ケロイドに効果! ドレニゾンテープ(ステロイド貼り薬)の使い方と副作用

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ステロイド軟膏はストロンゲストからウィークまで多くの種類がありますが、ステロイドの貼り薬は数えるほどしかなく、あまり知られていないのが現状です。

  • ドレニゾンテープ
  • エクラープラスター
  • (あまり思い出せない)

ステロイド軟膏と比較すると、ステロイド貼り薬は密封療法の一種であるため、同じランクのステロイドの強さでも高い効果が期待できます。

ステロイド貼り薬と言えばドレニゾンテープを指す場合が多く、ケロイド、あかぎれ、手荒れなどで使われています。

ドレニゾンテープの効果、副作用、使い方を中心に解説します。

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ケロイドとは

もり上がった傷跡をケロイド肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)といいますが、ケロイドと肥厚性瘢痕は専門的には違う傷跡です。

肥厚性瘢痕は傷が膨らんで赤く盛り上がった傷跡で、ケロイドはもとの傷の範囲を超えて盛り上がる傷跡です。

ケロイドのできやすさは体質が関係していて、ケロイドになりやすい体質のことをケロイド体質といいます。

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ケロイドの塗り薬

ケロイドに効果がある塗り薬は主に2種類です

  1. ステロイド軟膏
    デルモベート、アンテベート、マイザーなど

  2. ヘパリン類似物質
    ヒルドイド、ビーソフテンなど

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ただし、塗り薬は盛り上がったケロイドには浸透が不十分で、効果がでるのに時間がかかるのが現状です。

そこで開発された薬がステロイド貼り薬です。

ドレニゾンテープは密封療法

密封療法は塗り薬の効果を強くしたいときに用いる治療法です。
(自己判断で密封療法を行ってはいけません。思わぬトラブルにあう可能性があります)

密封療法では、塗り薬を塗った後にラップなどで患部をおおって密封します。

そうすることで、皮膚のバリア機能は弱まり、塗り薬の皮膚浸透力が上り強い効果が得られます。

テープにステロイド剤を含ませて皮膚をテープ(貼り薬)でおおうドレニゾンテープは密封療法の一種です。

ホクナリンテープも貼り薬ですが、ホクナリンテープは有効成分を少しずつ皮膚に浸透させ、気管支拡張効果を持続させる工夫がされています。

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ドレニゾンテープの有効成分と強さ

ドレニゾンテープの有効成分はフルドロキシコルチド(ステロイド)です。

フルドロキシコルチドはステロイドのランク表にないため強さは不明ですが、密封療法で使うステロイド貼り薬のためマイルド~ウィークの強さと推測します。

ドレニゾンテープの強さ

健康成人についてテトラヒドロフルフリルアルコール誘発性紅斑に対する効果をパッチテストにより検討したところ、0.05%フルドロキシコルチドは1%ヒドロコルチゾンよりも紅斑の阻止に効果があった

ドレニゾンテープ添付文書より

※ヒドロコルチゾン:ウィークステロイド

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ドレニゾンテープの効果

ドレニゾンテープのステロイドは、主に3つの効果があります。

  1. 抗アレルギー作用
    蕁麻疹、湿疹などによるかゆみを抑える

  2. 抗炎症作用
    虫刺されなどによる赤み・腫れを抑える

  3. 免疫抑制作用(後述)

これらの3つの効果を応用して、ドレニゾンテープはケロイド、あかぎれ、手荒れなどに使用します。

ドレニゾンテープ 有効率
(有効以上)
肥厚性瘢痕・ケロイド 61%
湿疹・皮膚炎群 82%

あかぎれ、手荒れは湿疹・皮膚炎群              

試験した条件が違いますが、ストロンゲストステロイドのデルモベート軟膏の有効率は次の通りです。

デルモベート軟膏 有効率
(有効以上)
肥厚性瘢痕・ケロイド 65.3%
湿疹・皮膚炎群 95.4%

マイルド~ウィークあたりのステロイドの強さと推測したフルドロキシコルチドは、

貼り薬に応用すればストロンゲストクラスの軟膏に近い強さを得られるかもしれません。

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ドレニゾンテープの副作用

ドレニゾンテープはステロイドと貼り薬の両方の副作用があります。

主な副作用 副作用頻度
接触皮膚炎等
(テープかぶれ)
16.7%
毛のう炎等 1.8%
皮膚萎縮 0.7%
毛細血管拡張 0.3%

(添付文書より:効能追加承認時)

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ドレニゾンテープの使い方

ドレニゾンテープの使い方は、ケロイドやあかぎれ・手湿疹の大きさに切って貼ります。

関係のない皮膚には貼らないのがポイントです。

指のあかぎれにもドレニゾンテープはよく使われます。

指にぐるっとドレニゾンテープを巻く方がいますが、それは誤った使い方です。

ドレニゾンテープはあかぎれの大きさに切り、あかぎれ部分にのみ貼るのが正しい使い方です。

原則は1日1回~2回(12時間毎~24時間毎)に貼り替えますが、2日に1回貼り替える使い方もあります。

ステロイドには免疫抑制作用があります。
(免疫抑制作用は使い方次第で、主作用・副作用のどちらにもなります)

免疫を抑制すると、細菌・ウイルスなどの感染を受けやすくなります。

ドレニゾンテープは肌に密着するため、皮膚が不衛生であると細菌感染などの副作用が出る場合があります。

貼付部位の衛生に努めます。

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ドレニゾンテープの市販

ステロイド軟膏の市販は、テラマイシン軟膏やドルマイシン軟膏がありますが、ステロイドの貼り薬には市販はありません。

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まとめ

  1. ケロイドはもとの傷の範囲を超えて盛り上がる場合がある傷跡
  2. ドレニゾンテープは、テープにステロイド剤を含む貼り薬
  3. ドレニゾンテープの有効成分フルドロキシコルチドは、マイルド~ウィークの強さと推測できるが、貼り薬に応用することで、ストロンゲストクラスの軟膏に近い強さを得られる可能性がある
  4. ドレニゾンテープ(ステロイド貼り薬)の使い方は、ケロイドやあかぎれ・手湿疹の大きさに切って1日1回~2回貼り替える
  5. ドレニゾンテープは貼付部位の衛生に努める