ルコナックが爪水虫に効かない3つの理由 その使い方では効果なし

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ルコナック爪外用液5%はクレナフィン爪外用液10%に続く第2の爪水虫塗り薬です。

クレナフィンは1本約6000円(薬価:1604.5円/g)する高級爪水虫薬です。

一方、ルコナック2番手ということもあり、1本3300円(薬価:951.8円/g)。クレナフィンの約半額で、財布に優しい爪水虫薬です。

その兼ね合いもあり、ルコナック発売当時はクレナフィン→ルコナックの変更処方が行われたケースを何度か目にしました。

クレナフィンはこちらを参照しよう。
クレナフィンの効果 爪水虫飲み薬の副作用が心配なら塗り薬で治そう

「ルコナックは効かない」との声もありますが、爪水虫治療に必要な期間しっかり使い続けば、結果は付いてきます。

ルコナックが効かない理由は次の3つです。

  1. そもそも爪水虫ではない
  2. ルコナックの使い方に問題がある
  3. 爪水虫治療中に自己判断で止める

ルコナックの効果効かない3つの理由を中心に解説します。

※爪水虫は通称名で、正式名称は爪白癬(つめはくせん)です。

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ルコナックはルリコンと同成分

ルリコン(液、クリーム、軟膏)はルリコナゾールを有効成分とする水虫全般に効果のある塗り薬です。

ルリコンクリーム、ルリコン軟膏、ルリコン液

ルコナックも、ルリコンと同じルリコナゾールが有効成分です。

ルコナックやクレナフィンが無かった時代は、ルリコン液が爪水虫に使われることがありましが、爪水虫には効かないという問題もかかえていました。

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ルコナックは爪水虫専用塗り薬

ルリコン液とルコナック爪外用液
左:ルリコン液1%
右:ルコナック爪外用液5%

ルコナックと形状の似た液剤にルリコン液があります。

ルリコン液は1%のルリコナゾールを含む水虫の塗り薬です。

ルリコン液の効果はこちらを参照しよう。
ルリコンの効能効果はパワフル!それでも水虫に効かない理由

ルコナックはルリコナゾールを1%→5%まで高濃度化し、爪の奥深くまで浸透してとどまるように改良された、爪水虫専用の塗り薬です。

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ルコナックの効果

臨床試験データを引用してルコナックの効果を解説します。

完全完治率

ルコナックとプラセボ(偽薬)を、足親指の爪水虫に1日1回48週間塗布した試験(国内第Ⅲ相臨床試験)結果を見てみましょう。

<ルコナックの効果(完全完治率)>

ルコナックの効果(完全完治率)プラセボと比較

完全完治
感染面積が0%で、顕微鏡検査と培養検査で水虫菌が見つからない

直接鏡検陰性化率

爪水虫(足親指)にルコナック使用後、爪水虫菌の存在が確認できなかった割合を見てみましょう。

<ルコナックの効果(直接鏡検陰性化率)>

ルコナックの効果(塗布後12週から48週の直接鏡検陰性化率)

ルコナック プラセボ
12週間後 34.9% 22.4%
24週間後 37.4% 33.0%
36週間後 39.9% 34.4%
48週間後 45.4% 31.2%

ルコナックは塗布期間を延ばせばじわじわ効果が出てくるのがわかります。

ルコナックが効かない3つの理由

「ルコナックは効かない」「本当に効くの?」という質問も多く受けますが、先述の試験結果から、ルコナックはプラセボより優位に効果があることがわかりましたね。

ルコナックが効かない理由は3つ考えられます。

  1. そもそも爪水虫ではない
  2. ルコナックの使い方がまちがっている
  3. 爪水虫が良くなった気がして止める

効かない理由1
爪水虫ではない

爪水虫と似た症状を起こす病気は多くあります。

爪水虫と間違えられやすい病気
出典:科研製薬HP

爪水虫のように見えますが、どちらも爪水虫ではありません。

皮膚科専門医でも見ただけではわかりません。

「爪白癬」と診断するときは、顕微鏡で白癬菌を検査するか培養して確かめる必要があります。

医師は検査をしましたか?

爪水虫が治らない理由はこちらの記事を参照しよう。
爪水虫(爪白癬)の症状と治らない3つの理由 正しい治療法とは?

効かない理由2
ルコナックの使い方が間違い

ルコナックの使い方がマズいため、薬が効かないのではないでしょうか。

<ルコナックの使い方>

  1. 爪水虫を石鹸で洗って、よく乾燥させる
  2. ルコナックを上に向けて空気抜きをする
  3. 爪水虫の爪全体にルコナックを塗る
  4. 爪と皮膚の境界、爪先の中もしっかり塗る
  5. 皮膚に付いたクレナフィンはティッシュでふき取る
    (ついたままだと副作用の原因になる)

使い方のポイントを見ていきましょう。

使い方のポイント1:
空気抜き

毎回使用前に先端部分を指などで数回押して空気を抜きます。

ルコナックの空気抜きの方法
出典:ルコナック爪外用液5%の使い方

そうしないと、使用中に泡がブクブク~と出て塗りにくくなります。

使い方のポイント2:
爪への塗り方

ルコナックは下向きにして、先端の突起を爪水虫に押し付けるようにして爪全体に塗り広げます。

ルコナックの塗り方使い方
出典:佐藤製薬HP(改変)

先端を押し続けると薬液はドバ~っと出続けるので注意が必要です。

ルコナックの使い方(先端を使う)
出典:佐藤製薬HP(改変)

使い方のポイント3:
爪と皮膚の境界、爪先も塗る

爪と皮膚の境界、爪先の中にも水虫菌はひそんでいます。

もれなくルコナックを塗ります。

ルコナックの塗り方(爪先の中、境界)
出典:佐藤製薬HP(改変)

使い方のポイント4:
塗る量

「ルコナック1本で何日分?」という質問も良く受けます。

しかし、塗る爪の本数で塗る量が違うため何とも言えません。

ルコナックは変形、変色している爪全体光るくらい塗ります。

クレナフィンの使い方(塗る量)
(画像はクレナフィン塗布)

効かない理由3
自己判断でルコナックを止める

ルコナックは1本塗ったくらいでは全く効きません。

なぜならば、ルコナックは直接水虫菌を殺菌する効果はなく、菌の増殖を抑える薬だからです。
(変形、変色した爪を直接治す効果はない)

爪水虫の古い爪が押し出されて、新しい健康爪に生え変わるまでルコナックは塗り続けなくてはなりません。

爪水虫の爪が完全に生え変わる期間は、手で半年〜1年足で1年〜1年半といわれています。

爪水虫が完治するまでの爪の様子
出典:爪白癬治療の心得

ですので、ルコナックを爪が生え変わる途中で止めてしまうと、水虫菌が新しい爪に増殖して、また最初からやり直しになるのです。

ルコナックの副作用

ルコナックはアルコールを含んでいるため、爪の周りの皮膚に付くとパリパリに乾燥します。

付かないように気を付ければいいだけのことですが、ルコナックを爪に押し付けると、勢いよくドバ~っと出てコントロールを失い皮膚に漏れてしまいます。

副作用防止のため、ノーコンした薬液はティッシュで拭き取らなくてはなりません。

副作用 副作用頻度
皮膚乾燥 5.4%
皮膚炎 4.1%
湿疹 2.5%
合計 18.2%

(国内臨床試験の副作用報告より)

ルコナックの評判

クレナフィンを毎回1本のみ処方されていた方の、ルコナックの評判は良好です。

  • 薬代が安くなってうれしい
  • ルコナックの使い方の説明を聞いたときは「使いにくい」と思ったが、特に問題はない

クレナフィンの使い方と効果はこちらの記事を参照しよう。

ここから先はルコナックに新薬処方制限があったときの評判です。

クレナフィンを毎回2本以上の処方を受けていた方の、ルコナックの評判はあまり良くありませんでした。

  • 毎回1本だと、診察回数が増えるからあまり値段は変わらない
  • 何回も来るのが嫌だから、クレナフィンに戻してほしい
    (発売1年未満は1回1本のみの処方)

ルコナックとクレナフィンの比較はこちらを参照しよう。
爪水虫塗り薬ルコナックとクレナフィンの比較 効果、副作用、使い方、薬価

まとめ

  1. ルリコン液→爪水虫に効かない
  2. ルコナック爪外用液→爪水虫に効く
  3. ルコナックは塗ってすぐに効く薬ではない
  4. 爪水虫の爪が完全に生え変わるまで、継続塗布が必要
  5. ルコナックの使い方
    「石鹸で洗って乾燥させてから、爪全体、爪と皮膚の生え際、爪先端の中に塗る」
    「副作用防止のため、皮膚に付いた薬液はティッシュで拭き取る」