妊婦、授乳中、赤ちゃん インフルエンザ予防接種(ワクチン)NGは誰?

妊婦と赤ちゃん

妊婦(妊娠中)、授乳中、赤ちゃん
インフルエンザ予防接種ができないのは誰でしょうか?

妊婦さんは赤ちゃんのことを一番に考えるため、インフルエンザの予防接種は敬遠されているようです。

次に、授乳中の方は積極的にインフルエンザ予防接種をしているようです。

最後に、赤ちゃんはどうでしょうか?

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妊婦のインフルエンザ予防接種

妊婦のインフルエンザ予防接種は推奨

インフルエンザは薬を飲まなくても、1週間程度で自然に治ります。

しかし、インフルエンザに感染して発症した場合、重症化したり肺炎などの合併症を引き起こす可能性が高いグループがあります。

  • 慢性呼吸器疾患
  • 慢性心疾患
  • 糖尿病などの代謝性疾患
  • 腎機能障害
  • ステロイド内服などによる免疫機能不全
  • 乳幼児
  • 65歳以上の高齢者
  • 妊婦

インフルエンザの流行期間を通して、予防効果が確認されているのはインフルエンザワクチンだけです。

インフルエンザ予防接種に使われているワクチンは不活化ワクチンで、妊婦や赤ちゃんへの影響が極めて低いです。

CDC(疾病予防センター)も妊婦へのインフルエンザ予防接種をすすめています。

生ワクチン:妊婦は原則使用しません。

妊婦のインフルエンザ予防接種後の副作用(副反応)

インフルエンザ予防接種の副作用(副反応)とワクチン接種後の注意
2015年-2016年シーズンからインフルエンザワクチンが3価から4価に変更されています。3価のときと比較して副作用(副反応)が多かったように感じます。接種後の注意と副作用について解説します。

インフルエンザ予防接種後に、まれに接種部の腫れ、赤み、発熱、だるさなどの副作用があり、これらの症状は副反応と言われています。

インフルエンザ予防接種の副作用(副反応)は、妊婦以外の方でも普通に起こります。

副作用(副反応)は個人差があり、インフルエンザ予防接種後に、妊婦に特別な副作用(副反応)があったという報告はありません。

妊婦とインフルエンザ予防接種の防腐剤チメロサ ール

チメロサールとは、インフルエンザ予防接種の防腐剤として使われている成分です。
過去に赤ちゃんと発達障害の関連性が指摘されましたが、現在関連性は否定されています。

2016-2017年シーズンは、チメロサールフリー(チメロサール無添加)のインフルエンザワクチンは製造されません。

インフルエンザワクチンの種類(防腐剤チメロサール、バイアル、シリンジ)
2016年-2017年のインフルエンザワクチンはチメロサールフリーワクチンは製造されません。どうやら、熊本地震の影響を受けているようです。バイアルとシリンジにわけて解説します。

日本の妊婦のインフルエンザ予防接種の現状

インフルエンザワクチンの添付文書(医療者向けの薬の説明書)の妊婦、授乳婦等への接種の欄には次のような記載があります。

妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種する。
なお、小規模ながら、接種により先天異常の発生率は自然発生率より高くならないとする報告がある

妊婦にインフルエンザワクチンを使っても、赤ちゃんの奇形などの確率は高くならないと思うけれど、自己責任でお願いします。と解釈すべきでしょうか?

妊婦に対するインフルエンザワクチンの予防接種の考え方は、医師や医療機関によってさまざまです。

  • 妊婦にはインフルエンザワクチンの予防接種は行わない
  • 妊娠中期以降の妊婦に、インフルエンザ予防接種を推奨する
  • 妊娠後期以降の妊婦に、インフルエンザ予防接種を推奨する
妊娠中期:妊娠16週から27週
妊娠後期:妊娠28週以降

日本では、妊娠初期(妊娠15週まで)の妊婦は、インフルエンザ予防接種を控える傾向にあるようです。

授乳中のインフルエンザ予防接種

インフルエンザワクチンの3価4価の違い フルミスト(鼻ワクチン)の効果
インフルエンザワクチンは世界的に3価から4価に移行しています。日本は2015年-2016年シーズンから変更になります。○価の意味と、鼻ワクチン(フルミスト)について解説します【接種後の備忘録あり】

授乳中のインフルエンザ予防接種は問題なし

授乳中のインフルエンザ予防接種で気になることは「インフルエンザ予防接種後、赤ちゃんに授乳が影響しないか」です。

インフルエンザ予防接種に使われているワクチンは不活化ワクチンでしたね。

不活化ワクチンは、生ワクチンと異なり体内で細菌やウイルスは増殖しません。
そのため、授乳中にインフルエンザ予防接種をしても、授乳を介して赤ちゃんに影響を与えません。

授乳する赤ちゃんの月齢に関係なく、授乳中はインフルエンザ予防接種ができます。

授乳で赤ちゃんにインフルエンザはうつらない

授乳で赤ちゃんにインフルエンザがうつりません。

しかし、インフルエンザに感染したお母さんが、授乳中に咳などをしてしまった場合はどうでしょうか?
(ミルクに変更しようとしても、変更はなかなか難しいですよ)

授乳中に赤ちゃんにインフルエンザがうつることがあります。

授乳中もインフルエンザ予防接種は必要なのです。

授乳中に飲める薬・避ける薬(風邪、花粉症、インフルエンザ、喘息、うつ)
授乳中に使える薬は多くあります。母乳育児はメリットもたくさんありますので、安心して授乳が続けられるように病気別にまとめます。

赤ちゃんのインフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種NGは赤ちゃん

インフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりです。

1回の摂取用量
(mL)
摂取回数
6カ月以上3歳未満 0.25 2
3歳以上13歳未満 0.5 2
13歳以上 0.5 1

このとおり、6カ月未満の赤ちゃんはインフルエンザ予防接種のワクチンが使用できません。

赤ちゃんがインフルエンザ予防接種NGの理由1

インフルエンザワクチンの接種量及び接種回数の表をもう一度見てください。

13歳未満は、摂取回数2回です。

子供がインフルエンザ予防接種を2回しなくてはならない理由は、
子供はワクチンで免疫を獲得する力が弱いからです。
それが赤ちゃんであれば、さらに免疫を獲得する力が弱いです。

医師や医療機関で意見は分かれますが、
1歳未満の赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は行っていない」という病院は意外と多くあります。

(赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は6カ月からOKです)

赤ちゃんがインフルエンザ予防接種NGの理由2

本剤の成分または鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対して、アレルギーを呈するおそれのある者

ビケンHA(インフルエンザワクチン)の添付文書より

インフルエンザワクチンにはの成分が含まれています。

赤ちゃんは卵を食べる機会がないため、卵のアレルギーの確認が不十分で、アレルギーを起こす可能性があるからです。

コンタクトレンズ、インプラント、出産費用、歯科矯正は医療費控除の対象?
治療を目的とする医療費は、医療費控除の対象です。しかし、治療を目的としない医療費の中にも、医療費控除の対象となるケースもあります。

まとめ

  1. インフルエンザ予防接種に使われているワクチンは不活化ワクチンで、妊婦や赤ちゃんへの影響が極めて低い
  2. CDC(疾病予防センター)は、妊婦へのインフルエンザ予防接種をすすめている
  3. (日本では)妊娠初期は、妊婦のインフルエンザワクチン接種を控える傾向にある
  4. 授乳する赤ちゃんの月齢に関係なく、授乳中はインフルエンザ予防接種ができる
  5. 6カ月未満の赤ちゃんは、インフルエンザ予防接種のワクチンNG
  6. だから、授乳中のインフルエンザ予防接種は、赤ちゃんにインフルエンザをうつさないためにも大事