ホクナリンテープの使い方を簡単に解説するとこうです。
「上半身にペタッと貼って、24時間ごとに貼り替える」
ホクナリンテープは使い方自体は簡単ですが、次のような疑問を持っている方は多いです。
- 剥(は)がれたらどうする?貼り替える?
- 効果はどれくらいの時間続く?
- 貼る場所はどこでもいいの?
本記事を読めば、この疑問は解消されるはずです。
ホクナリンテープとは
ホクナリンテープは0.5mg、1mg、2mgの3種類の大きさがあります。
ホクナリンテープの主成分はツロブテロールです。
ツロブテロールは気管支を広げて呼吸を楽にしたり、ゼーゼーした咳をしずめる効果があります。
ホクナリンテープは使い方が簡単であるため、子供の「咳止めシール」として広く知られていますが、風邪の咳には効きません。
『ホクナリンテープは風邪の咳に効かない!それでも子供に使う理由は?』
ホクナリンテープと年齢
薬は体重で量をコントロールすることが多いですが、ホクナリンテープは例外です。
ホクナリンテープは年齢で使い分ける
ホクナリンテープは年齢で使う大きさ(mg)を使い分けます。
- 6カ月以上~3歳未満:0.5mg
- 3歳以上~9歳未満:1mg
- 9歳以上(大人も含む):2mg
ホクナリンテープは切って使える?
ホクナリンテープ2mg(1mg)を半分に切って使えば、1mg(0.5mg)と同じ効果になります。(ただし、メーカーは半分に切って使うことは非推奨)
ホクナリンテープは面積当たりのツロブテロール量は同じですので、次の公式が成り立つからです。
「ホクナリンテープの面積=ツロブテロール含有量=効果」
ホクナリンテープの使い方1 貼り方
出典:マイランHP
- 貼る場所の水分をタオルなどで取ります(←重要)
- 切り口に沿って切り取ります(切り口は2カ所)
- 接着面を指で触わらないように、ホクナリンテープを取りだす
- ホクナリンテープを山折にして、片方のライナー(剥離シール)を剥がす
- ホクナリンテープを皮膚に貼る
- 貼った後、シールの全体を軽く指で押さえる(←重要)
一度剥がれたホクナリンテープは粘着力がなくなっているため、貼り直しができません。
『ホクナリンテープが剥がれたらどうする?お風呂やプールは?』
ホクナリンテープの使い方2 貼る場所
年齢に対応したホクナリンテープを1日1回、胸、背中、腕のどこかへ貼ります。
出典:マイランHP
「ホクナリンテープは肺に近いところに貼ると効果がある」という噂がありますが、ホクナリンテープの効果は胸、背中、腕のどこに貼っても同じです。
ツロブテロールの血中濃度
ホクナリンテープインタビューフォームより
子供に使う場合は、自分でシールを剥がす可能性があるため、手の届かない背中に貼るといいでしょう。
『ホクナリンテープは風邪の咳止めシールではない!元はこういう薬です』
ホクナリンテープの使い方3 貼り替える時間(効果時間)
24時間が経過したら古いホクナリンテープを剥がし、新しいホクナリンテープに貼り換えます。
ホクナリンテープを貼り替えるタイミングが24時間後である理由は、貼って24時間が経過すると、ほとんどのツロブテロールを皮膚に放出しているからです。(効果時間は約24時間)
24時間ごとにホクナリンテープを貼り替えると、体に入ってくるツロブテロール量と外へ出ていくツロブテロール量がつり合います。(これを定常状態といいます)
定常状態になったときから、効果は安定します。
(24時間ごとに貼り替える限り、効果時間は永久)
『ホクナリンテープはすぐに効かない!効果はジワリとやってくる』
ホクナリンテープの使い方4 貼り替えるときは貼る場所をずらす
ホクナリンテープを貼り替えるとき、同じ場所にシールを貼ってはいけません。少し貼る場所をずらして貼り替えます。
なぜなら、同じ場所にホクナリンテープを貼り続けると、シールかぶれを起こすからです。
『ホクナリンテープの副作用 動機がしたり手が震える理由はこう!』
まとめ
- ホクナリンテープは年齢で大きさ(mg)を使い分ける
- ホクナリンテープは半分に切って使えるが、おすすめはしない
- 一度剥がれたホクナリンテープの再利用は不可
- ホクナリンテープを1日1回、胸、背中、腕のどこかへ貼る
- 24時間が経過したら古いホクナリンテープを剥がし、貼る場所を変えて新しいホクナリンテープに貼り替える。そうすれば、効果は永遠に続く
コメント