初心者も楽勝! 確定申告医療費控除の明細書の書き方 交通費も対象!

原則、年間合計10万円以上の医療費を支払ったときは、医療費控除の対象です。
領収書は年末まで残しておいてください。

領収書を元に、医療費明細書を作成してみましょう。

確定申告はサラリーマンには難しそうなイメージがありますが、初心者でもネットやエクセルを使えば、医療費明細書作成から確定申告書の作成まで簡単にできます。

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医療費控除の対象交通費と対象外交通費

初心者の医療費控除の確定申告書は、次の3パターンが多いようです。

  1. すべての交通費が対象になっている
  2. 交通費は対象外で、交通費は明細書に記入していない
  3. 国税庁のホームページの医療費明細書のひな型に交通費の欄がないため、どこに記入したらいいかわからない。交通費は明細書に記入していない

交通費には、医療費控除の対象になる交通費、対象外の交通費、グレーゾーン?の交通費があります。

医療費控除の対象

次のような費用で、医師等による診療、治療、施術又は分べんの介助を受けるために直接必要なもの

医師による診療を受けるための通院費もしくは、医師等の送迎費、入院若しくは入所の対価として支払う部屋代、食事代等の費用又は医療用器具等の購入、賃借若しくは使用のための費用で、通常必要なもの

国税庁ホームページより

医療費控除の対象交通費

病院や薬局で支払った診察代や薬代が医療費控除の対象であるのは言うまでもありませんが、医師等の診察等に必要な交通費も医療費控除の対象です。
(一部対象外あり)

  1. 本人が診察に行くときの電車代、バス代
  2. 子供や高齢者が診察に行くときの、付き添い人の電車代、バス代
  3. 体調、交通機関の状況から見て、やむをえず利用したときのタクシー代
    (足が不自由、急病、深夜、タクシー以外の交通機関がないなど)

領収書が発行されない交通費(近距離電車代、バス代など)は、医療機関の発行する領収書のどこかにメモを取っておきます。

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医療費控除の対象外交通費

  1. 車で診察に行った時の駐車代、高速道路代、ガソリン代
  2. 理由なく乗車したタクシー代
    (面倒だからタクシーに乗ろうなど)
  3. 入院中などの見舞いのための電車代、バス代
  4. 薬局、ドラッグストアに行くための交通費
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医療費控除のグレーゾーン交通費

  1. 遠方に診察に行くための新幹線代、特急料金
    (なぜ、遠方の医療機関に行くのか)
  2. 整骨院などに通院するための電車代バス代
    (柔道整復師、あんま師の施術が「医師による診療等」に該当するかどうか)

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医療費明細書の書き方1
国税庁の確定申告書作成コーナー

国税庁の確定申告書作成コーナーで確定申告書を作っていくと、医療費明細書の作成にたどり着きます。

医療費明細書に記入する医療費や交通費の件数が少ない場合は、国税庁の確定申告書作成コーナーで医療費明細書を作っても、さほど時間がかからないかもしれません。

しかし、交通費を含む医療費等が年間10万円を超えないと、医療費控除を受けられませんので、医療費控除の確定申告をするということは、それなりの医療費や交通費の件数があるはずです。

したがって、国税庁の確定申告書作成コーナーを使って、医療費明細書の作成はおすすめできません。

医療費明細書の書き方2
手書きで書く

医療費明細書は国税庁のホームページの中にあります。そのまま印刷して使用できます。

しかし、国税庁のホームページの医療費明細書には交通費を記入する欄がありません。

交通費はどこに書くのでしょうか?

医療費明細書と交通費の記入例1

手書きの医療費明細書の書き方1(交通費の記入例)

※画像の一部がスマホ用に最適化されていません。スマホを横に傾けるか、パソコンのブラウザーを使用してください。

交通費の記入欄を、右の欄外に作ります。
さらに交通費の内訳が分かるように、病院薬局の所在地名称欄に()で記入していきます。

かなり窮屈にですね。

いつも行く医療機関が限られている場合は、(A)(B)などと取り合えず記入して別紙にまとめてもいいと思います。

医療費明細書と交通費の記入例2

手書きの医療費明細書の書き方2(交通費の記入例)

医療費明細書別紙(交通費)
(A)大阪駅~天満駅

医療費や交通費の件数があるとかなり苦労します。

医療費明細書の書き方3
国税庁の医療費明細書のひな型にそってエクセルで書く

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エクセルを使って医療費と交通費の明細書を作成するのが、最も効率的です。

国税庁のホームページの医療費明細書のひな型には次の項目があります。

  • 医療を受けた人
  • 続柄
  • 病院薬局の所在地・名称
  • 治療内容・医薬品など
  • 支払った医療費
  • 生命保険・社会保険などで補てんされる金額

これらの項目に、交通費と交通費の内訳、日付(領収書との確認用)などの項目を追加します。

エクセルの医療費明細書の書き方

エクセルの医療費明細書の運用方法

領収書は、ためると紛失したり、確定申告前が重労働になります。

月末にまとめてエクセルに入力して、入力済の領収書は月毎にまとめて別袋などに保管しておきます。

確定申告の前に、手元に保管しておいた領収書とエクセルの医療費明細書を見比べて、間違いがないかを最終確認します。

医療費明細書の書き方4
オリジナル医療費明細書をエクセルで書く

ここからは私の経験談です。
税務署によっては不備を指摘されるかもしれません。

ただ、私は次のような簡易な明細書で10年以上確定申告をしていますが、不備を指摘されたことはありません。
実証済みの医療費明細書です。

医療費明細書の書き方(通院費、薬代、交通費)

また、医療費明細書は形式の指定はありません。

国税庁ホームページの医療費明細書には「日付」の項目がないため、毎回毎月エクセルに記入する必要性もないのかもしれません。
(確定申告時、全ての医療費の領収書の添付は必要)

クリニック、薬局、医療を受けた人ごとにまとめる。これも書き方のひとつです。

クリニック名称 所在地 氏名 医療費 医療内容 交通費 備考
ながたクリニック 西区京町堀 名前 \25,000 内科全般 \5,000 ○駅~△駅10回
妻名前 \15,000 内科全般 \4,000 ○駅~△駅8回

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まとめ

  1. 医療費控除の確定申告では、医療費の領収書の保存が必須
  2. 初心者でもネットを使えば、医療費明細書作成から確定申告書の作成まで簡単にできる
  3. 交通費には、医療費控除の対象になる交通費、対象外交通費、グレーゾーン交通費がある
  4. 領収書が発行されない交通費(近距離電車代、バス代など)は、医療機関の発行する領収書のどこかにメモを取る
  5. 国税庁の医療費明細書の形式にそって、エクセルで医療費明細書を作るのが無難
  6. オリジナル医療費明細書でも、通る税務署はある
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