絶対焼けたくなかったら、全身何かで覆ってしまうのが最も効果があるでしょう。
しかし、なかなかそういうわけにもいきません。
少なくとも手や顔は露出します。
そこで登場するのが日焼け止めです。
日焼け止めは、塗れば焼けないわけではありません。
焼けないだけの量を一定頻度で塗らなくてはいけません。
日焼け止めの使い方が間違っていると、肌への負担が増えるばかりで、期待した日焼け止め効果が得られません。
日焼け止めの使い方
日焼けで焼けないためには、日焼け止めの使い方が大切です。
塗る量や頻度については、日焼け止めの使用説明書に記載があります。それを守って使用します。
液状2層タイプの日焼け止めは、よく振って均一にしてから使います。
本記事は、一般的な日焼け止めの使い方を解説します。
焼けないための日焼け止めの量
日焼け止めの使い方の重要事項1は、塗る量です。
私たちが使う日焼け止めの量は、少ないといわれています。
均一に一定量以上塗らないと、期待した日焼け止め効果は得られません。
SPFやPAという紫外線に対する防御効果値は、皮膚1cm2あたり日焼け止め2mg量塗って確認されています。
「日焼け止めは皮膚1cm2あたり2mg以上使う」のが正しい使い方であり、焼けないための最低量です。
ただ、皮膚1cm2あたり2mgを毎回量って使うわけにもいきません。
日焼け止めの量の目安
- クリームなどトロっとした日焼け止めは、真珠玉大の個数が目安
- 乳液などツルっとした日焼け止めは、1円玉大の個数が目安
日焼け止めの塗る場所 | 真珠玉(1円玉)換算量 |
---|---|
顔 | 2 |
首 | 2 |
腕から手まで(片方) | 6 |
太ももからつま先(片方) | 13 |
胸・腹 | 11 |
背中 | 11 |
日焼け止めの量は、結構な量になると思いませんか?
紫外線散乱剤を使った日焼け止め(ノンケミカル日焼け止め)は、塗ったところが白浮きしやすいため、実際はこの半分の量を塗ってよく伸ばし、それを2回繰り返します。
その方が均一に白浮きを抑えて塗ることができます。
これが正しい日焼け止めの使い方です。
焼けないための日焼け止めの塗る頻度
日焼け止めの使い方の重要事項2は、塗る頻度です。
日焼け止めは2~3時間に1回の頻度で塗り直すのが理想といわれています。なぜでしょうか?
日焼け止めは、取れてしまっては効果を発揮できません。
日焼け止めは汗や摩擦などで取れてしまうため、一定頻度で塗り直す必要があります。
日焼け止めには効果の強さの指標となるSPFやPAの表記がありますが、日焼け止めの取れやすさ(はがれやすさ)の記載がありません。
あくまで2~3時間に1回の頻度は目安にすぎませんが、それが正しい使い方、回数と言われています。
絶対焼かない方の盲点
日焼けしやすい部分
夏に海や山に行ったとき、日焼け止めを顔や腕にしっかり塗っても、鼻や肩が真っ赤になった経験が一度はあるのではないでしょうか?
そうなんです。
鼻の頭、頬、おでこ、肩などは日光が当たりやすく、日焼けしやすい部分なのです。
海水(プール水)は紫外線を吸収しますが、過信はできません。
吸収されなかった紫外線は海水を透過して肩などに日焼けを起こし、反射した紫外線は下の角度からあごに日焼けを起こします。
海やプールのときは、鼻、頬、おでこ、肩はもちろん。あごの下もしっかり日焼け止めを塗らなければなりません。
日焼けしやすい時間帯
人体に与える紫外線の強さを数値化した指数があり、それをUV指数(UVインデックス、紫外線指数)といいます。
気象庁HPより引用
世界保健機関(WHO)は、UV指数を活用した紫外線対策を推奨しています。
夏の時間帯別UV指数
(気象庁HP:つくば市の7月UV指数の最大値の平均を参考に作成)
環境庁資料(つくば市の年間時間帯別UV指数)を参考に作成
紫外線が強いのは10時~14時の時間帯です。
この時間帯に、1日のうちの約60%の紫外線が降っています。
この時間帯に焼けないためには、日焼け止めのこまめな塗り直しと十分な量が必要です。
紫外線が強い夏は湿布の使い方にも注意
まとめ
- 日焼け止めは、焼けない効果を発揮する最低限の量を一定頻度で塗る
- 「日焼け止めは皮膚1cm2あたり2mg使う」のが正しい使い方、使用量。
- 紫外線散乱剤を使った日焼け止めは、塗ったところが白浮きしやすいため、適量を2回にわけて塗る
- 日焼け止めは、2~3時間に1回塗り直すのが正しい使い方
- 日焼けしやすい部分は、鼻、頬、おでこ、肩
- 日焼けしやすい時間帯は、10時~14時
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