セルベックスとムコスタの違いは4つ!併用したらどうなる?

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胃薬は多くの種類がありますが、大きく分けると3種類になります。

  1. 胃酸分泌抑制型胃薬
    胃粘膜を攻撃する胃酸の分泌を抑制する胃薬
    ネキシウム、パリエット、タケプロン、ガスター、プロテカジンなど
  2. 防御因子増強型胃薬
    胃酸から胃粘膜を守る胃薬
    セルベックスムコスタ、プロマック、ガストロームなど
  3. 機能改善型胃薬
    胃の運動を調節して、吐き気・食欲不振などの症状を改善する胃薬
    プリンペランドグマチールナウゼリンガスモチンなど

セルベックスやムコスタは、作用がゆるやかで値段が安く、ロキソニンなどの鎮痛剤や他の胃薬との併用にもよく使われ、知名度が抜群です。

もやは、国民的胃薬というべきでしょう。

セルベックスやムコスタは同じ目的で使う胃薬であるため、現場では細かな使い分けは行われていません。

しかし、それぞれ特徴があり、医師もセルベックス処方派とムコスタ処方派に分かれるようです。

今回はその違いを掘り下げていきましょう。

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セルベックスとムコスタの違い1
成分と剤形

セルベックスはテプレノンを主成分とするです。

カプセル細粒の2種類の剤形があります。

セルべックスカプセル、セルべックス細粒

セルベックスカプセルは若干飲みにくいですが、セルベックス細粒は甘く口の中でサラッと溶けるので飲みやすいです。

一方、ムコスタはレバミピドを主成分とする胃薬です。

錠剤顆粒剤の2種類の剤形があります。

ムコスタ錠、ムコスタ顆粒

ムコスタ錠は飲みやすいですが、ムコスタ顆粒は口の中に含んでいると何とも言えぬ苦い味が口の中に広がります。

なぜなら、レバミピド自体が苦いからです。ムコスタ錠も噛めば苦い味が襲ってきます。

セルベックスとムコスタの違い2
効能効果

  • 胃潰瘍
  • 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
    急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

セルベックス、ムコスタ添付文書より

セルベックスとムコスタの効能効果は同じです。

また、効果の優劣を比較した試験がなく効果の差は不明です。(おそらく同等)

健康保険では、セルベックスとムコスタは胃潰瘍にも使えることになっていますが、単独で胃潰瘍の治療に使うことはありません。

胃潰瘍を改善するほど強い効果が期待できないからです。

セルベックスとムコスタは他の胃薬と併用して使う場合がほとんどです。

セルベックスとムコスタの違い3
食事の影響

ムコスタは食事の影響を受けませんが、セルベックスは食事の影響を受けます。

セルベックスは空腹のときに飲むと、吸収率が悪くなることが分かっています。

下記のように毎食後に併用するのなら、セルベックス、ムコスタのどちらを選んでも同等の効果を得られます。

ロキソニン 3錠
セルベックス(ムコスタ) 3カプセル(錠)
毎食後 28日分

しかし、このように空腹のときに飲む可能性がある場合は、ロキソニン/セルベックスの併用より、ロキソニン/ムコスタの併用の方高い効果が期待できます。

ロキソニン 1錠
セルベックス(ムコスタ) 1カプセル(錠)
頭痛時 10回分

濃度曲線下面積(AUC)は食後30分投与を100%とすると、食後1時間投与では変化なく、食後3時間投与では約23%低下した。

胃潰瘍患者に対してテプレノン100mg(←セルベックス)を食後30分以内に投与した時の方が空腹時投与に比べ、AUC(血清中濃度曲線下面積)は36~50倍と高く、食事の影響が確認された

セルべックスインタビューフォームより

AUC:血中濃度曲線の面積のこと。
AUCが大きい≒高い効果が得られる

最高血中濃度到達時間(T-max)、最高血中濃度(C-max)、AUC

セルベックスとムコスタの違い4
市販薬と点眼薬

セルベックス市販薬

セルベックスにはセルベールという市販薬があります。

セルベールは、セルベックスの成分テプレノン+胃の運動を活発にする生薬の配合剤です。

「ロキソニンで胃が痛いので市販の胃薬を飲んでもいいですか?」という質問も多いですが、そのときの市販胃薬はセルべールがベストチョイスです。

2018年現在、ムコスタの市販薬はありませんが、ムコスタ市販化の要望書が厚生労働省へ提出されています。

近い将来ムコスタの市販薬が発売されるかもしれません。

ムコスタ点眼液

ムコスタの胃粘膜を修復する効果をを目に使用して、ドライアイ目薬とした進化薬がムコスタ点眼液です。

ムコスタ点眼液UD

このムコスタ点眼液もレバミピドを主成分にしているため苦いです。

点眼した後に苦味成分が鼻涙管(びるいかん)を通って鼻の奥へ流れ、苦味を感じます。

ムコスタ点眼液は苦いがコンタクトOK!副作用を抑えた効果的な使い方は?

セルベックスとムコスタの併用

作用機序が違う胃薬の併用はよく行われます。

  • タケプロン、ムコスタの併用
  • セルベックス、ドグマチールの併用

しかし、「セルベックスとムコスタの違い2」で解説した通り、セルベックスとムコスタは効能効果は同じです。(作用機序の違いもなし)

ですので、セルベックスとムコスタを併用する理由は全くありません。

もし、セルベックスとムコスタを併用したらどうなるか?

これには3つの可能性が考えられます。

  1. 病院が健康保険から返戻を受ける(ペナルティを受ける)
  2. セルベックスを2倍(ムコスタを2倍)飲んだのと同等の効果が得られるかもしれないが、セルベックス・ムコスタは1回2つ飲めば、倍効くわけではないため意味がない
  3. 副作用を起こすかもしれない

ロキソニンと飲む胃薬はムコスタ/セルベックスが多い理由

まとめ

リンクをクリックすると対応する記事内に戻ります。

  • セルベックスの主成分はテプレノンで、ムコスタの主成分はレバミピド
  • セルベックスカプセルは剤形面で、ムコスタ顆粒は苦味が原因で飲みにくい
  • セルベックスとムコスタの効能効果は同じ
  • ムコスタは食事の影響を受けないが、セルベックスは空腹のときに飲むと吸収率が下がる
  • セルベックスは市販薬があり、ムコスタは目薬がある
  • セルベックスとムコスタを併用する理由はない