なぜ紫外線で日焼け、シミが起こるの? UVA、UVBの違いがヤバい!

「日焼けした子供の小麦色の肌は、健康のシンボル」

今から30年くらい前、私が小学生だった時は、夏休み後の日焼けの強さを自慢し合ったものです。

今はどうでしょうか?

多少日焼けした子供は見かけますが、極端に日焼けした子供はあまり見かけなくなりました。

多量の紫外線は、肌にとっても有害であるという正しい知識が一般的に広まってきているからです。

あなたはどんな紫外線対策をしていますか?

  • 日焼け止めを塗っている?
  • ビタミン剤やサプリを飲んでいる?
  • 日傘をさしている?
  • サンバイザーを使っている?
  • UVガード加工された手袋をしている?

どれも強力な紫外線をシャットアウトするために有効な方法です。

そして、紫外線による日焼け、シミ対策を万全にするには、紫外線のことをよく知る必要があります。

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紫外線(UVA、UVB、UVC)とは

紫外線はUV(Ultra Violet)と英語表記することが多いです。

紫外線は、波長の長さでUVC~UVAの3種類に分類されています。

UVA、UVB、UVCの波長の違い

UVCは一番短い波長を持つ紫外線です。

紫外線は波長が短いほど肌に有害ですので、UVCは肌に最も有害です。

しかし、UVCはオゾン層で吸収されるため、地上に降り注ぐことはありません。

一方、波長が長いUVAは、肌に無害かといえばそうでもありません。

波長が長い紫外線は、皮膚深くに入りこむという性質があります。

今のところ紫外線で日焼けやシミの問題になるのは、UVBUVAです。

紫外線の季節変動

UVBはUVAと比較すると、地上に降り注ぐ量は少ないですが、季節変動が激しい紫外線です。

つくば市の日積算UVB量の月平均値(UVBの季節変動)

つくば市の日積算UVB量の月平均値(気象庁データより作成)

UVBは、春の4月くらいから増え始め、夏の7~8月頃に最大になると一般的にいわれます。秋の運動会を迎える10月頃は、夏の1/2程度になり、冬は1/5程度です。

一方、UVAUVBと比較すると、季節変動が少ない紫外線です。

冬が少ないのはUVBと同じですが、UVAのピークを迎える5月~6月の1/2程度です。

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紫外線UVBは、日焼け、シミの原因

ほとんどのUVBは、オゾンで吸収され大気中でさらに吸収を受けます。そのため、地上に降り注ぐUVB量はわずかです。

しかし、UVBは少量でも肌には有害で、サンバーン(赤い日焼け)、シミ、皮膚がん、白内障を起こします。

紫外線UVBのよるサンバーン(赤い日焼け)

個人差がありますが、UVBを浴びるとサンバーン(赤い日焼け)を起こします。

サンバーン(sun-burn)とは、名前の通り日焼けによるやけどです。肌が真っ赤になったり、水ぶくれができたりします。

UVBとUVAの日焼けを起こすエネルギーを比較すると、UVBはUVAの1000倍近い力があるといわれています。

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紫外線UVBのよるシミ

UVBは、サンバーン(赤い日焼け)以外には、すぐに何か症状がでるわけではありません。

しかし、長年UVBを浴び続けると、光による老化現象(シミ)を引き起こします。

UBVは、シミを起こす紫外線でもあります。

紫外線でシミができる仕組み

シミができる原因は、紫外線が多くの割合を占め、シミの正体はメラニン色素です。

メラニン色素は、肌を日焼けなどから守るためもともと皮膚にあります。

体に悪いものではありませんが、多量に作られ沈着するとシミになります。

紫外線などが原因で、表皮の一番内側にあるメラノサイトが活性化してメラニン色素を作ります。

メラノサイトでメラニンを作る様子

出典:花王HP

メラニン色素は、肌の新陳代謝(ターンオーバー)によって、肌の表面に出てきますが、通常量であれば、自然に肌の表面からはがれ落ちていきます。
(少量の紫外線ではシミにならない)

過剰に作られた場合は、肌の表面に押し出される過程で少しずつたまっていきます。その蓄積がシミとなるのです。

若い間は、肌の新陳代謝(ターンオーバー)は活発ですが、加齢とともに肌の新陳代謝(ターンオーバー)は衰えてきます。

そのため、年齢を重ねると、ちょっとした紫外線が原因でシミになってしまうことがあります。

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紫外線UVAはサンタン(黒い日焼け)、しわの原因

波長が長いUVAは、オゾン、大気などの吸収をあまり受けません。

そのため、地上にはUVBの約20倍のUVAが降り注いでいます。

UVAの肌への影響度は、UVBと比較すると少ないものですが、UVAも長年蓄積されると肌に有害で、サンタン(黒い日焼け)、肌の老化(しわ)の原因です。

紫外線UVAによるサンタン(黒い日焼け)

サンタンとは、すぐに肌が黒くなるタイプの日焼けをいいます。

日焼けの原因は、圧倒的にUVBによる割合が高いですが、UVAはガラスや服などの遮断物を通過します。

UVAは、UVAカット加工品や、日焼け止め(サンスクリーン)などを使用しないと遮断できません。

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紫外線UVAによる肌の老化(しわ)

UVAとUVBの肌への到達度

UVAとUVBの肌への到達度

出典:コーセーHP(一部改編)

UVAは肌の真皮まで到達してしまうため、コラーゲンやエラスチンを壊し、肌の老化(しわ)の原因になることがあります。

生まれたての赤ちゃんの肌はつるつる、すべすべです。

しかし、年齢を重ねていくにつれ、肌は自然に老化して弾力性(ハリ)がなくなってきます。さらにUVAを浴び続けると、光老化を起こししわとなって現れます。

つまり、UVAは日焼けよりも、しわなどのエイジングの問題となる紫外線です。

まとめ

  1. 多量の紫外線は、体にとっても肌にとっても有害
  2. UVBは、サンバーン(赤い日焼け)、シミの原因
  3. シミの正体はメラニン色素
  4. メラニン色素は、もともとは肌を日焼けなどから守るため皮膚にあるが、多量に作られ沈着するとシミになる
  5. UVAは、サンタン(黒い日焼け)、しわの原因
  6. UVAは、エイジングの問題となる紫外線