爪水虫(爪白癬)の症状と完治しない3つの理由 正しい治し方とは?

団結する手

足の水虫は、かかとがガサガサしてきたり、指と指の間がじくじくしてきたりして、痒みや痛みの症状がでることで有名です。

しかし、爪水虫(爪白癬)の場合は、ほとんどの痒みなどの自覚症状がありません。

知らない間に誰かから感染して、気づかない間に爪全体に感染が広がり、
爪が分厚くなったり、色が変わったり、変形したりするという症状が出てきて、初めて爪水虫(爪白癬)だと気が付きます。

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爪水虫(爪白癬)の症状

爪水虫(爪白癬)を放置しておくと、爪が分厚くなったり、色が変わったり、変形するという症状がでてきます。

その症状が原因で、靴を履くと痛みの症状が出るようになり、歩くのが億劫になってきます。

爪水虫(爪白癬)そのものはほとんど痒みの症状はなく、爪水虫(爪白癬)から足水虫に移行したときに、水虫特有の痒みの症状が発生します。

爪水虫(爪白癬)は間違えられやすい病気

爪水虫と間違えられやすい病気

出典:科研製薬HP

どちらが爪水虫(爪白癬)だと思いますか?

爪の肥厚、変色の症状出ているため、一見爪水虫(爪白癬)のように見えますが、どちらも爪水虫(爪白癬)ではありません。

爪水虫(爪白癬)だと思って皮膚科を受診したが、爪水虫(爪白癬)ではないと言われることも少なくありません。

①乾癬(かんせん)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう
②爪異栄養症(そういえいようしょう)

爪水虫(爪白癬)が完治しない理由1
診断が間違っている(検査をしていない)

爪水虫(爪白癬)の主な症状は、爪の肥厚、変色、変形でしたね。

今は少なくなったと思いますが、その症状を見ただけで、「爪白癬」と診断されることがありました。

例に示したように、爪水虫(爪白癬)に似た症状を起こす病気はあり、
見ただけでは、皮膚科専門医でも診断を下すことは困難です。

診断が間違っていれば、爪水虫(爪白癬)の薬はでませんので、完治することは当然できません。

爪水虫(爪白癬)と診断するときは、必ず顕微鏡で水虫菌を検査するか、培養するかしなくてはならないルールになっています。

爪水虫(爪白癬)が完治しない理由2
爪水虫(爪白癬)に効果がない薬の使用

爪水虫(爪白癬)の塗り薬ルコナックとクレナフィンの比較 効果、副作用、使い方(塗り方)
2016年4月、爪水虫に効果がある2番目の塗り薬ルコナックが発売されました。クレナフィンとは先端部分の形が異なるため、若干使用方法が違います。

ルリコン、アスタット、メンタックスには、クリーム、軟膏剤、液剤などがあります。

液剤は指の間などの足水虫で使用されることが多い薬です。

クレナフィン、ルコナックという爪白癬専用の塗り薬が発売されるまでは、ルリコン、アスタット、メンタックスの液剤を爪に使用する医師がいました。

ルリコン、アスタット、メンタックスの液剤は、爪の周りの皮膚に付着した水虫には有効かもしれません。

しかし、爪水虫(爪白癬)は皮膚や爪の表面ではなく、爪の奥に潜んでいます。

ルリコン、アスタット、メンタックスの液剤は、爪には浸透しないため、爪水虫(爪白癬)には効果がありません。液剤の爪への使用は、正しい使い方でも治し方でもありません。

爪への浸透力を高めた塗り薬が、クレナフィンとルコナックなのです。

爪水虫(爪白癬)が完治しない理由3
完治前に薬を自己判断で中止する

爪水虫(爪白癬)の塗り薬クレナフィン 効果、副作用、使い方、飲み薬との併用
爪水虫は爪の奥の方に潜んでいるため、飲み薬(イトリゾール、ラミシール)しか効果がありませんでした。2014年、爪水虫に効果が認められたクレナフィンが発売され、「塗って治す」という選択が増えました

爪水虫(爪白癬)の完治には時間がかかる

爪水虫(爪白癬)の飲み薬や塗り薬は、爪水虫(爪白癬)を殺菌する作用はありますが、変形、変色した爪を直接改善することはできません。

爪が生えかわる期間は、手の爪で半年〜1年、足の爪で1年〜1年半といわれています。

変形、変色したしたの爪がなくなり、新しい爪に生え変わるまで、根気よく治療を続けることが、正しい爪水虫(爪白癬)の治し方です。

クレナフィンを塗ってから爪水虫が完治するまでの爪の様子

出典:爪白癬患者さんのための「爪白癬治療の心得」

夏の爪水虫(爪白癬)

水虫菌は高温多湿が好むため、夏になると水虫菌の活動が活発になります。

爪水虫(爪白癬)が飛び火して足水虫となります。
足水虫の中でも、指と指の間に発生する趾間型水虫は、皮がむけたりただれたりして猛烈な痒みをともなうことがあります。

さらにそこへ黄色ブドウ球菌などが感染すると、膿が発生してたいへんなことになります。

逆に、冬は爪水虫(爪白癬)の活動は抑制されます。
それを完治したと自己判断して、爪水虫(爪白癬)の薬を止めてしまう方が多いです。

爪水虫(爪白癬)の治し方は、根気よく医師がOKを出すまで使い続けることです。

爪水虫(爪白癬)は完治率が低い

次のグラフは、クレナフィンを足の親指に連続塗布したときの完全完治率の推移です。

クレナフィンの効果(完全完治率のグラフ)

出典:科研化学HP

完全完治
感染面積が0%で、顕微鏡検査と培養検査で水虫菌が見つからない

爪水虫(爪白癬)の塗り薬を約1年間使用したとしても、完全完治率は20%以下なのです。
自然完全完治率は、4%以下です。

まとめ

  1. 見た目だけで、爪水虫(爪白癬)と診断することはできず、必ず顕微鏡で水虫菌を検査するか、培養して判断しなくてはならない
  2. ルリコン、アスタット、メンタックスの液剤を爪に使用されることがあるが、爪水虫(爪白癬)には無効

爪水虫(爪白癬)の治し方心得

  1. 爪水虫(爪白癬)の治療中は、完治前に薬を自己判断で中止してはならない
  2. 爪水虫(爪白癬)の完治には時間がかかる
  3. 爪水虫(爪白癬)の完治率は低い(完治が難しい)