円です。

まとめ

  1. 労働者が、仕事中起こった怪我や病気が原因で死亡した場合、その遺族に遺族年金と埋葬料が給付される
  2. 遺族年金の補償額は、給付基礎日額・算定基礎日額に比例する
  3. 労災保険の遺族の数え方は特殊で複雑