長期入院が必要な病気はこれだ!平均在院日数(平均入院日数)も発表

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我が家に不要な医療保険をリストラ(解約)しました。

医療保険は必要?不要?平均入院費用×平均在院日数VS保険料
厚生労働省のデータを使って、生涯入院費用を簡易的に計算しました。平均入院費用と、総保険料等を比較して、契約中の医療保険の継続・減額・解約を検討しました。

しかし、前回検討した内容は、あくまで平均在院日数(平均入院日数)の話です。

2011年(平成23年)の「厚生労働省患者調査」から1回あたりの在院日数(入院日数)を精査すると、
平均在院日数(32.8日)の10倍以上の入院期間を必要とする病気(長期入院する病気)があることがわかりました。

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平均在院日数と平均入院日数

平成23年9月1日~30日までに退院した患者の平均在院日数が厚生労働省のホームページに公表されています。

平均在院日数?
在院していた?
入院していた平均日数だろう。

あまり聞きなれない言葉のため、平均在院日数とは平均入院日数のことだろうと決めつけてしまいそうです。

しかし、平均在院日数は患者の入院期間(入院日数)を足して入院患者数で割ったものではありません。

平均在院日数は、調査期間に入院していた患者の延べ人数を、新規に入院した患者数と退院患者数を足して1/2を掛けた数字です。

平均在院日数の公式(厚生労働省)

平均在院日数=平均入院日数ではありませんが、平均入院日数の統計データが見つからないため、便宜上、平均在院日数=平均入院日数として取り扱います。
(おそらく平均在院日数<平均入院日数)

長期入院する病気

年齢別、性別でみた平均在院日数(平均入院日数)
【厚生労働省「患者調査(2011年)」を参考に作成】
単位:日数

病気別分類 平均 0歳
~14
15歳
~34
35歳
~64
65歳~ 70歳~ 75歳~
感染症、寄生虫症 21 23 19 5 8 16 32 34 36
内訳 結核 65 70 59 12 45 63 69 71 73
ウイルス肝炎 15 16 14 6 13 13 22 22 26
新生物 20 20 20 20 16 15 22 24 27
内訳 胃の悪性新生物 23 21 26 19 13 16 25 27 30
結腸、直腸の悪性新生物 18 15 21 11 14 12 20 23 27
肝、肝内胆管の悪性新生物 19 18 21 30 17 16 19 20 21
肺などの悪性新生物 22 21 24 27 12 20 23 24 26
乳房の悪性新生物 12 14 12 32 7 9 17 17 20
血液、造血器の病気
免疫機構の障害
30 34 27 13 15 20 38 38 40
内分泌、栄養、代謝病気 29 26 33 6 23 19 37 40 44
内訳 糖尿病 36 29 45 14 42 21 48 54 66
高脂血症 21 13 28 56 2 6 42 46 59
精神、行動の障害 296 338 262 28 60 236 502 493 445
内訳 血管性認知症
詳細不明の認知症
359 303 400 467 255 365 366 383
統合失調症
統合失調症型障害
妄想性障害
561 659 479 87 105 375 1403 1560 1606
神経系の病気 76 64 91 18 32 56 105 112 123
内訳 アルツハイマー病 236 212 250 177 238 234 236
眼、付属器の病気 5 6 5 4 12 6 5 5 5
耳、乳様突起の病気 8 7 9 5 9 7 9 10 11
循環器系の病気 45 34 60 15 18 23 54 58 66
内訳 高血圧性の病気 41 35 44 9 10 13 49 51 55
心臓の病気
(高血圧性以外)
22 15 33 16 25 9 26 29 35
脳血管関係の病気 93 76 112 23 31 55 104 110 121
呼吸器系の病気 27 24 30 5 8 16 42 43 44
内訳 喘息 13 9 17 5 5 9 40 44 52
消化器系の病気 13 12 15 5 8 11 16 17 19
内訳 う蝕 15 23 5 1 3 45 10 10 11
歯肉炎、歯周病気 4 4 4 2 2 5 7 4 3
食道、胃の病気
十二指腸の病気
16 14 18 8 7 11 20 21 22
肝病気 27 26 29 14 12 23 32 35 38
皮膚、皮下組織の病気 27 24 29 6 10 19 35 36 38
筋骨格系、結合組織の病気 32 27 36 14 14 22 41 44 50
腎尿路生殖器系の病気 22 23 22 9 6 13 31 34 36
妊娠、分娩、産じょく 8 8 7 8 8
周産期に発生した病態 11 12 11 11 11 8 8
先天奇形、変形、染色体異常 17 16 17 15 12 22 28 31 33
他に分類されないもの 20 17 22 6 9 10 27 29 31
損傷、中毒
その他の外因の影響
33 27 39 6 13 22 47 49 50
内訳 骨折 41 30 48 6 14 26 52 54 56
その他の利用 7 6 8 6 6 5 17 20 23
平均 33 31 34 9 12 26 44 46 50

内訳:主な内訳

少し見にくいため、表の見方を説明します。

病気別分類 平均 0歳
~14
15歳
~34
35歳
~64
65歳~ 70歳~ 75歳~
感染症、寄生虫症 21 23 19 5 8 16 32 34 36
  • 感染症、寄生虫症で入院する場合、平均在院日数(平均入院日数)は21日です。
  • 性別でみると、男性の平均在院日数(平均入院日数)は23日、女性が19日です。
  • 年齢別にみると、0歳~14歳の平均在院日数(平均入院日数)は5日、15歳~34歳は8日、75歳以上は36日です。

赤色の病気が長期入院する病気です。

長期入院が必要な病気を抜粋すると

長期入院が必要な病気 平均入院日数
血管性認知症
詳細不明の認知症
359日
統合失調症
統合失調症型障害
妄想性障害
561日
アルツハイマー病
(アルツハイマー型認知症)
236日
脳血管関係の病気 93日

これらの長期入院が必要な病気になった場合の平均在院日数(平均入院日数)は約100~約500日です。

認知症を予防することはできるか?

脳トレ、運動、食事(DHA、EPA)で認知症を予防する方法
認知症の予防効果が期待できると考えられていることは3つです。1.認知症で落ちる能力を鍛える 「脳トレ」2.認知症になりにくい生活習慣を行う「食事と運動」。

長期入院が必要な病気で入院する確率

あなたの周辺で、長期入院する病気で入院されている方をご存知でしょうか?

長期入院する病気で入院されている方は、ほとんどいないと思います。

なぜならば、長期入院する病気で入院する確率は、相当低いためです。

厚生労働省患者調査(2011年)「傷病分類別にみた受療率(人口10万対)」を参考に、長期入院する病気で入院する確率を計算すると次の通りです。

長期入院する病気 入院確率
精神、行動の障害 0.23%
血管性認知症
詳細不明の認知症
0.03%
統合失調症
統合失調症型障害
妄想性障害
0.13%
アルツハイマー病
(アルツハイマー型認知症)
0.03%
脳血管の病気 0.14%

1万人の知り合いがいたら「アルツハイマー型認知症」で入院した人を3人くらい思い出せるかもしれません。

長期入院する病気で入院する確率は、それくらいの確率です。

病気別入院確率
平均在院日数(平均入院日数)
年間入院日数

高額療養費の制度、申請、自己負担限度額の計算、多数回該当、合算、貸付で高額医療を乗り切ろう
医療機関窓口で支払う医療費の自己負担は通常1割から3割です。しかし、高額医療を受けたときは、高額療養費制度を使えば自己負担の上限が設定されるため医療負担を減らしてくれます。

厚生労働省「患者調査(2011年)」を参考に作成

病気 入院人数
/10万人
入院率 平均在院日数
(平均入院日数)
年間入院日数
感染症、寄生虫症 18 0.02% 20.5 0.004
内訳 結核 3 65.4 0.002
ウイルス肝炎 1 15.4 0.000
悪性新生物 120 0.12% 19.5 0.023
内訳 胃の悪性新生物 12 0.01% 22.6 0.003
結腸、直腸の悪性新生物 15 0.02% 17.5 0.003
肝、肝内胆管の悪性新生物 6 0.01% 18.6 0.001
肺などの悪性新生物 15 0.02% 21.7 0.003
乳房の悪性新生物 4 11.8 0.000
血液、造血器の病気
免疫機構の障害
5 0.01% 30.0 0.002
内分泌、栄養、代謝病気 29 0.03% 29.4 0.009
内訳 糖尿病 19 0.02% 36.1 0.007
高脂血症 0 21.2
精神、行動の障害 225 0.23% 296.1 0.666
内訳 血管性認知症
詳細不明の認知症
31 0.03% 359.2 0.111
統合失調症
統合失調症型障害
妄想性障害
139 0.14% 561.1 0.780
神経系の病気 92 0.09% 76.2 0.070
内訳 アルツハイマー病 33 0.03% 236.3 0.078
眼、付属器の病気 10 0.01% 5.3 0.001
耳、乳様突起の病気 2 8.2 0.000
循環器系の病気 200 0.20% 45.3 0.091
内訳 高血圧性の病気 6 0.01% 41.2 0.002
心臓の病気
(高血圧性以外)
46 0.05% 21.9 0.010
脳血管病気 137 0.14% 93.0 0.127
呼吸器系の病気 71 0.07% 26.5 0.019
内訳 喘息 3 12.7 0.000
消化器系の病気 51 0.05% 12.9 0.007
内訳 う蝕 0 15.4
歯肉炎、歯周病気 0 4.0
食道、胃の病気
十二指腸の病気
6 0.01% 15.9 0.001
肝病気 7 0.01% 27.4 0.002
皮膚、皮下組織の病気 13 0.01% 26.8 0.003
筋骨格系、結合組織の病気 50 0.05% 32.2 0.016
腎尿路生殖器系の病気 38 0.04% 22.1 0.008
妊娠、分娩、産じょく 14 0.01% 8.0 0.001
周産期に発生した病態 5 0.01% 11.4 0.001
先天奇形、変形、染色体異常 5 0.01% 16.5 0.001
他に分類されないもの 15 0.02% 19.7 0.003
損傷、中毒、その他の外因の影響 99 0.10% 33.4 0.033
内訳 骨折 68 0.07% 41.1 0.028
その他のサービスの利用 7 0.01% 7.4 0.001
平均 1068 1.07% 32.8 0.350

その他のサービスの利用:健康状態に影響を及ぼす要因、保健サービスの利用

  • 入院率
    = 10万人あたりの入院人数 /10万
  • 年間入院日数
    =入院率×平均在院日数(平均入院日数)

医療保険のおすすめは長期入院保障型!違いは入院日数の限度
長期入院した場合、長期にわたって入院費用を負担しなくてはなりません。そのリスクを担保するための医療保険は、長期入院を保障するタイプです。

病気別、年齢別平均在院日数(平均入院日数)

厚生労働省患者調査(2011年)を参考に作成

主な病気 平均 0~
14歳
15~
34歳
35~
64歳
65歳
以上
70歳
以上
75歳
以上
結核 65 70 59 12 45 63 69 71 73
ウィルス肝炎 15 16 14 6 13 13 22 22 26
胃の悪性新生物 23 21 26 19 13 16 25 27 30
結腸、直腸の悪性新生物 18 15 21 11 14 12 20 23 27
肝、肝内胆管の悪性新生物 19 18 21 30 17 16 19 20 21
肺などの悪性新生物 22 21 24 27 12 20 23 24 26
糖尿病 36 29 45 14 42 21 48 54 66
血管性認知症
詳細不明の
認知症
359 303 400 467 255 365 366 383
統合失調症等 561 659 479 87 105 375 1403 1560 1606
アルツハイマー病 236 212 250 177 238 234 236
高血圧性疾患 41 35 44 9 10 13 49 51 55
心疾患 22 15 33 16 25 9 26 29 35
脳血管疾患 93 76 112 23 31 55 104 110 121
食道、胃、十二指腸の疾患 16 14 18 8 7 11 20 21 22
肝疾患 27 26 29 14 12 23 32 35 38
平均 33 31 34 9 12 26 44 46 50

まとめ

  1. 平均在院日数(32.8日)の10倍以上の日数を必要とする長期入院する病気がある
  2. 長期入院する病気は、脳神経や精神に関わる病気が多い
  3. 最も長期入院する病気は「統合失調症」
  4. しかし、これら病気で長期入院する確率は相当低い