ピロリ菌2次除菌薬ランピオンパックの費用と副作用 また失敗したら? 

虫めがねを使う男性

ピロリ菌の除菌は、健康保険が使用できます。

初めての除菌を1次除菌、2回目を2次除菌、3回目を3次除菌、…といいます。
何回目の除菌でも、服用は1週間で終了します。

しかし、ピロリ菌除菌薬には特有の副作用があり、服用中はなかなかつらいものです。

ピロリ菌除菌薬

  • 1次除菌薬:ランサップ、ラベキュアパック、ボノサップパック
  • 2次除菌薬:ランピオンパック、ラベファインパック、ボノピオンパック

1次除菌薬服用終了約1カ月後、ピロリ菌の検査をすると、30%くらいの方はピロリ菌の除菌に失敗していることがわかります。

失敗した30%の方は、ピロリ菌の2次除菌薬で2回目のピロリ菌の除菌にチャレンジできます。(健康保険OK)

2次除菌も失敗したら…。

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ピロリ菌除菌薬ランピオンパック

ランピオンパックは、タケプロン、アモリン、フラジールがワンパックになった2回目のピロリ菌の除菌専用薬です。

ランピオンパック

フラジールは妊娠3ヵ月未満の妊婦は禁忌ですので、ランピオンパックも妊娠3ヵ月未満の妊婦は服用できません。

ランピオンパックの構成薬の役割

ランサップの構成薬1:
タケプロン(PPI)

タケプロンは、抗生物質アモリン、フラジールの除菌効果を高めるため使用されます。ピロリ菌除菌の成功失敗の影の立役者と考えられています。

胃は、空腹時でpH1~2の強酸、食中・食直後はpH4~5の状態です。

胃が強酸の状態では、抗生物質がピロリ菌に対して除菌効果を強く発揮できず、ピロリ菌の除菌に失敗する場合があります。

できるだけ胃酸の酸性度を弱めて、一時的に胃の環境を中性に近くする必要があります。

タケプロンとは
タケプロンは、ランソプラゾールを有効成分とするPPI(プロトンポンプ阻害剤)というカテゴリーの胃薬です。
PPIは、プロトンポンプ(胃酸が出る蛇口)を閉めて、強力に胃酸の分泌を抑制します。
pHとは
pHは0~14まであります。pH7=中性です。
pH7未満が酸性で、低いほど強い酸性。
逆に、pH7を超えるとアルカリ性。

ランサップの構成薬2:
アモリン

アモリンは、アモキシシリンを有効成分とする抗生物質です。

アモリンは、ピロリ菌を除菌するために使用します。

ランピオンパックの構成薬3:
フラジール

フラジールは、メトロニダゾールを有効成分とする、原虫、細菌などに幅広く効果のある薬です。

フラジールは、ピロリ菌を除菌するために使用します。

ランピオンパックのピロリ菌除菌成功率

ピロリ菌除菌薬ランサップで下痢(副作用)発生!成功と失敗のキーは?
ピロリ菌が感染すると、自然に除菌されることはほとんどありません。ピロリ菌除菌薬を使って除菌する必要があります。除菌薬の費用は安く、除菌成功率も70%以上あります。

ランピオンパックのピロリ菌除菌成功率は、85.7%~100%です。

ランサップと同様に、ランピオンパックは正しく飲みきることが重要です。

ピロリ菌除菌失敗 4つの原因

ピロリ菌除菌(2次除菌)に失敗する主な原因は4つです。

失敗の原因1:
ピロリ菌除菌薬の中止

ランピオンパックを飲むと、下痢味覚異常などの副作用が意外と多く発生します。それが原因でランピオンパックを続けるのを止めてしまう方がいます。

ランピオンパックの中止は、ピロリ菌の除菌に失敗する大きな要因です。

失敗の原因2:
飲酒

ランピオンパック服用期間中に飲酒すると、酒酔いがひどくなり、吐き気、顔のほてりが出ます。(後述)

そのため、「ランピオンパックを中止=ピロリ菌の除菌に失敗」となります。

失敗の原因3:
タケプロン(PPI)の胃酸分泌抑制効果が不十分

タケプロン(PPI)の胃酸分泌抑制効果が不十分だった場合、ピロリ菌除菌の主役となるフラジールとアモリンの効果が減弱し、除菌に失敗する場合があります。

タケプロン(PPI)は、昼間(日中)の胃酸分泌抑制効果は優れていますが、夜間の胃酸分泌抑制効果はH2ブロッカー(ガスター、プロテカジンなど)に劣ります。

さらに、十分な胃酸分泌抑制効果が表れるまでに1日程度かかるため、除菌作用を増強する相乗効果にタイムラグが発生する場合があります。

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失敗の原因4:
喫煙

喫煙者の場合、ピロリ菌の失敗率が上がると一般的に言われています。

ランピオンパック服用中は禁酒

薬とアルコール(酒)の併用がよくないことは一般的に知られていますが、
ランピオンパックを服用している1週間は、禁酒が必要です。

ランピオンパック服用期間中に飲酒すると、酒酔いがひどくなり、吐き気、顔のほてりが出ます。

ランピオンパックの構成薬(構成成分)のひとつであるフラジール(メトロニダゾール)は、アルコール(酒)の分解物であるアセトアルデヒド濃度を上昇させるからです。

(併用に注意する)
アルコール
臨床症状・措置方法腹部の疝痛、嘔吐、潮紅があらわれることがあるので、投与期間中は飲酒を避ける。

ランピオンパック添付文書

添付文書:医療者向け薬の説明書

ランピオンパックの副作用

一般的なピロリ菌除菌薬は、下痢・軟便、苦味(味覚異常)、頭痛、肝機能を示す数値の上昇などの副作用が発生します。

さらにランピオンパックは、ランサップと比べると副作用は高い確率で発生します。
(個人差あり)

これらの副作用は、ランピオンパックの中止で改善しますが、ピロリ菌除菌薬の中止は、ピロリ菌の除菌を失敗させる直接原因です。

下痢・軟便の副作用防止のためには、ビオフェルミンR、ラックビーRなどの整腸剤の併用が有効です。

ランピオンパックの副作用

副作用の種類 副作用率
下痢 11.4%
肝機能の数値の上昇 9.1%
頭痛 6.8%
味覚異常 1〜5%未満
悪心・嘔吐
発疹
めまい
しびれ

ランサップの副作用

副作用 副作用率
軟便 13.7%
下痢 9.1%
味覚異常 1~5%
発疹
腹部膨満感

軟便、下痢、味覚異常が軽度の場合は、最後までランピオンパックを飲みきってください。どうしても辛いときは一度医師にご相談ください。

ただし、腹痛をともなう下痢、血便が発生、ひどい湿疹、発熱などが発生した場合は、速やかに医師にご連絡ください。重大な副作用が発生している可能性があります。

ピロリ菌除菌薬の費用

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ピロリ菌の除菌費用は、診察代、胃カメラ検査代、ピロリ菌検査代、陽陰性判断料などが別途かかりますが、1次除菌2次除菌に関わる費用は、健康保険を使用できます。

当然、ピロリ菌除菌薬の費用も健康保険が使えます。

除菌薬の種類 1日薬価 7日分費用 3割負担費用
ランサップ400 602.2 4215.4 ¥1,260
ランサップ800 774.1 5418.7 ¥1,630
ランピオンパック 471.7 3301.9 ¥990

ピロリ菌の1次除菌と2次除菌に失敗したら

  • 1次除菌の除菌失敗率を30%
  • 2次除菌の除菌失費率を15%

このようにそれぞれの除菌失敗率を仮定すると、2回除菌後約5%の方は、ピロリ菌の除菌ができていないことになります。

ピロリ菌の除菌は、3次除菌、4次除菌・・・と行うことができますが、3次除菌以降の除菌は健康保険が使えません。

なぜならば、3次除菌以降のピロリ菌への除菌効果は、まだはっきりわかっていないからです。

ピロリ菌の3次除菌以降の候補

ピロリ菌の3次除菌以降の候補薬、除菌効果は研究段階にあり、不明な点も多いです。

  • 抗菌薬クラビットやグレースビットの使用
  • 高用量アモリンの使用 など

クラビットは耐性菌が多くなってきているため、グレースビット使用の方がピロリ菌除菌率は高いと言われています。

まとめ

  1. ピロリ菌2次除菌薬ランピオンパックの構成薬は、タケプロン、アモリン、フラジール
  2. ピロリ菌2次除菌薬の成功率は80%以上
  3. ピロリ菌2次除菌薬は、下痢・軟便、頭痛、苦味(味覚異常)の副作用が比較的多く発生し、副作用の発生頻度もピロリ菌1次除菌薬より高い
  4. ピロリ菌2次除菌薬服用中は禁酒が必要
  5. ピロリ菌除菌薬自体の費用は安い
  6. ピロリ菌の除菌は3回、4回と行えるが、健康保険が使えるのは2回目まで